グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

春爛漫

2012年04月08日 | ツアー
週末の2日間、ツアーで春爛漫の伊豆大島を歩きました。
本当に、どこを歩いても「うわ~!春!」と思う景色がいっぱいでした。

今一番見ごろなのは、何といってもオオシマザクラ。
今日は島の外周のリクエストだったので、最初に“桜っ株”を訪ねました。

向かって左側の株が、白い花を目いっぱいつけていました!
もとは同じ株だったはずなのですが、分かれた株ごとに咲く時期がずれるようです。

でも綺麗~(^。^)
桜株祭りも行われ、にぎやかでした!

桜株の後は、裏砂漠へ。

皆さん昨日は自力で三原山を歩かれていたので、今日は外側から昨日のコースをなぞって楽しまれていました。

風も弱く、空も青く、快適な裏砂漠。

広大な景色の中を引き返し、ゆっくり歩いて低木林までもどってきたら…

ハチジョウイタドリの若葉がニョキニョキ伸びていました。
鮮やかな赤い若葉は林の中でとても目立ち、お客様からは「綺麗!花みたい!」という声があがっていました。

この辺りは少し土ができていて栄養が良いせいか、茎を長く伸ばしています。
昨日、火口周辺で見たハチジョウイタドリの若葉とは、かなり様子が違います。

昨日の若葉。
黒い溶岩を押しのけて顔を出した若葉は、この後すぐ葉を横に広げていきます。

茎を上に向かって伸ばしていたら、山頂の強風には耐えられないのでしょう。
それぞれの環境に合わせて生きる、たくましいハチジョウイタドリの春の姿です。

裏砂漠のあとは筆島海岸へ立ち寄り、海の景色の中を歩きました。
皆さん熱心に植物を観察されています。

海岸を覆うオオシマハイネズも花の時期ですが…

その中でポツンと一つ、空に向かって花開いていた美しい青紫…

フデリンドウの花です!
春だ、春だ~(^O^)

波浮港では「波浮の港」の歌を皆さんで大合唱!

指揮者つきです(^O^)

天気が良かったので、お昼は“海を見ながらお弁当”という企画にしてみました。

波の音を聞きながら…

島の食材がたっぷり使われた“島弁”を(^^)v


砂浜からは、コウボウムギの雄花があたり一面立ちあがっていました。
色も地味だし足首ぐらいの高さだし、ほとんど目だちませんけど、これでも立派な雄花です。

強風(しかも潮風!)と日照りという厳しい環境で、しっかり生きてるたくましい植物!
彼らの目線で、三原山を見上げてみました(^O^)

ツアー最後は、元町に向かって山肌を流れ下った1986年の溶岩流へ。

黒い溶岩の向かいの山が、オオシマザクラで白く染まっていました。

ソメイヨシノのような派手さはないけれど、この島らしい春の景色が大好きです。
たぶん誰もが大島で長く暮らせば暮らすほど、オオシマザクラ好きになっていくのではないかと思います(笑)

桜ではじまり、桜で終わった今日のツアーでした。

(カナ)
コメント
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