通勤で乗り降りしている駅に、
餡麩三喜羅で有名な大口屋があって、
それを買いに仕事の帰りに寄った。
と名前の付いた、
あまりに可愛くて、買ってしまった。
「武功夜話」とは、
織田信長とその家臣、木下藤吉郎の側近として活躍した、
尾北前野の武将前野将右衛門長康など、
若い戦国武将たちの個性あふれる魅力を
長康の甥、雄善が後世に伝えようとして書いた
書物の名前だそう。
これから、父に少し持ってってやります。
この方が書かれた、
『もう一つの「幕末史」』を読んだ。
「薩長」は暴力集団とか、
暴力による政権簒奪を、
厳かな美名(維新)で飾り立てたと。
半藤さん、よほど「薩長」が嫌いなようで、
文中に、「腹が立ってくるのは」とか、「ムカつく」とか、
「てめえたち田舎侍ごときに」とか、
「ムカつく」は3~4箇所に出てくる。
反薩長感情あらわ
薩長のおこなった事が、
手段を選ばず、暴力的だったかもしれないけど、
また、自分たちがしたことを、
美化正当化したかもしれないけど、
長州の若い志士たちのエネルギーが、
新しい国づくりの原動力なったのではないかと思う。
「幕末史」に学ぶというあとがきがで、
非戦憲法を機軸に高度成長を国家目的として、
長いこと国際政治からの不在といった
戦後史を引っ張ってき、自国以外の国家のいろいろな動きを
想像する能力を日本人はみな失ってしまっているかもしれない。
戦後の教育のせいで、“歴史を知らない国民”になっている。
そのために他民族のことを
無理にも考えさせられるような立場になると、
思考停止となる。「攘夷」の精神になると。
そもそも、歴史を知らなければ、
また、歪められていては正しく学べんけど・・・・・
最後に、半藤さん、
「日本史のクライマックス」と言える幕末は、
魅力的な人物が多い。
共通しているのは私心にとらわれていない。
しかも、ベストタイミングで彼らは出会っている。
歴史には、
「こういう大事なときに、
この人とこの人を会わせておきたい」といった、
「天の意思」が働くのではないかと思えてならないと書いている。
私は私心だらけの人間だけど、
後のことは自分でも時々感じる。
歴史を知り、歴史に学ぶって難しいけど、
「“リアリズム”に徹しなさい。
日本という国の国力の限界をしっかり見定めなさい、
そして、今は何がいちばん大切かを
きちんと判断すること。」と・・・・・
半藤さん、長州をそこまで毛嫌いするかと
嫌悪感をいだいたけど、
書かれてる事は最もだ。
正直でかわいいい人だ