バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

勤務変更は何かの前兆!?

2013年05月27日 22時56分52秒 | バス運転士

今日は“前半が朝6時から9時頃まで、後半が昼12時過ぎから夜7時半まで”という勤務だった。前半の乗務を終えて営業所に戻り「さぁ~寝るぞぉ~」と思いながら終業点呼を… その時! ある上司から「松井くん、悪いんだけど… 今日、トッケツ(突然の欠勤)が出ちゃったもんで… 後半の勤務を変わってもらいたいんだわ」と言われてしまった。

私は「はぁ… そうですか…」と返事をしながら、変更後の勤務を聞いた。それは“朝10時過ぎから夜8時頃まで(昼食タイムあり)”という勤務だった。勤務終了は30分ほど延びるだけだが、お昼寝タイムがなくなってしまった。トッケツということは、怪我か病気か身内の不幸か… ま、とにかく… やるしかないのである。

後半の勤務のため、バスの準備をして… 回送で営業所を出る時間まで、まだ20分くらいあったので、私は「少しだけでも寝ておこう」と思って、携帯のアラームをセットして、バス車内の最後部で横になった。僅か数分間ではあったが寝ることができ、起きた時に「この勤務変更で何かありそうだ」と思った。

さて、後半の勤務を開始して1時間と経たないうちに… 片側3車線(合計6車線で中央分離帯付き!)の道路の反対側に、消防車がズラ~ッと並んでいるのが見えた。すでに消火済みだったせいか炎は見られなかったけれど、対向3車線が通行止めになっていたので、私は「帰りは迂回運転になるのか!?」と不安に… それと同時に「やっぱり何か起こるんだ」と思っていた。が、その後、すぐに通行止めは解除され、特に問題なく帰ることができた。

それから約2時間後… 私は市内中心部から某所へ向かって走っていた。そして、あるバス停で乗ったお婆さんが「これは○○大学・歯学部へ行きますよね?」と言ったので、私は「えっ!? 歯学部ですか? 薬学部ならば行きますけど…」と答えながら「これで、お婆さんは自分の勘違いに気付くだろう」と思った。

が、お婆さんは再び「歯学部、歯学部行くよね?」と言うと、私にフリーパスを見せて通路を歩いて行った。「歯学部じゃなくて、○○大学・薬学部ですよねぇ?」と言う私の声などは、まったく耳に入らない様子で…

私が「まぁ、多分… 薬学部だろう」と思いながら、お婆さんの着席を確認してバスを発車させようとした時、お婆さんが席を立って私のところへやって来たのである。私が「ひょっとして… バス路線沿いに歯学部があるのか!?」と思っていたら、お婆さんは「ごめんなさいね。今、歯医者さんへ行って来たとこだったもんで、薬学部と歯学部を間違えちゃって…」と言ったのだった… そんな、わざわざ言いに来るなんて… 可愛いお婆さんだこと!

それから約4時間後… ある2車線の道路を走っていたら、前方の左(歩道)から右(中央分離帯)へ、長さ20cmくらいの黒いゴミ袋のようなモノがフラフラと風に流されて行った… と思っていたら、そのゴミ袋が反転して歩道の方へ… つまり、私のバスが走っている左車線の方へ戻って来たのである。

私は「まぁ、ゴミ袋だから… 避ける必要もないか」と思っていたのだが、接近してから気が付いた! それが一匹の仔猫であることに!! 驚いた私はやや強め(吊り革を持っている人の体が、少し前に傾くくらい)のブレーキを掛けて止まり、仔猫が歩道に置いてあったゴミ箱の陰に入るのを確認してから発進させたのだが…

そこは交差点でも何でもなく、信号も横断歩道もない。その時、前方には車も自転車もおらず… なぜ私がブレーキを踏んだのかは、助手席の人にしか分からなかっただろう。それも、その人が前を見ていればの話であるが… ま、とにかく… 可愛い仔猫を“痛い痛い”しなくて良かったぁ~!

そういえば、昔から「黒猫が前を横切ると悪いことがある」って言われているけれど… 私の場合は逆で… 何年か前に“黒猫がマイカーの前に飛び出して急ブレーキを掛けた”ことがあったのだが、その週末には“競馬で万馬券を当ててガッポリ儲けた”のである。今回は、可愛い黒猫に“可愛いお婆さん”のパワーも加わって… 今週こそロト7で8億円いただきだぁ~! ハハハ…