一昨日の夜「インタープリテーション」を学ぶ2回目の座学講座が開催されました。

参加者は33名でした。
この日のテーマは2つ。

写真の赤字の部分です。
インタープリテーションの基本中の基本は「テーマ」の設定なのだそうです。
では「テーマ」とは何かと言うと…
「テーマはトピック(話題)のことではありません」と古瀬氏。

「テーマ」とはメッセージ。
来訪者に伝えたいメッセージを短い文章で簡潔に述べたもの、なのだそうです。
この後、皆で「テーマ(メッセージ)」と「ゴール(目的)」と「オブジェクティブ(目標)」を書く練習をしました。
私が書き出したものは…
メッセージ 「地球は生きている星で、全ての生き物は地球と関わり合って暮らしている」
目的 「『地球スゴイ』という思いをガイドと共有できる」
目標 目の前に見える火山島の景色を通し、地球に興味を持てる。
噴火後の植物や動物、人間の暮らしを見て、地球と生命の関わりを感じることができる。
「難しい~」の声も聞こえていましたが「難しいけれど、書く努力をすることでガイドが目指す事が明確になる」とのことで、これはインタープリテーションにとって、本当に大切で、外せないことなのだそうです。
次に講習は「双方向のコミュニケーション」に移りました。
「双方向のコミュニケーションと一方通行が、どう違うか実験をしたいと思います」と古瀬氏。
参加者には見えない位置に貼られた絵を参加者の1人が説明し、全く質問できない一方通行の場合(1回目)と、自由に質問できる双方向の場合(2回目)に分けて実験したところ…

正解率に明らかな差が出ました!
皆からは、このことに関し、次のような感想がでました。
○1回目は聞く側に相当な努力が求められる。
○途中で聞き逃すとついて行けなくなり、投げ出す。
○ジェスチャーがあるとわかりやすかったのでは?
○先に全体像を示すとわかりやすい。
等々…。
「わからなくなると投げ出す」
…これって、ガイドの現場に置き換えられますよね。
古瀬氏は「インタープリターはお客様との双方向のコミュニケーションだけでなく、
お客様同士のコミュニケーションも活発化させながら、
楽しい場を作っていく必要があるのではないか」と語っていました。
ところで双方向コミュニケーションの方法のひとつに「質問」がありますが、
これには「良い質問」と「悪い質問」があるのだそうです。
たとえば鳥の声を聞いて「何の鳥の声か知っていますか?」と聞くのは悪い質問。
「何種類の鳥が鳴いていますか?」と聞くのは良い質問。
「知識がない人でも誰でも答えられるのが良い質問」という古瀬氏の言葉に、
ものすご~く共感しました。
古瀬氏は幅広いレベルの参加者に対応しやすい質問や教材を、いくつか紹介してくれました。
そのうちの一つが江戸前寿司の写真を見せての「どれ食べたい?」という質問。
(古瀬氏は海の環境教育に長く関わってきました)

小さい子供でも答えられる質問と写真を用意し、「この魚はね、東京湾では…」と話をつなげていくのだそうです。
(この日紹介していただいた全ての資料が見事でした~)
古瀬氏の、講習最後のメッセージ。
「ガイドの時、自分中心に考えず、参加者を中心に考える事が大切だと思います。ガイドは自分の話したことが、参加者に地層のように重なっていくと思いがちですが、でも参加者は目の前の自然を見たり感じたりしながら学び、他の参加者からも学び、既存の知識を振り返って学んでいたりするんですよね。」

…2日間の講習は、ものすご~く考えさせられることの多い内容でした。
私も改めて自分自身のガイドを振り返り、2日間で学んだことをいかしていきたいと思います。
活用、活用!
(カナ)

参加者は33名でした。
この日のテーマは2つ。

写真の赤字の部分です。
インタープリテーションの基本中の基本は「テーマ」の設定なのだそうです。
では「テーマ」とは何かと言うと…
「テーマはトピック(話題)のことではありません」と古瀬氏。

「テーマ」とはメッセージ。
来訪者に伝えたいメッセージを短い文章で簡潔に述べたもの、なのだそうです。
この後、皆で「テーマ(メッセージ)」と「ゴール(目的)」と「オブジェクティブ(目標)」を書く練習をしました。
私が書き出したものは…
メッセージ 「地球は生きている星で、全ての生き物は地球と関わり合って暮らしている」
目的 「『地球スゴイ』という思いをガイドと共有できる」
目標 目の前に見える火山島の景色を通し、地球に興味を持てる。
噴火後の植物や動物、人間の暮らしを見て、地球と生命の関わりを感じることができる。
「難しい~」の声も聞こえていましたが「難しいけれど、書く努力をすることでガイドが目指す事が明確になる」とのことで、これはインタープリテーションにとって、本当に大切で、外せないことなのだそうです。
次に講習は「双方向のコミュニケーション」に移りました。
「双方向のコミュニケーションと一方通行が、どう違うか実験をしたいと思います」と古瀬氏。
参加者には見えない位置に貼られた絵を参加者の1人が説明し、全く質問できない一方通行の場合(1回目)と、自由に質問できる双方向の場合(2回目)に分けて実験したところ…

正解率に明らかな差が出ました!
皆からは、このことに関し、次のような感想がでました。
○1回目は聞く側に相当な努力が求められる。
○途中で聞き逃すとついて行けなくなり、投げ出す。
○ジェスチャーがあるとわかりやすかったのでは?
○先に全体像を示すとわかりやすい。
等々…。
「わからなくなると投げ出す」
…これって、ガイドの現場に置き換えられますよね。
古瀬氏は「インタープリターはお客様との双方向のコミュニケーションだけでなく、
お客様同士のコミュニケーションも活発化させながら、
楽しい場を作っていく必要があるのではないか」と語っていました。
ところで双方向コミュニケーションの方法のひとつに「質問」がありますが、
これには「良い質問」と「悪い質問」があるのだそうです。
たとえば鳥の声を聞いて「何の鳥の声か知っていますか?」と聞くのは悪い質問。
「何種類の鳥が鳴いていますか?」と聞くのは良い質問。
「知識がない人でも誰でも答えられるのが良い質問」という古瀬氏の言葉に、
ものすご~く共感しました。
古瀬氏は幅広いレベルの参加者に対応しやすい質問や教材を、いくつか紹介してくれました。
そのうちの一つが江戸前寿司の写真を見せての「どれ食べたい?」という質問。
(古瀬氏は海の環境教育に長く関わってきました)

小さい子供でも答えられる質問と写真を用意し、「この魚はね、東京湾では…」と話をつなげていくのだそうです。
(この日紹介していただいた全ての資料が見事でした~)
古瀬氏の、講習最後のメッセージ。
「ガイドの時、自分中心に考えず、参加者を中心に考える事が大切だと思います。ガイドは自分の話したことが、参加者に地層のように重なっていくと思いがちですが、でも参加者は目の前の自然を見たり感じたりしながら学び、他の参加者からも学び、既存の知識を振り返って学んでいたりするんですよね。」

…2日間の講習は、ものすご~く考えさせられることの多い内容でした。
私も改めて自分自身のガイドを振り返り、2日間で学んだことをいかしていきたいと思います。
活用、活用!
(カナ)