午前6時を回っております。
気温はマイナス8度と冷え込んだ。
今日も晴れのお天気で、日中の最高気温7度の予想だ。
寒くなるのはどうやら日曜から。
一筋縄でいかない冬です。
さて、
「18歳以下の子どもへの10万円相当の給付」問題だ。
5万円の現金給付はいいとして、残り5万円はクーポンで配布って話だ。
クーポンだと、事務費用が967億円もかかるというから「アホ臭っ!!」「バカでないの!!」となる。
きのうの羽鳥モーニングショーでも取り上げておった。
最後のところで、なんで2回に分けて、来年の春ごろに残り5万円のクーポン配布って話になった。
解説した自民党広報?の田崎史郎さんは「それは参院選があるから…」ってのたまって、出演がこぞってコケた。
景気対策とかなんとか、屁理屈つけてるけど、何のことはない「参院選対策」だったって吐露した。
そもそも発想がバカげておったのだ。
コロナ禍で困った人がいるから10万円を配布するのはいい。
母子家庭で貧乏に育ったおぢは、使われなくて貯金に回っても「だからどうした?」と思う。
経済対策というから「貯蓄は困る」「使ってくれ」って話だろうけど、生活困窮者はこんな時しか預貯金できないかもしらん。
それはともかく、クーポンが愚策であることは国費の3%も費やして、昭和のバカ査定と揶揄された戦艦大和並み。
ノンフィクションライターの窪田順生さんは「5万円クーポン支給で蘇る地域振興券の記憶、日本は23年前より後退」と書いた。
曰く「過去と同じ過ちを繰り返しているだけではなく、その過ちへ向かうプロセスがさらに悪化しているのだ」という。
1998年の参院選で公明党が掲げた「商品券構想」というのがあったそうだ。
前年、消費税が5%に引き上げられたことを受け、「全国民と永住外国人を対象に1人3万円分、総額4兆円」だったとか。
参院選を睨んだあたりからしてクリソツじゃん!!
日経新聞は「ナンセンスの一言に尽きる」とし、当時の宮沢喜一蔵相も「常識で考えられない」と述べたという。
経済対策としてはまさに愚の骨頂ってことだった。
これが繰り返されるのだ。
野中広務内閣官房長官(当時)は派閥の集会で「天下の愚策かもしれないが、七千億円の国会対策費だと思ってほしい」と述べたという。
へぇ~って話だ。
公明党は今回「全額を現金で」と言った。
半分はクーポンと言い出したのは、かつて大反対した自民党だった。
かくして23年前の愚策は繰り返されるのだった。
窪田さんはこう締めくくておる。
「もしかしたら、日本という国は、我々が気づかないうちに、ゆっくり、ゆっくりと後ろに進んでいるのかもしれない」
まことにごもっとも!! と申しておきましょう。