グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

東京で一番低い土地

2011年06月09日 | その他
用事で東京へ出て、午後3時間ほど空き時間ができました。

行こうと思っていた博物館が休みだったので、以前話を聞いたことがある“東京で一番低い場所(確か)”へ行ってきました。

荒川の下流部。

堤防の上に上がってみたら…
右手の荒川より、左手の市街地のほうが明らかに低いのが良くわかりました。

近くにあった看板によると、荒川下流部の堤防は周辺市街地の高さよりも10m高く作られているとのこと。

川の水位よりも低い場所に、たくさんの人が暮らす町の風景は、とても不思議な感じがします。

何しろ噴火が造った斜面の上に23年も暮らしているので…。

またまた看板によると、洪水の被害を防ぐため、20年かかって22kmに及ぶ放水路を掘ったそうです。
1300戸が工事のため移住し、労働人員は310万人。総工費は現代価格に換算すると2.300億円(!)だとか…。
気の遠くなるような話ですねぇ。

波ひとつない静かな水面が身近にある暮らし。

人の気持ちを落ち着かせる風景ですが、実は災害と隣り合わせの生活なのですね。

荒川の両側に広がるビル街や途切れなく走る車を見ながら、「人間ってものすごいスピードで変化しているのだなぁ。」と、なんだかあっけにとられる気持ちで、荒川沿いの散歩を終えたのでした。


(カナ)
コメント
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