グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパーク勉強会(タクシーとバス)

2013年01月24日 | 火山・ジオパーク
昨日、2回に分けて表題の勉強会をおこないました。
対象はタクシーの運転手さんと大島バスの方達です。

島内で協力してくれる方達がジワジワと増えているジオパークですが、不規則な時間で勤務している皆さんには、なかなか講習会には参加してもらえません。

でも、島生まれ島育ちの皆さんは、私たちよりもずっと大島のことをご存知なはず。
外周編パンフレットができた時から「これをもとに勉強会をして島の皆さんから意見を聞き、次はもっと良いものを作りたいね。」とガイド部会の仲間と話していました。

で、それぞれの職種ごとに集まりやすい時間に設定し、ジオパーク推進委員会から事務局とガイド3名が出て話し合いました。

勉強会の内容は「ジオパークとは?」「昨年1年間の伊豆大島ジオパークの活動」「日本ジオパークの最近の情報(伊豆半島、箱根、銚子などが新たに認定されたこと。JR機内誌にも特集記事が載り少しずつ認知度が上がって来ていること、他)」などのジオパーク関連の報告。

そしてその後、新しい外周編パンフレットを作成する中で知ったことを共有しました。

13時30分からの勉強会には3名のタクシー運転手の方が参加してくれました。

「地層大切断面の看板位置が移動してから、目の前の地層と合わないのでわかりにくい。」「山の上まで行かなくても一周道路沿いで西暦838年の神津島噴火の白い火山灰が見える場所がある」「小石浜という海岸には、とても奇麗なまん丸の石が集まっている」など、色々教えてもらいました。

沢への不法投棄や希少植物の保護問題なども話題になり、皆さんの「島への思い」のようなものを感じて、とても楽しい時間でした。

大先輩が、いっきに増えた気分です。
皆さん港で待機していることが多いので、これから何かあったら聞きに行こうっと。


続いて夜、19時からは大島バスの方達と。
全スタッフの半数以上にあたる10名の方が集まってくれました。

「『ジオパークって何?』という質問へどう答えるか?」「筆島はなぜあのような形なのか?」「なぜ野増地区からは噴火しないのか?」「なぜ植物名は八丈が頭につくのか?」「なぜ赤い石や白い石があるのか?」など、色々な質問が出ました。

私たちでわかる限りのことはお答えしましたが、できれば専門家の方を招いて、皆で勉強会をしたいなぁ…と思いました。

そして「以前植物の専門家が来て桜株は樹齢800年ではなく300年ぐらいではないか?」と語っていたという情報や「波浮港には製氷所があって氷を作っていたから、各地の船が漁の前後に氷を積みに来て、とても栄えた。」ということも、教えてもらいました。

いいですねぇ~、こういう勉強会。
とても楽しかったです。

「伝え手」としては、ガイドもタクシー&バスの運転手の方たちも仲間ですから、知っていることを伝え合えばお客様に、より楽しんでもらえそうですよね。

今日港に行ったら、昨日勉強会に出ていた方がバスの運転席に座っていました。
青空の下のバスが、とても格好良く見えました!

大島バス、今日も行く~!

今度はレンタカーや宿の方達とも、勉強会をしたいです。
椿祭りが終わって、時間ができるシーズンになったら…。

ところで今日はいくつかお知らせが…。
まず、伊豆大島ジオパーク・データミュージアムをご案内できるようになりました。
http://oshima.georepublic.jp
アカウントをとればどなたでも投稿できますので、みなさんぜひ大島情報を発信してください。

また、先日のマップ作りイベントの取材記事が投稿されました。
詳細が載っているので、内容に興味のある方はご覧下さい。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/chizu/20130124_584691.html

そして明日は、伊豆大島ジオパーク推進委員会とジオパーク研究会の共同企画の講演会があります。
三陸で津波を体験された方を講師に招いての講演会です。

海に囲まれた大島で暮らす我々にとって、津波を知ることはとても大切なこと…。
島内の皆さんのご参加をお待ちしています。

詳細は、ジオパーク研究会のブログをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/oshimageoken

最後に…実は私、明日から阿蘇ジオパークに行って来ます。
阿蘇ジオパークの方が、ガイド講習の講師として私を呼んでくれました。

2日間、阿蘇、そして島原や天草御所浦のガイドさん達と語って来ます。
(ここ数日間、ずっと自宅引きこもりで、講習用資料をつくっていました。)

ジオパークの伝え手は、みんな仲間。
九州のジオガイドさんたちとの交流が、今からとても楽しみです!

(カナ)












コメント (2)
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