グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆半島ジオガイド研修会 報告その1

2015年12月25日 | 火山・ジオパーク
12月23日「伊豆半島ジオガイド研修会」で、10月のジオパーク全国大会で決まった「私たちの目指すガイド像 2015in霧島」について、お話する機会をいただきました。

先日の室戸ジオパークでも同じテーマで話をさせていただきましたが、室戸は既にガイド経験のある皆さんが対象だったので「最初に作ったたたき台文章が、どのような経過を経て最終文章に落ち着いたのか」のお話をしました。

しかし今回の研修会は、ガイド経験を積まれている方も、ガイド未経験の方も参加されるとのこと。

「ガイドを経験していない人には、文章だけでは何のことだかわからないだろうなぁ~」
…あれこれ悩んだ末、ある程度作ってあった資料を「一から作り直そう!」と決心したのは、前日の21時過ぎでした(^_^;。

…で、船でも電車でも作り続け、伊東駅に着く直前にギリギリなんとか形になり、講演会に臨みました(こんなんでスミマセン~(^_^;)

研修会に参加されていたガイドさんは58名!

この人数に、伊豆半島ジオパークのパワーを感じました。

自己紹介、伊豆大島の紹介、8項目が決まった経過はサクッと終わらせ…


日本ジオパークネットワークのHPに「私たちの目指すガイド像2015IN霧島」が載っていることを紹介。


その後1項目ずつ、私自身の具体例をあげながら、紹介していきました。

たとえば…
1項目目の「知識だけでなく物語風に伝える」について、文章の一部を紹介しつつ、
いつもお客様にその上を歩いてもらう溶岩(写真は産総研の川辺禎久氏撮影)が、「『ドロドロ』でもなく、『ガラガラ』でもなく、『カラカラ』と瓦が割れるような音をさせながらゆっくり流れてきた」ということを、伝えられるようになったのは、専門家の先生のアドバイスのおかげであることとか…


先週、伊豆大島でのワークショップで、地域の方から「『日本一品格のある』椿の木」というワクワクするような情報をもらい、なぜそんな木があるのかの科学的検証とともに、その木の世話をしている人の『思い』も伝えることで、とても魅力的なジオサイトが誕生するだろうと思ったこととか…


4項目目の「正確な内容を、わかりやすい言葉で伝える」については、
伊豆半島でも伊豆大島でもとても身近なスコリアを、一般の人にどう説明すればよりわかりやすくて正確か?を、研究者の方の知恵を借りて考えた経過について、大いに共感した室戸のガイドさんの言葉と共に紹介するなど…

私の体験を元に、お話しました。

「全国大会の場では、文章の意味が十分わからなかったけど、納得した」いう感想もいただいて、とても嬉しかったです。

私の講演の後は、伊豆半島のガイドの皆さんによる地域ごとのバーチャルジオツアー、交流会。そして、翌日には少人数での情報交換会…と、伊豆半島のガイドの皆さんと、たくさん語りました。

いつも海の向こうに眺められ、もともと身近に感じていた伊豆半島ジオパーク。

今回で、ますます身近になりました。

これから夕陽に照らされている伊豆半島がを見たら、今まで以上に大声で「伊豆半島ジオパークの皆さん~夕陽がキレイですよ~!」と叫んでしまいそうです。←今までも叫んでいた(笑)

伊豆半島ジオパークの皆さん、お世話になりました&ありがとうございました。

バーチャルジオツアーもとても面白かったので、また日を改めて報告したいと思います。

(カナ)


コメント
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