グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

発見が10倍!

2023年04月02日 | ツアー
昨日と今日、アルパインツアーの「『森の案内人』と歩く春の伊豆大島探訪 三原山縦走と伊豆大島ジオパーク 2日間」の、ガイドを担当しました。

今回の森の案内人&ツアーリーダーは、森林インストラクターの西野 哲朗氏。
昨日は、泉津切り通しで、巨木の根や植物を観察してから

1時間ほど海岸遊歩道を歩きました。

海に向かう細い道の脇には、ウラシマソウがいっぱい生えていて、花を撮ったら偶然にも、こんな写真が撮れました!

葉っぱが作った丸い額縁の中に、人が入っているみたいで面白い〜❣️😀

沢に降りたところで、溶岩を抱えているようにも見えるスダジイは

お客様から、「座禅スダジイ」と命名されました😊

海が見える場所で立ち止まって、しばし休憩。


木の幹に開いた大きな穴。「どのぐらいの深さなのだろう?」と、手を入れて長さを調べたお客様が…

なんと、未完成の鳥の巣と思われるものをキャッチ!(驚)

いったいドナタの巣なのでしょう?(もちろん、元に戻しました)

続いて、皆さんが立ち止まった場所は…

ステンドグラスのような赤が美しい、ミツバアケビの花の下。

みんなで「きれい〜!」と言い合いながら、頭上高くにある花を鑑賞しました。
 
開花が始まったばかりのサルトリイバラの花も

まるで小さなブーケみたいで、めちゃカワイカッタです💖

笠松の海岸に、絨毯のように広がるオオシマハイネズは

雄花がパンパンに膨らんでいて、写真には写せなかったですが、お客様が触ったら白い花粉が煙のように漂いました。

😅

実はこの日「アツバスミレ」をリクエストされていたのですが、一株だけ咲いていてくれました!

なんだか少し葉が薄い気がしたけれど、「葉のテカリがあって厚みもあり、本土のものとは全然違う」とのことでした!

1時間半ほどのウォーキングを終え、公園の芝生広場で海を見ながらランチタイム💖

その後、オオシマザクラを見に、植物園の一番奥まで歩きました。

花は先週よりも、かなり散ってしまっていたけれど、それでもまだ美しい花があちらこちらで見られました。

💖

花以外では、高い木に這いのぼるキヅタ(葉はキヅタみたいだけど、根の雰囲気が違うので、もしかしたら別の植物かも?)の根が、注目の的。

他の木に巻きつき、枝分かれしながら這い登るツル植物の姿に「こんなの見たことない!」という声が、あちらこちらから聞こえました。

次に訪ねたのは、樹齢800年と言われる桜株。

一見すると花は終わっているように見えたのですが「この角度から見ると枝先に花が咲いているのが見えますよ!」と、お客様が教えてくれました。

本当だ、咲いていますね!!

いつも見慣れた波浮港の風景の中にも、新たな発見がありました。

「すごい! なに、このマツボックリ!!」というお客様の声で、頭上を見上げたら、本当に「なんだこれ?」と思うほどのたくさんのマツボックリがついていました。

今年は特別クロマツの実が多いのでしょうか? それとも、普段注目していないだけで、このぐらいは普通なのでしょうか??

このあとは、波浮港の中を歩いてコロッケを食べ、地層大切断面を歩いて1日目のツアーを終えました。

この日は、お客様9名+ツアーリーダー1名。
人数の分だけ、発見も10倍になったような気がします。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

(かな)

コメント
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