おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

北海道で「牛乳捨てる」異常事態にバター輸入してるニッポンの摩訶不思議

2023年02月28日 | Weblog

午前5時の気温はマイナス5度。

雪は降っておらず、寒さも緩んだ。

きのう日中、ご当地の最高気温はプラス6度と3月中旬並みの気温。

雪はじゃんじゃん解けたので、日中は除雪に精出した。

きょうの気温はさらに高く、日中の最高気温プラス9度と4月上旬から中旬並みだという。

きのう朝はマイナス16度の真冬日で、きょう日中は4月中旬並み。

どうなってんだ???

さて、

食料自給率がたった38%しかないわがニッポン国。

「国の安全保障上」も食糧自給率アップが喫緊の課題だ。

ところがいま、北海道の酪農家は牛乳を捨てざるを得ないのだという。

何十年か前にもあった話が、またも繰り返されておるから腹が立つ。

でもって牛乳が余っているので、1頭殺処分にすると農家に15万円の補助金が出るそうだ。

自給率低い国で牛を殺してどうする!!

何年か前のこと「バターが足りない」と大騒ぎした。

なので酪農家は生産量を増してきた。

ところがここへきてコロナ禍で牛乳の消費が落ち込んで、生乳が余り出したから殺処分だという。

あまった牛乳や生乳はバターや脱脂粉乳に加工して保存しておけばいいジャンとシロウトは思う。

しかし、貿易の自由化が進んで、バター、チーズ、脱脂粉乳は外国から安価にそして大量に輸入されるようになった。

2021年度のバター輸入枠は6400トンから9500トンに増えた。と日経新聞電子版は伝えておりました。

余っているのに輸入するってどうなのよ???

政府は、乳製品の低関税輸入枠「カレントアクセス」があるからやむを得なく乳製品を輸入しているという。

自国の農業を守るためなら、こんなもん、律儀に守る必要あるんか? って話だ。

諸外国では、農家に直接現金給付している。

農業所得に対して公的助成が占める割合は、2013年にスイスは「100%」、フランスは「95%」、イギリスは若干下がって「91%」になっていて、それぞれ農業所得の9割以上が税金で賄われているという。

農家の収入は、ほぼ税金なのだ。

欧州の各国は「国は自国の農業と農家を守ります」と言って、競争力のある乳製品をつくっている。

翻ってわがニッポン国の農家への補助金はたったの10%程度だという。

過剰なまでに農業保護予算の削減を徹底してきたニッポン国は哀れな「世界一の優等生」だそうな。

ようはバカってこと。

ちなみにカナダ、EU、米国の乳製品への関税は数百パーセント。

子どもの命に関わる一番の食材である牛乳・乳製品の供給を「外国に依存することなどまかりならん」というのが彼らの考えだそうな。

徹底的に農家を保護するのが諸外国。

だから「食料安全保障が保たれる」のだ。

食料自給率がわずか38%しかない国で、1頭殺せば農家に15万円差し上げますとか、わけわからん。

ニッポンの農業政策、根底からおかしい。

農家が豊かに生きていけない社会では、国の安全保障は保てません。

円高だったころ、「食料がなけりゃ外国から安く買ってくればいい」などと申した政治家もいた。

円安のいまどうするね???

いずれにせよ、先進各国は農家をしっかり保護して、食料自給率を保っておる。

わがニッポン国の農業政策はほぼ放置プレー。

これでは自給率アップなんぞ望めません。

バカも休み休みにしていただきたいですワン!!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿