グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ビルと大島

2014年01月12日 | ツアー
竹芝~浜松町の間にある大きなビルの再開発プロジェクトに関わる男性4名と、週末2日間一緒に歩いて来ました。

竹芝と言えば、伊豆諸島への玄関口。
まずは一番近い大島を知ろうということで、休日を利用して訪ねてくれたのだそうです。

皆さんのリクエストは「自然のみではなく、文化や人も」
なので時間節約のため火口には登らず、三原山のふもとで「溶岩」と親しみました。

土木や建築、都市開発などに関わる皆さん。
火山観測の機械に、大いに興味を引かれるようで…

「これは、きっとこういう仕組みだよ」と観測機器に集合します。

機械から延びる黒いコードもたどって行き…

「あ、これきっと温度測ってるんですよ。」と疑問を自力解決。
(素晴らしい~。)

そしてパホイホイ溶岩(縄状溶岩)地帯で。

「どうやったら草に阻まれずに、歩きやすいルートを見つけられるか?」を考えながら歩いていた時のこと…

「溶岩が流れた通りに歩けば、草にあまり阻まれずに歩けるんだな」と
「確かに!」と思う法則をあっさり発見。(発見できない私が、どんくさいのかも?)

で、先導してもらいました。
(素晴らしい~!…2回目)

山を1時間弱歩いた後は、島のあちらこちらを回りました。

ツアー中ずっと「竹芝のビル造りのヒントにになりそうな、大島の風景って何だろう?」と考えていました。「何が役立つか」はわかりませんが、見てほしい風景、紹介したい人は沢山います。

思うがままに、回りました。(笑)
まずはひたすら広い裏砂漠。

ポーズ決まってますね!

外輪山の斜面を駆け下りる経験も、大島ならでは。

皆さん、楽しそうでした~。

1000年以上前の噴火でできた火口壁。

堂々たる姿にホレボレします。

海岸で見られる、火山と雨の合作の景色。

(ビルのデザインに使えないかしら???)

昔から島に自生していた椿を、生活に活用して来た島の暮らし。

もう花が散りはじめ、道路が赤くなっていました。

そしてもちろん、夕日に染まる噴火の歴史。

年間維持費をお話ししたら「格安ですね!」と驚かれました。
草刈りをしてこの景色を維持してくれる町役場の方達に感謝!です。

リクエストの御神火焼酎の酒蔵。

この建物を、皆さん絶賛されていました。

海に注いだ溶岩が作った「天然の桟橋」の上で眺める夕日。

特等席ですよ~。

溶岩ごしの海と富士山。

この景色も、大島ならでは!のはず。

そして2日目の、今日の風景。
まずは美しい黒い砂浜へ。

黒砂に一瞬だけ現れる白い泡の模様は、いくら見ていても飽きません。

海水から塩を作る工場。

理想の塩作りに熱心に取り組まれている人々の工場です。
噴霧された水がネットや編み込まれた笹を伝って流れる様子に、いつも見とれてしまいます。

絶妙なクサヤの味を、守り続ける人々。

訪ねるといつも気持ち良く話しを聞かせてくれ、クサヤもごちそうしてくれます。
(ありがとうございます!)

火口が港となった波浮の港。
…コロッケ食べるのに夢中で、写真を撮り忘れました…。

火山島の様々な色。

赤、青、黄、黒、白(雲や波)…夏はこれに緑が加わります!

低温殺菌の美味しい牛乳を、頑張って作っている牧場も寄りましたが…アイスクリームを食べるのに夢中で、写真を撮り忘れました。(どうも食べ物があると写真を忘れる傾向が…)

岡田港にある漁協では、定置網でとれた小さな魚を無駄にしないために作られた、オリジナル商品が売られていました。

久々に漁協に入りましたが、頑張っているなぁ~と感心しました。

大島の様々な風景、人、暮らし…まだまだ見てもらいたいところがいっぱいありますが、とても全部は紹介しきれません。
(同じ場所の風景も,毎日違うしなぁ…)

ともあれ、新しいビルを作るというプロジェクトの皆さんが、こうして大島に足を運んで、ご自身の目で見て感じてくださったことが嬉しかったです。

ビルの完成も、楽しみです。
できたら絶対、訪ねたいと思います。

(カナ)


コメント
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