とりあえず、私が“Lサイズ&Mサイズ巡回バス”の主戦を務めるのも、あと10日になった。そんな今日も、昼食後にLサイズ1つとMサイズ1つを食べ… 否、走った。そのLサイズを走っていた時、ある交差点の手前を小走りしているお婆さんを発見したので、私は「多分、このバスに乗るんだな」と思った。
交差点を左折して、お婆さんよりも先にバス停へ… そこには先客の女性が立っていたが、私が前扉を開けると「●●へ行きますか?」と言った… それはもう、このバス停で何度も聞いた質問だったので、私は「行くことは行きますが、かなり遠回りしますよ」と即答した。
すると、女性は「じゃあ、(遠回りしないバスを)待ってます」と言い… その間に、先程のお婆さんがやって来てバスに乗り込んだ。するとすると! 女性が「やっぱり乗ります。暑いところで立っているのも何だし… 20分くらいでいくでしょう?」と言いながらバスに乗ってきたのであった…
私が運行カードを見ながら「えぇ… っと…」と時間の確認をしている間に、女性はサッサと車内後方で着席していた。私は「ま、いっか… 多分、それくらいだろうし… 急いでいる雰囲気でもないし…」と思ってバスを発車させた。
それからバス停を1つ、2つ、3つ、4つ、5つ… と来たところで突然! 先程の女性が運転席の横までやって来たので、私は「まさか… “まだ着かないんですか?”なんて言わないだろうなぁ…」と思ったのだが… 「カランカラァ~ン」と音がして、女性が「すいません、乗る時にお金払うのを忘れてしまって…」と言ったのである。驚いた私も「えっ… あっ… そうでしたっけ??? すいません…」と言って笑うしかなかった…
私のバスに「タダで乗ろう!」と思ったら、乗車時に“ちょっと考えなければ分からないような質問”をすればよい。そして、私が答えを導き出す前に「あ、いいです。すいません…」などと言いながら笑顔を見せれば、ボケな私は「あ、そうですか…」と答えただけで“運賃を頂戴した気分”になってしまう… ことがある。もちろん、そうならない場合もあるのでご注意ください。なんちゃって…