バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

あ、そうだったっけ…

2013年05月03日 15時02分33秒 | バス運転士

朝7時半過ぎ、某総合駅で7~8名を乗せて発車しようとした時に、一つの人影が乗ってきた。私は一瞬「えっ!? ○○営業所の運転士さん?」と思ったのだが… それは、顔が似ているだけの“お婆さん”だった。

私は「まさか、その運転士のお母さんだったりして!? いや、住んでいる場所も全然違うし… 他人の空似かなぁ~」と思った。しかし、お婆さんが妙にニコニコしていたのが気にはなったけれど… 残念ながらフリーパスの名前は確認できなかった。

さて、某総合駅を発車して10分後… あるバス停で家族5人が乗り、お父さんが「大人2人で…」と言いながらICカードで精算した。そして、助手席に座った子供に「はい、後ろへ行こう。後ろへ! みんなで座ろう」と言って車内やや後方に陣取ると、「はい、大丈夫です」と私にゴーサインを出してくれた。

バスを発車させて、私が前方を見ながら「次のバス停に人影はないようで… 通過かな?」と思っていたら、ピンポ~ンと降車ブザーが鳴ったので、私は「次とまります」と答えた。そして、「ご乗車ありがとう~」と言いながらバスを止めて中扉を開けると、髪の長い女性がサッと降りて、タタタタタッと後方へ走って行った…

私は「あぁ、ひょっとして… 3つほど前のバス停で5~6名の通勤客が降りたけれど… 彼らと同じ会社だったりして… 寝過ごしたのかな?」と思ったのだが… すぐに車内後方から「お母さん、忘れ物したんだって…」と言う、ついさっき乗ったばかりのお父さんの声が聞こえてきたのである。あ、そうだったっけ…

その後、終点に近付くにつれ乗客の気配がなくなり… と思ったら、背後からガサッ… ゴソッ… と音が聞こえたので、私は「あらま… まだ一人いらっしゃったんですね」と思って、普通にバス停を通過しながら終点に到着…

そして、背後席から降りてきた人の顔を見て、私は「あ、そうだったっけ…」と思った。それは“○○営業所の運転士さんの顔”だったからである。そのお婆さんは、降りる時もずっとニコニコしていて… 何か小声で言ったようだったけれど、私は「背後席に座ったんだっけ?」と自分の記憶力の低さに呆れていて、普通に「ありがとうございました」と答えただけだった…

う~む… 相変わらず何も覚えていないボケな私… もしも、事件の目撃者になっても、「分かりません」ばかりで役に立たないかもしれないなぁ~ そして「そんなことも覚えていないなんて… 共犯者じゃないのか?」って疑われたりして!? ゲゲッ… ま、その時は「ブログのネタになる!」ってことで良しとしましょう。ハハハ…