グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

新しい扉が開く

2023年04月04日 | ツアー
「森の案内人」と歩く春の伊豆大島探訪(アルパインツアー)の2日目は、火口〜裏砂漠へ。

まずはツアーリーダーの声かけで、ストレッチをしてから出発!

ただ、三原山の上には、なにやら怪しげな雲が😅


でも、お客様たちは溶岩トンネルの跡を自力で見つけたりして、楽しそう。


ハチジョウイタドリの若葉が、ゴツゴツの溶岩の上で芽生えている様子を撮影したら、その横の岩がゴリラの顔に見えることに、写真を見て気がつきました(笑)


夜中に降った雨のせいか、登山道路にはまたもや、何匹もの若いミミズが!

アスファルトの隙間にはまったミミズを救出しようとしましたが、うまくできません。
お客様からは、「命が多すぎて、救いきれない〜!!」の声が😊

遊歩道を登るうちに、周囲はどんどん霧に覆われ、視界がなくなってきましたが、

その分、避難壕横のラセイタタマアジサイの若葉の、鮮やかな緑色が印象的でした。

山の上の溶岩地帯には、若いオオシマザクラの木に花が咲いていました!

まだ若い木なので花数は少ないけれど、一つ一つの花は美し〜です💖


それにしても…この霧!

まるで、どこか違う世界へ続いている道(笑)

火口展望所からも、なにも見えなかったので、裏砂漠を目指すことにしました。
途中、昨年のサクユリの茎だけが残っていたので、咲いている花の写真を見てもらったら、

お客様が、枯れ葉の下にある新しい芽を見つけてくれました!

さすが、自然観察に長けた皆さんです!!

火口が見えなかった分、霧の雰囲気を楽しみたくて、凹凸の形が面白い溶岩の近くで少し写真撮影の時間を作りました。

非日常感〜💖

私が好きな風景です😊

リクエストが多かった裏砂漠。

「なにも植物が生えていない黒い大地」は、見えるにしろ、見えないにしろ、なかなか体験できない環境😊

森に帰ってきたところで、地面に白いものを見つけたお客様が、「ひょうだ!」と言って調べに行きました。

「えっ、ひょう?」とあとをついていくと、こんな大きさの白い氷の粒。

なんでも夜中の2時ごろ大雨になり、ひょうが降っていたのだそうです。

ひょうは、別の何カ所でも見つかりました。
ツアー中の気温は14度ぐらいはありそうだったのに、溶けないものなのですね(驚)

ところでこの日、木の幹についたタイワンリスの歯研ぎの跡を紹介したところ、

お客様から「リスって、なんでリスと言うんですか?」という質問がありました。
リスがなぜリスと??? 今まで一度も、リスの語源について考えたことがありませんでした。

Webサイトで検索したら、「漢語の「栗鼠」(りっそ、りっす)が転じたもの」と、書いてありました。
お客様からの質問のたびに、新しい知識の扉が開かれていく気がします。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)
コメント
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