明日、ある都内の高校の校外学習ツアーがあります。
ハワイへ修学旅行に行く事前学習として伊豆大島に日帰りで200名の生徒さんがいらっしゃるのです!
日本で「最もハワイ島の火山の性質に近い」と言われている
伊豆大島に「探究的な学び」をしに来てくださいます☺️
自ら問いを立てて、答えを探す学習。
問いを立てるには基礎的な知識が必要で、みなさん周到に事前学習してくださっているようなので、
わたしもいろいろ下調べをしているところです💡
2022に世界最大規模の火山であるハワイ島のマウナロアが噴火し、
その噴火の様子は動画を見ても壮観ですが、
ハワイに暮らす人々はどのように噴火と向き合っているのでしょうか。
(画像:US Geological Survey, Mauna Loa images)
ハワイ島では、「溶岩の流れを妨げない」と
以前もブログ記事に書かせていただきましたが、
https://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/f79749e84a9fb1aa302ca0126f23f240
ネイティブハワイアンの方たちの噴火に関する考え方を書いた記事(英文)を見つけました。
(画像:下記サイトより引用)
https://www.theguardian.com/us-news/2022/dec/02/mauna-loa-volcano-erupts-native-hawaiians
要約すると
”多くのハワイアンにとって、溶岩流は敬意を表し、内省する時間を意味します。
受け継いだ伝統を継承し、ハワイの火山と火の神であるペレに祈り、歌い、踊り、供物を捧げます。
多くのハワイ先住民にとって、マウナロアのような火山の噴火は、深く、かつ非常にパーソナルな文化的意義を持っています。溶岩が新たな大地を生み出す様子を通じ、創造物とのつながりを感じるとともに、世界における自分の位置や先人たちについて考える機会にもなるのです。”
のようなことが書いてあります。
ただ、全てのハワイアン(何をもってハワイアンとするのかというのも非常に複雑なトピックです)が
火山の噴火に上記の記事の内容のように敬意を表し、祈りを捧げているのかと言えば、
全くそんなことはありません。
何をもってその土地の文化とするか、非常に複雑ですが、
ハワイ州全体の動きとしてもハワイ語やハワイ文化の復興を
民族性にとどまらない新しいローカルアイデンティとして、
観光や政策において打ち出しているのが顕著に見受けられます。
そんな中、もうひとつ興味深い記事がありました。
「祈りか? 爆弾か?溶岩流を止めるのは簡単でないことをハワイの歴史が示している」
(画像:下記サイトより引用)
https://www.voanews.com/a/prayers-bombs-hawaii-history-shows-stopping-lava-not-easy-/6860712.html
ハワイ島で人々が溶岩の流れを迂回させるために行ってきたこと
・1881年、ハワイ島の知事がヒロへ向かうマウナロアの溶岩を止めるために祈りの日を宣言した。しかし、溶岩は流れ続けた。
・その50年後、ハワイ火山観測所の初代所長で地質学者のトーマス・ジャガー氏が溶岩の流れを変えるため米軍航空隊にマウナロアの溶岩経路を破壊するため、爆弾を落とすよう依頼。偶然か否か、溶岩の流れは止まった。
などなど...
上記の祈りを選ぶ人々も爆弾を選ぶ人々もそのどちらも選ばない人々も、
いろいろな文化・価値観をもつ人々が混在しているのがハワイです。
わたしとしては爆弾を落とすとは、なんとも破壊的な方法と思いますが、
ハワイ大学在学中に、米軍に所属している学生が同じ寮に何人か住んでいて、
そういう考えだったのを思い出しました。
最後に記事のまとめにある、ハワイ先住民の文化実践者の方の声を日訳すると
”溶岩を物理的に迂回させるべきだと考えるのは、
人間がすべてをコントロールしなければならないという考え方に根ざした西洋の考え方。
人々は溶岩に合わせる必要があるのであって、その逆はあり得ない。”
最近感じるのは
「対立」から「対話」の時代への移行
探究的な学び、深い!
答えのない問いを自らに問いかけ、明日に向かいます!
(ユリカ)
ハワイへ修学旅行に行く事前学習として伊豆大島に日帰りで200名の生徒さんがいらっしゃるのです!
日本で「最もハワイ島の火山の性質に近い」と言われている
伊豆大島に「探究的な学び」をしに来てくださいます☺️
自ら問いを立てて、答えを探す学習。
問いを立てるには基礎的な知識が必要で、みなさん周到に事前学習してくださっているようなので、
わたしもいろいろ下調べをしているところです💡
2022に世界最大規模の火山であるハワイ島のマウナロアが噴火し、
その噴火の様子は動画を見ても壮観ですが、
ハワイに暮らす人々はどのように噴火と向き合っているのでしょうか。
(画像:US Geological Survey, Mauna Loa images)
ハワイ島では、「溶岩の流れを妨げない」と
以前もブログ記事に書かせていただきましたが、
https://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/f79749e84a9fb1aa302ca0126f23f240
ネイティブハワイアンの方たちの噴火に関する考え方を書いた記事(英文)を見つけました。
(画像:下記サイトより引用)
https://www.theguardian.com/us-news/2022/dec/02/mauna-loa-volcano-erupts-native-hawaiians
要約すると
”多くのハワイアンにとって、溶岩流は敬意を表し、内省する時間を意味します。
受け継いだ伝統を継承し、ハワイの火山と火の神であるペレに祈り、歌い、踊り、供物を捧げます。
多くのハワイ先住民にとって、マウナロアのような火山の噴火は、深く、かつ非常にパーソナルな文化的意義を持っています。溶岩が新たな大地を生み出す様子を通じ、創造物とのつながりを感じるとともに、世界における自分の位置や先人たちについて考える機会にもなるのです。”
のようなことが書いてあります。
ただ、全てのハワイアン(何をもってハワイアンとするのかというのも非常に複雑なトピックです)が
火山の噴火に上記の記事の内容のように敬意を表し、祈りを捧げているのかと言えば、
全くそんなことはありません。
何をもってその土地の文化とするか、非常に複雑ですが、
ハワイ州全体の動きとしてもハワイ語やハワイ文化の復興を
民族性にとどまらない新しいローカルアイデンティとして、
観光や政策において打ち出しているのが顕著に見受けられます。
そんな中、もうひとつ興味深い記事がありました。
「祈りか? 爆弾か?溶岩流を止めるのは簡単でないことをハワイの歴史が示している」
(画像:下記サイトより引用)
https://www.voanews.com/a/prayers-bombs-hawaii-history-shows-stopping-lava-not-easy-/6860712.html
ハワイ島で人々が溶岩の流れを迂回させるために行ってきたこと
・1881年、ハワイ島の知事がヒロへ向かうマウナロアの溶岩を止めるために祈りの日を宣言した。しかし、溶岩は流れ続けた。
・その50年後、ハワイ火山観測所の初代所長で地質学者のトーマス・ジャガー氏が溶岩の流れを変えるため米軍航空隊にマウナロアの溶岩経路を破壊するため、爆弾を落とすよう依頼。偶然か否か、溶岩の流れは止まった。
などなど...
上記の祈りを選ぶ人々も爆弾を選ぶ人々もそのどちらも選ばない人々も、
いろいろな文化・価値観をもつ人々が混在しているのがハワイです。
わたしとしては爆弾を落とすとは、なんとも破壊的な方法と思いますが、
ハワイ大学在学中に、米軍に所属している学生が同じ寮に何人か住んでいて、
そういう考えだったのを思い出しました。
最後に記事のまとめにある、ハワイ先住民の文化実践者の方の声を日訳すると
”溶岩を物理的に迂回させるべきだと考えるのは、
人間がすべてをコントロールしなければならないという考え方に根ざした西洋の考え方。
人々は溶岩に合わせる必要があるのであって、その逆はあり得ない。”
最近感じるのは
「対立」から「対話」の時代への移行
探究的な学び、深い!
答えのない問いを自らに問いかけ、明日に向かいます!
(ユリカ)