バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

雨の降る夜は怖ろしい…

2013年10月29日 21時12分35秒 | バス運転士

先日、ある事故が新聞に載った。「雨の夜、バスが交差点を左折した時に、横断歩道を渡っていた人と接触した」という内容だったのだが… 私は上司から“横断歩道の信号は赤だった”“バスの側面と接触した”と聞いている。ただ、それ以外の詳細については分からないので、現段階では何ともコメントできない。

雨の夜は嫌いだ。周囲がハッキリと見えないからである。これは何年やっても慣れるものではない。安全確認のためのミラー… ヒーター付きの立派なミラーならば、水滴が取り除かれて多少はいいけれど…(でも、窓ガラスの水滴はそのまま…) ヒーターなしのミラーでは、光が乱反射して何が何だか分からない。

黒っぽい服装の人が、無灯火の自転車に乗ってサァ~と走って来ようものならば… 接触しない方が不思議なくらいである。だから、とりあえず「自分の目には人も自転車も映っていない」と思った時に動き出し、左右を見ながらゆっくりと前進を続け… 「何も突っ込んできませんように!」と祈っているのが正直なところである。

特に、これからは暗ぁ~い色の服装が増えるので、本当に見えない。今日なんて昼間だったのに、広告付きの大きなバス停で… 待っていた男性の茶色っぽい服装が、広告の茶色に溶け込んでしまっていて… 私は「通過します」と言ってしまったのである。が、すぐに気が付いて、男性の前を2mくらい過ぎた位置で止まった。男性は「あぁ~、ビックリした」と言いながら乗ってきて、私は「ごめんなさい…」と謝った。

さて、雨の夜に私が祈りながら運転をしていて… もしも歩行者赤信号の横断歩道上で接触して… 「横断歩道の上なんだからオマエが悪い」となって… もしも会社が治療費だの御見舞金だの何だの支払ったら… アッと言う間に噂は広がって… 以後、バスと上手に接触して御見舞金などを受け取る人が続出するに違いない。あ、私も将来… 年金暮らしが難しくなったらやっちゃうかもなぁ~ ハハハ…


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