グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

南海トラフ津波想定

2012年04月06日 | 火山・ジオパーク
先週からパソコンが不調で写真が取り込めません。
2週続けて写真なしでご免なさい。

大島では海水浴場や釣り場の近くの駐車場になっている所などに、
津波防災を呼びかける看板が立てられています。

  本来なら、ここに看板の写真が載る(汗)

葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」の図を使って、
大きな波に対する注意喚起と
その場所の海抜が書かれています。

先週の土曜日、
3月31日に内閣府の中央防災会議の有識者会議が
公表した南海トラフで想定さてる地震は
マグニチュード9クラスとなるそうです。

それに伴って発生する津波の高さが、
伊豆諸島で高くなる傾向にあると、
想定の津波高がニュースになりました。

それによると、
津波は浅い方へ向かって曲がる性質を持つため、
突き出た半島や島などは、
波が集中して高くなる場合がある!とのこと。
島しょ部の想定の最大津波高と震度は、

      津波(m)  震度
大 島 町 16.2   5強
利 島 村 16.0   5強
新 島 村 29.7   5強
神津島 村 23.0   5強
三 宅 村 17.9   5強
御蔵島 村  8.2   5弱
八 丈 町 16.0   4
青ヶ島 村 13.2   4
小笠原 村 19.6   -

津波高の最大は高知県黒潮町の
な、何と! 34.4メートル!!!

皆さんの地域はどうでしたでしょうか?

1993年7月に北海道の奥尻島で大津波の被害があった後、
大島では、大津波を想定して各地区で避難訓練をしました。

その頃、島の南西部の海岸にある自然塩研究所で仕事をしていて、
避難場所まで最短ルートで行くことを検討した記憶があります。
93年の11月だったか?翌年か?
とにかく、その避難場所の標高が30メートル以上でした。
奥尻島の最大の津波高が34メートルでしたっけ?

それで間伏地区の避難場所は、藤井さん宅(個人宅)前でした。

先日行われたジオパーク講座でも伊藤和明先生が、
大島の南側と西側には、10メートル以上の
津波が来る可能性がある、と仰っていました。

内閣府の津波想定では、
伊豆諸島は震源から近いため地震発生から10~20分で、
1メートル程の第1波が来るそうです。

港や海水浴場、釣りやダイビングのポイント近くの駐車場など、
海岸の人の出入りの多い場所には、
海抜の表記の他に、
どの方向へ、どのルートで、逃げるのが最短距離で
より安全か示しておく必要がありそうですね。


【今日のおまけ】
この数日、イボタの木にイボタガの卵が付いているのを
いくつか見付けました。

  本来なら、ここに写真(苦笑)

1ミリ位の卵が、3個から10個程まとまって、
細い枝に産み付けられています。探してみて下さい。

大島のイボタの木は、ハチジョウイボタという固有種です。
念のため。

(なるせ)

コメント
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