2014年の元旦、午後の半日ツアーに行ってきました。
お客様は香川県から、正月休みを利用して歩きにいらしたご夫婦です。
大島の冬らしい“南西からの強風”が吹きつけるなか、頑張って裏砂漠まで歩きました。
裏砂漠なら、風で多少よろめいても怪我をしにくし、山の稜線ほど風が強くはありません。
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それに、寝転がるとあまり風を感じません。寒いので早々に退散しましたけれど、この「強風の中で寝転がる体験」は、なかなか味わい深かったです。
裏砂漠から引き返す時に、お客様から写真撮影のリクエストがありました。
「これと一緒に撮ってください」
「これって何だろう?」と思って振り向いたら、そこにあったのは“ハチジョウイタドリ”でした。
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「たくましいから」と、リクエスト理由を聞かせてくれたお客様。
強風の黒い砂地に頑張って生きるパイオニア…確かにたくましいです。
いつも「スゴイなぁ」と思って眺めているイタドリを、同じように感じてくれたみたいで嬉しかったです。
その後、植物の再生物語を楽しめる1本道を抜け…
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森の中へ。
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立派なキノコを見つけたり…
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崖崩れを近くで観察したり…
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風に飛ばされて、枝にひっかかったカエデのタネを見つけたり…
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のんびり歩いて,森から裏砂漠を往復しました。
道中色々な話しをしました。
「香川県は日本で一番自然災害の少ない場所と言われているんですよ。普段危機感がないから、いざという時が危ないかもしれない」「みんなとてもノンビリしているんです。」「企業も香川県に移転してきているんですよ。」等など…。
前半歩き終わってまだ時間があったので、今度は山頂口から三原山を流れ下った1986年の溶岩流まで往復することにしました。
三原山が夕日に染まりはじめていました。
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風にたなびくススキも、オレンジ色に染まっています。
縄もようの溶岩に登って記念撮影。
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まさに溶岩が地上にあふれ出た場所に立つことができるなんて、なかなかないですよね。
1986年溶岩流の上。
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ここも、いつもとは違う色合いでした。
とにかく周囲が全て、オレンジ色がかっているのです。
「こっち側も、なかなかいいですよ」
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「本当ですね~」
…みんなでしばし,見とれました。
こんなふうに黒い溶岩ごしに、明るく輝く三原山が見えると嬉しくなります。
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普段この時間に、ここに来ることはほとんどないので、私にとってもとても新鮮でした。
お客様は、山を歩く時は、よくガイドをつけて歩くともおっしゃっていました。
「『なるほど!』と思うことが好きなんですよ。自分たちだときっと、頂上を目指すだけで終わってますよ」とも語られていました。
嬉しい言葉でした。
私も歩くたびに、お客様と一緒に一期一会の風景を味わえることに感謝しています。
2014年元旦のツアーも、素敵な時間でした。
(カナ)
お客様は香川県から、正月休みを利用して歩きにいらしたご夫婦です。
大島の冬らしい“南西からの強風”が吹きつけるなか、頑張って裏砂漠まで歩きました。
裏砂漠なら、風で多少よろめいても怪我をしにくし、山の稜線ほど風が強くはありません。
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それに、寝転がるとあまり風を感じません。寒いので早々に退散しましたけれど、この「強風の中で寝転がる体験」は、なかなか味わい深かったです。
裏砂漠から引き返す時に、お客様から写真撮影のリクエストがありました。
「これと一緒に撮ってください」
「これって何だろう?」と思って振り向いたら、そこにあったのは“ハチジョウイタドリ”でした。
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「たくましいから」と、リクエスト理由を聞かせてくれたお客様。
強風の黒い砂地に頑張って生きるパイオニア…確かにたくましいです。
いつも「スゴイなぁ」と思って眺めているイタドリを、同じように感じてくれたみたいで嬉しかったです。
その後、植物の再生物語を楽しめる1本道を抜け…
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森の中へ。
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立派なキノコを見つけたり…
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崖崩れを近くで観察したり…
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風に飛ばされて、枝にひっかかったカエデのタネを見つけたり…
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のんびり歩いて,森から裏砂漠を往復しました。
道中色々な話しをしました。
「香川県は日本で一番自然災害の少ない場所と言われているんですよ。普段危機感がないから、いざという時が危ないかもしれない」「みんなとてもノンビリしているんです。」「企業も香川県に移転してきているんですよ。」等など…。
前半歩き終わってまだ時間があったので、今度は山頂口から三原山を流れ下った1986年の溶岩流まで往復することにしました。
三原山が夕日に染まりはじめていました。
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風にたなびくススキも、オレンジ色に染まっています。
縄もようの溶岩に登って記念撮影。
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まさに溶岩が地上にあふれ出た場所に立つことができるなんて、なかなかないですよね。
1986年溶岩流の上。
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ここも、いつもとは違う色合いでした。
とにかく周囲が全て、オレンジ色がかっているのです。
「こっち側も、なかなかいいですよ」
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「本当ですね~」
…みんなでしばし,見とれました。
こんなふうに黒い溶岩ごしに、明るく輝く三原山が見えると嬉しくなります。
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普段この時間に、ここに来ることはほとんどないので、私にとってもとても新鮮でした。
お客様は、山を歩く時は、よくガイドをつけて歩くともおっしゃっていました。
「『なるほど!』と思うことが好きなんですよ。自分たちだときっと、頂上を目指すだけで終わってますよ」とも語られていました。
嬉しい言葉でした。
私も歩くたびに、お客様と一緒に一期一会の風景を味わえることに感謝しています。
2014年元旦のツアーも、素敵な時間でした。
(カナ)