昨日、東京で行われた4学会(土木、地盤工学、応用地質、地すべり)合同調査の報告会を聞いてきました。
会場にはたぶん、100人以上が聞きに来ていたと思います。
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ほとんどが、学会関係の人達のようでした。
1分間の黙祷のあと、様々な角度からの報告が行われました。
火山地質、気象、崩壊発生のタイミング、表層崩壊の発生状況(現場写真より)、崩れはじめた場所の砂の分析、上流~下流の土砂、洪水の特性、砂防ダムの検証、流木の破壊力、家屋の被災状況、道路、砂防施設の被害状況、廃棄物処理、聞き取り調査による災害対応・復旧・復興の課題、自衛隊の対応等々…。
プログラムの詳細が知りたい方は、土木学会のHPをご覧ください。
http://committees.jsce.or.jp/report/node/68
当日配布された分厚い資料も 、数日のうちにホームページ上にUPされるとのことです。
さて今回の報告会で発表された崩壊の原因は「植物の根の侵入を妨げるような、よく締まった火山灰層の上の、ゆるい火山灰層に水が満ちて滑った。崩壊の深さは30cm~1m。」とのことでした。
崩れたのは山の斜面の上の方だけで、下の方はほとんどが上から崩れて来た土砂や流木に、なぎ倒されたもののようです。
これらの結論を含む今回の報告は、多くの専門家が現場を歩き、崩れた面に登って写真を撮り、航空写真を分析し、室内実験で滑った砂の密度を測り、現地に入って聞き取りをする…という調査の結果、導きだされたものです。
「崩壊の原因」自体は今までも語られてきたことですが「こういう調査、実験をした結果、こういうふうに考えた」というプロセスを教えてもらうことで、とても納得できました。プロセスを知ることって、大切ですね。
今回の合同調査は、バラバラに調査に入ることで私たち島民に迷惑をかけずにすむよう、皆で日程をあわせて行ったものだったそうです。(初めて知りました)
そしてまた、各専門家が知識をシェアすることで、互いに学びあうことができたと合同調査のメリットも語られていました。
今後必ず大きな災害が起きるであろうことを考えると、このような「チームでの仕事」は、ますます重要になってくるのかもしれません。
最後に、調査団からの「提言」を載せておきます。
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4学会は4月に最終報告をまとめ、5月には現地での住民説明会を開きたいとのことです。
(カナ)
会場にはたぶん、100人以上が聞きに来ていたと思います。
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ほとんどが、学会関係の人達のようでした。
1分間の黙祷のあと、様々な角度からの報告が行われました。
火山地質、気象、崩壊発生のタイミング、表層崩壊の発生状況(現場写真より)、崩れはじめた場所の砂の分析、上流~下流の土砂、洪水の特性、砂防ダムの検証、流木の破壊力、家屋の被災状況、道路、砂防施設の被害状況、廃棄物処理、聞き取り調査による災害対応・復旧・復興の課題、自衛隊の対応等々…。
プログラムの詳細が知りたい方は、土木学会のHPをご覧ください。
http://committees.jsce.or.jp/report/node/68
当日配布された分厚い資料も 、数日のうちにホームページ上にUPされるとのことです。
さて今回の報告会で発表された崩壊の原因は「植物の根の侵入を妨げるような、よく締まった火山灰層の上の、ゆるい火山灰層に水が満ちて滑った。崩壊の深さは30cm~1m。」とのことでした。
崩れたのは山の斜面の上の方だけで、下の方はほとんどが上から崩れて来た土砂や流木に、なぎ倒されたもののようです。
これらの結論を含む今回の報告は、多くの専門家が現場を歩き、崩れた面に登って写真を撮り、航空写真を分析し、室内実験で滑った砂の密度を測り、現地に入って聞き取りをする…という調査の結果、導きだされたものです。
「崩壊の原因」自体は今までも語られてきたことですが「こういう調査、実験をした結果、こういうふうに考えた」というプロセスを教えてもらうことで、とても納得できました。プロセスを知ることって、大切ですね。
今回の合同調査は、バラバラに調査に入ることで私たち島民に迷惑をかけずにすむよう、皆で日程をあわせて行ったものだったそうです。(初めて知りました)
そしてまた、各専門家が知識をシェアすることで、互いに学びあうことができたと合同調査のメリットも語られていました。
今後必ず大きな災害が起きるであろうことを考えると、このような「チームでの仕事」は、ますます重要になってくるのかもしれません。
最後に、調査団からの「提言」を載せておきます。
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4学会は4月に最終報告をまとめ、5月には現地での住民説明会を開きたいとのことです。
(カナ)