午前9時の気温は、プラス24度。
良い天気で、風がありまする。空気がたいそう湿っぽいです。
そんな中、さきほど、散歩がてらお近くの「カントリーリゾート」へ行ってまいりましたです。
以前も書きましたけど、日曜朝はここで、手作りパンとミルクにオレンジジュースの食べ放題で500円という「外人パン」がオープンするのでござる。
食べ応えのあるしっかりしたパンにバターやハチミツ、しょうが入りのママレードなどを塗っていただくのでござる。
夏の疲れが溜まってきておるハニーさんゆえ、朝食の用意もしんどいかと思い出かけたのでござる。
そんな店内は、たいそうな混み具合で、ざっと20人はおりました。
約半数は、子連れの外国人、あとは夏休みの本州客らしい。
野菜サラダやタマゴなんかがあればもっとよろしいのですが、メニューはパンと飲み物だけ。
そんな朝食で、20年ほど前の独身時代に行ったヨーロッパ旅行を思い出しました。
往復のチケットだけで、宿泊は毎日駅の「iマーク」インフォメーションセンターで探して泊る日々でした。
ドイツでは、田舎の一般家庭に2泊しましたけど、朝食がまさにこんな感じ。
まことに質素で、パンにチーズ、飲み物だけでござった。
一般家庭の欧州人、こんな朝食なのかと驚いたもんですけど、どうやらこんなもんらしい。
ま、シリアルとか、わけわかんないもんも、食べておるようですけどね。
さて、
きのう、おとといとご当地では様々な「脱原発イベント」がござりました。
金曜日は、「キャンドルナイト&万灯会」ということで、町内のお寺の境内にろうそくをごっちゃり並べて、ハープの音色を聞いたり、お寺の住職のお話を聞いたり。
なかでも印象的だったのは、ボランティアのお世話で福島県福島市から子供を連れてニセコに滞在しておる男性のお話でござった。
福島市の自宅周辺の放射線量は、いまも3マイクロシーベルトだそうな。
線量計を取り出して、その場でいまの線量を測ってみたのですが、0.03マイクロシーベルト。
いまの北海道内は大体こんな値でしょうか。
福島市は、この倶知安町のちょうど100倍の放射線量があるということ。
自宅近くには県が設置した「モニタリングポスト」というのがあって、そこで線量を測っているそうですが、実はその場所は、除染をして、ポストの下には鉛の板や鉄板が敷かれておるそうな。
だから、0.3マイクロシーベルトとか、さらに低い値を示すのだそうな。
「なんとか人口の流出を止めたい福島県庁がそうしている」というのが、この男性の見立てです。
そしてこう言い切ったのです。
「福島県も、福島市も、あてになりません。あてにできるのはボランティアだけです」。
集団避難しろというわけでもなく、だから安全だというわけでもなく、判断ができないまま、ずるずる生活する県民が多いのだというのです。
仕事や経済的なことから、県外へ移住することができない人も多いそうな。
そんなことで、日々被ばくしているフクシマの子どもたちのことを考えると、何ともやり切れませんです。
ちなみに、いま福島県では県民の7割程度が、放射線の「測定器」を持っておるそうで、なんとも異常な事態です。
また、きのうニセコ町で行なわれた脱原発デモでは、夏休み期間中、留寿都村に滞在している福島県の女子高校生がこんな話をしておりました。
「いま学校では、突然鼻血が出たり、原因不明のアザのできる同級生がいたりします。みんな不安だけど、声に出させずにいます」
これら女子高生、ちゃんと子供が生めるのだろうか? こんな不安とストレス抱えていていいのだろか?
また、千葉県松戸市から来ている女性は「フクシマ第一原発から200キロ離れていますが、ホットスポットで国の汚染状況調査地域に指定されてます。街のあちこちに、『汚染されています』という立て看板が立っていて、この春は、除染していない小学校の約半数で運動会が屋外で開かれました」と心配しておったです。
福島県から200キロも離れた千葉県で、街のあちこちの除染が行われているなんて、知りませんでした。
フクシマ第一原発事故からもうすぐ1年半になりまする。
フクシマの子どもたちの甲状腺が石灰化してきている、鼻血が止まらない、という話もあちこちから聞こえてきます。
いま低線量被ばくということが言われておりまする。
低線量被ばくでは、DNAは修復されるのだそうですが、その際にエラーが発生し、発がんの危険が高まるのだそうな。
もう二度とフクシマの悲劇を繰り返してはいけませんけど、原子力ムラ、いや原発マフィアは、いまも原発の再稼働を模索しておる。
彼らは「ニッポン経済どうする!!」というけれど、それも命あってこそ、ではないのかね。
もう1回原発事故が起きれば、ニッポン国は経済もなにも破たん状態じゃ。
そんな危険を冒して再稼働する意味って、どこにある???