おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

21世紀のエンジンは「半導体」By日経新聞

2021年03月29日 | Weblog

まもなく午前7時になります。

空は厚い雲に覆われ、デッキは濡れてます。

昨夜から今朝にかけての雨はとりあえず止んでます。

気温はプラス4度だ。

写真はきのう午前中、ヒラフスキー場で撮ったもの。

薄曇りのお天気でしたが、週末に春スキーを楽しむ皆さんでそこそこの人出でした。

おぢは3本滑ってトットと帰宅したけどね。

さて、

日経新聞電子版に興味深い記事が載っておりました。

ニッポンの半導体の世界シェアが右肩下がりで低下する中、この半導体を巡って米中のせめぎあいが続いているというのだ。

20世紀の最重要資源は石油だったのに対し、21世紀は「データ」だという。

記事にはこう書かれておる。

「石油からエネルギーを取り出し、動力源に転換するエンジンが必要だった。その歴史に倣えば、半導体はビッグデータの山から価値ある情報を抽出する21世紀の内燃機関(エンジン)に相当する」

半導体は21世紀のエンジンだというのだ。

へぇ~って話です。

そこで米中の対立が高まり、せめぎあっているそうだ。

中国は2025年までに「製造強国」の仲間入りを果たすと宣言。

半導体をはじめ、戦略技術に惜しげもなく公的支援を投入するそうだ。

米国もバイデン大統領は半導体チップを手に「切手より小さいこのチップの中に80億個のトランジスタが詰まっている。これこそイノベーションのカギを握る魔法の部品だ」と熱弁をふるったそうだ。

そんなことで、こと半導体を巡っては「民間企業の投資は民間に任せる」というゲームのルールは書き換えられようとしているというのだ。

米国でさえ、公的資金による中国流の民間支援が本格化し始めたのだという。

半導体の量産技術で世界トップの台湾積体電路製造は、時価総額がトヨタの2倍約60兆円に及ぶモンスター企業だ。

そこに米国は多額の補助金を出すという。

米国政府が台湾企業に税金を投入するってわけ。

ではありますが、ニッポンにも勝機があるという。

それが「モア・ザン・ムーア」という新機軸だという。

黒田忠広・東大教授は「日本は半導体素材や製造装置にはまだ強みがあり、それをうまく生かせばモア・ザン・ムーアの技術革新をリードできるかもしれない」そうだ。

よくわかりませんが、記事はこう締めくくっております。

「過去25年間、日本の半導体は負け戦を続けたが、いま進行中のゲームチェンジを奇貨として復活への足がかりをつかめるか。目を凝らしたい」

ニッポン復活の足がかりが、ここにあるというのだ。

なんでもかんでも右肩下がりが続くニッポン国、国際的にもすっかり安い国になり果てた。

もう一度「円高で高い国」を目指さないでどうする!! と思う朝でござる。