グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大島ウォーキングクラブ

2011年06月20日 | 今日の大島
6月19日大島ウォーキングクラブの月例会が開催されました。大島の広報に載っていますので見た方も有ると思いますが、そのウォーキング報告をさせて頂きます。

広報に記入された場所に集合。今回は『桜株』(時間厳守⇒去年は駐車場が違ったので私は参加できませんでした 涙)

準備体操は入念にしましょうね。(まあ中高、高々年が多いもんで)

今月は“アジサイウォーク”としましたので!
アジサイアジサイのアップ

ヤマボウシも今はきれいに咲いています(今遠くの山に見えている白いのは大体ヤマボウシの様ですね)

私より後ろをパチリ!何の話をしているのでしょうか?
壁面の苔がきれいに生えています。

私より前。歩くよりおしゃべりに花が咲いているようです

アジサイの道
青いアジサイが多いのは大島の土壌が酸性だからでしょうか。でも、こんなピンクも…
花の大きさが全体に小さめですね。

趣が有りますね。中の橋―通称 眼鏡橋と言います。橋と言っても大島にはいつも水が流れている川が無いのが悲しい。雨は東京の倍は降るのですがスコリヤの土壌で水が浸透しすぎ、雨の時だけ沢に流れるのでここの眼鏡橋に水の流れているのを見る機会がありません。

桜株からアジサイスカイラインを三叉路まで往復して桜株に戻り大島公園まで車に乗り公園でお弁当になりました。おしゃべりの後のお弁当は美味しいな!いえいえ楽しく歩いた後の昼食でした。
いつも会わない人達、年齢の違う人達、島の反対側で有ったこと昔の出来事など 同じ会なので色々な事を知るよい機会になります。

そんな仲間も募集中です如何ですか?  

※今回のおしゃべりに中で私の気になったワード。Tさんは道路に落ちていたモリアオガエルの卵塊を自宅の盥の上に置いて孵ったオタマジャクシが50匹以上になり毎日乾燥オキアミの餌をあげているとの事。“う~ん餌も大切なんだな。餌まで考えていなかった!”(しま)
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我が家の庭で

2011年06月19日 | 今日の大島
我が家の庭は、自然に生えてくる植物達がそのまま観察できる庭です。
…って、庭の手入れをしないことの言い訳なのですが…(^_^;)

最近、建物にとってコレってまずいんじゃないの?と少々心配になるほど、ハチジョウイボタの木が大きくなってきました。
風が吹くと枝が揺れて、2階の窓ガラスをトントン叩きます(^_^;)

本土にあるイボタノキは「樹高1.5m~2m」とか「落葉低木」と説明されていますが…コレって低木??

さすが“ハチジョウ”の名のつく固有種です!
葉も大きいし背も高い~!!

さらにここ数日、木全体に見事な白い花を咲かせ、あたり一面に甘い香りを放っています。

昨日あまりの見事さに見とれていたら、沢山の虫たちが群がっていることに気がつきました。

ドッシリと構えて動かないのは、ミツバチの仲間。

近づいても「人間なんか眼中にない!」って感じで、夢中になって蜜を吸っていました。

「うまい~!こりゃ止められんわい!」byミツバチ。


ミツバチに比べて、花から花へせわしなく移動するのはコマルハナバチ達。
メスもオスもブンブン、ブンブン…20匹以上が木の周りを飛び回っていました。
 
毛むくじゃらの体がぬいぐるみのようで、とても可愛いです(^。^)

興奮状態で飛び回る虫の動きに合わせて、白い花がハラハラと雪のように降っていました。
木にはまだ沢山の花が咲いているのに、土の上はすでに降り積もった花で真っ白でした。

ハチジョウイボタの花は、落ちると花弁が反り返るのですね。

花には蝶たちもやってきました。
モンシロチョウ、イチモンジセセリ、そしてアカタテハ…

みんな一瞬立ち寄り、すぐにどこかへ飛び去りました。

虫たちの狂宴。

ハチジョウイボタの木の下でほんの10分ほど虫たちと一緒に時間を過ごしてみたら、甘く芳しいごちそうを目の前にした虫たちの嬉しい気持ちが、ほんのちょっぴりわかったような気がしたのでした。

(カナ)






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10分で

2011年06月18日 | 
今日の伊豆大島は朝から曇り、午後になって雨が降ってきました。
まさに梅雨らしい天気です。

雨が降り出す前に家の周りでどんな虫が見られるか探してみました。
虫好きの私にとってはワクワクする時間です。


まずはオオヘリカメムシ。

この結果が↓に・・・?



どうなんでしょ?
調べてみたらオオヘリカメムシの幼虫に似ています。



フキバッタ。

まだ子供です。



ヒメシロモンドクガ。



背中の色の違いは成長段階の違いです。
いつ見ても綺麗ですね!



トビモンオオエダシャク。

このツノがたまらん。


ほらほら~。



クワゴマダラヒトリ。

こんなとこ歩いてどこ行くの?



ハナグモの仲間(虫じゃないけどいいじゃん!)


トップ画像は違う個体です。
ここにいれば獲物がやってくるって、どうして知ってるんでしょうね?



マイマイガ。

このブログではお馴染みです(笑)
もうパンパン!そろそろサナギになりそうです。



なんかハチ。

一生懸命蜜を吸い花粉を集めていました。



コアオハナムグリ。

ハナムグリにも何種類かあるそうで、これはコアオハナムグリのようです。



ホシホウジャクの卵!

なんでわかるかというと、産卵する場面を見ていたからです。
卵を産んだ草はヘクソカズラ。



ムシヒキアブの仲間。

まったりしてました。




シマサシガメ。

白と黒のツートンカラーが美しいです。




チュウレンジバチ。

バラを大切にしている人には大敵!
私は退治しませんよ。



ヒラタアブの仲間。

ネムノキの若葉に産卵しているようでした。



なんか寄生バエっぽいハエ。

そう思うとちょっと不気味に見えてきます・・・




家の周りをほんの10分探しただけでこんなにたくさんの生き物たちと出会うことができました。
自然がいっぱいの大島、いいところです!!



               がんま

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フランスの風景

2011年06月17日 | その他
しばらくブログを休ませて頂いて、
フランスを初めて旅してきました。

見出しの画像は、ボージョレー地方のブドウ畑の風景です。
ゆるやかな丘陵がどこまでも続いているように見えました。

こちらは、丘の途中に見えたワインの醸造所です。

この地域のワインの新酒(ボージョレーヌーボー)が、
東洋の島国からの注文が多くなって、
地域経済が潤っているとのことでした。


パリから中部の都市リヨンへ列車に乗ると、
車窓の景色は、ほとんどが牧場や麦畑でした。
のどかな農業国といった感じです。


リヨンから西へ行ったノアレターブル地方の農道。
簡素な牧柵で牧草地が仕切られています。
左側の電柱に貼られているマーク(小さなプレート)は、
ハイキングやサイクリングを楽しむ人たちのための目印です。

目的地はショステーヌなので、右へ進みました。


お世話になった農場のジャンさんとポロさん。
牡牛が一緒に放牧されています。
おじさんたちは子牛が生まれたと喜んでいました。


子牛たちは好奇心旺盛で、滞在者の様子を
たびたび覗きにきました。


寝泊りさせて頂いた山小屋と庭。

今回のフランス行きは、人間社会のグローバル化に
私も無関係ではいられなかったからでした。
日本では国際結婚が増えているとは聞いていましたが・・・。
兄弟姉妹、子どもや孫が異国の人と一緒になることを
想定していない方が多いのでは?

やはり、遠くの親戚は何かと大変でした(汗)


【おまけの1枚】
帰路、再び寄ったパリで、いくつか見かけたました。

地震と事故から3ヶ月目の6月11日の集会参加を呼びかけるポスター。
貼られているのは飲料ビン回収リサイクルボックス。

「チェルノブイリ、ふくしま、繰り返してはならない! 原発やめろ!」

(なるせ)
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楽しい出会い。

2011年06月16日 | 
緑がだんだん色濃くなり気温も上がってくると、生きもの達の動きも活発になって「おや?」っと思わず足を止め、ついつい笑ってしまう楽しい出会いが増えてきます。

ここ数日の間に、そんな出会いがいくつもありました。

最初の「おや?」は海岸に打ち上げられた流木に開いた、たくさんの穴。
穴は鉛筆よりも少し細いぐらいのサイズです。

こんなに綺麗に木に穴をあけるのは誰でしょう~?

答えは別の海岸で見つかりました。

穴を開けたのは貝のようです。

調べてみたら、正体はフナクイムシという名の貝でした。
木を食べながら穴を開け、食べた木くずを排出しながら体液で穴の壁を保護して、トンネルを作っていくのだそうです。

すごい~(^O^)

副都心線の工事に使われたシールドマシンという機械は、たくさんの歯がついた巨大な円盤を回転させて地中を掘り進み、掘ったそばからトンネルの壁を貼りつけていく事ができる優れ物のようですが、実はこの貝の生態をもとに、考案されたのだそうです!

次の「?」はこの生物。
砂浜のそばを歩いていた元8本足(1本取れてる)の小さな虫。

足8本と言うことはクモ?
でも体はフナムシとダンゴムシを足して2で割ったような…?

正体調べは結局断念したので、詳しい方からのコメントを期待しつつ画像を大きくして載せておきます(笑)。

(早々に仲間から「ザトウムシでは?」と指摘がありました。
ザトウムシ…そういえば昨年聞いたことがあるような…。1年たつと虫の名前が頭から抜けていく…(^_^;))

次に「かわいい~!」の生きもの…タワシのような毛虫です(^O^)

正体はフトスジモンヒトリという蛾の幼虫が一番近いようですが…(確証得られず)
名前より何より、このぬいぐるみっぽい毛並みが可愛いです!

きっと正面顔も可愛いのだろうと思いきや…

そうでもありませんでした(^_^;)

そのかわり…

お尻はメチャメチャ可愛かったです!(^^)!

近くのネムノキには、細長いカメムシが交尾中。

「わ~い、カメムシ~。」等と言いながら、何気なく写真を撮り正体を調べたら、実はコイツはある意味チャンピオン的なカメムシであることがわかりました!

何がチャンピオンかと言うと…「日本で普通に見られるカメムシの中で最も臭いカメムシ」なのだそうです!
「最も臭い」って一体どんな臭さなのでしょう?

こんど見かけたら、絶対匂いを嗅いでみなければ!
(ちなみに虫の名前はオオクモヘリカメムシです。)

さて最後に、ものすご~く不思議だった風景です。

昨日火口の縁(お鉢周り)を歩いていた時の事…この写真のカメムシが20匹ぐらい、数cm~数m間隔で広範囲に散らばっていたのです。

黒い溶岩の上で綺麗な模様がとても目立っていました。
しかも何匹もひっくり返って、黄色いお腹を見せてジタバタ暴れていました。
一体何していたのでしょう~???

名前はモンキツノカメムシ。
どうやら常緑樹のヒサカキを食料としているようです。

火山周辺のキビシイ環境に生きることのできるヒサカキは、最近火口の縁でも見かけるようになってきたので、もしかしたらこのカメムシもその木についていたのかもしれません。

でも、何で間隔をおいて溶岩の上を這いまわり、ジタバタしていたのでしょう?
う~ん…いくら考えてもわからないので、今日はもう追及するのはやめておきます(笑)

カメムシの気持ちがわかった方は、ぜひ教えてください~。

(カナ)

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こんなに大きくなりました!

2011年06月15日 | 
今月1日にご紹介したコチドリのヒナちゃん。
昨日久し振りに様子を見に行ってみると立派に成長していました。
「きっと見つからないだろうなー」と、ダメ元で行ってみたのでまさかまた会えるとは思っていませんでした。

しかしいくら探してもいるのは両親と1羽のヒナだけです。
それでも1羽はこんなに大きくなっていました。








親鳥と比べると羽色がボンヤリしています。


こちらは親鳥。










小さな沢(といっても生活排水が流れ込んでいるのですが・・・汗)で食べ物を探したり水を飲んだりしていました。





上空を見ています。





まだまだ綿のような羽がたくさん残っていますね。







なんというかわいさ!
これからどんどん逞しくなっていくことでしょう。





最後は親鳥とのツーショット。
左がヒナです。
もうほとんど同じ大きさですがまだ飛ぶことはできません。
早く早く飛べるようにな~れ!


              がんま




6月16日にまた見に行ってみるとヒナが2羽いました!!



うれしいですね。
コメント (2)
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ジオツアー下見?それとも?

2011年06月14日 | 火山・ジオパーク
今日は月末に行われる中学生120名のジオツアー下見&ネイチャーガイド有志の自主勉強会で、島の外周を歩いてきました。

まずは南部の筆島へ…。
う~ん、波は静かだし潮も引いているし、海岸沿いにかなり遠くまで歩いて行けそう…。

まじめに下見だけにするか、自分達でワクワクしちゃうか検討した結果、やはり自分達で楽しむことに決定!(^^)!
結局1時間以上、海岸を歩きました。

100万年~数10万年前に活動していたと言われている筆島火山が、波で削られて高い壁となり、その中身を見せている海岸。

岩壁には、大地を割って地上を目指したマグマの通り道(岩脈)が何本も入り、過去の激しい噴火を連想することができます。

色も黄色、黒、赤、グレーと様々で、その色の複雑な混ざり合い方を見ていると、一体何がどうなってこんな色になったのか、頭の中が不思議で一杯になります。
今回は以前よりもさらに先まで歩いたので、さらに不思議度がアップしました(^_^;)

崩れた岩だって一色じゃありません。

チョコレートのショートケーキのような色遣いの岩が転がっていました。

太い~!これも岩脈?


大きく開いた亀裂の奥にも細い岩脈が数本。


黄色い壁から滴る水。

ここは昔、島の南部地域の貴重な水源で、皆ここに水を汲みに来ていたとか…。
こんな崖下の海岸から水を汲み、頭に水桶を載せて運んでいたなんて、昔の女性は大変な生活をしていたのですね…。

波が削った(たぶん)岩穴の、壁面を観察中。


こんな風景もありました。

誰もがくぐってみたくなりますよね~(^^)v

トンネルを抜けるとそこにはまたまた岩脈が…。


色々な色が縦に並んでいますが、大昔この場所でいったい何が起こっていたのでしょう?

ここまで込み入ると、思考が止まってしいます…(^_^;)

いつもは筆島展望所から見ている赤い壁の下に到達しました。

「砂が無くなってる~!」と嶋田。
そうそう、確か以前見た写真では、この赤い壁の下は砂浜だったような気がするのですが、今では砂浜は跡かたもなく消え、石がゴロゴロしています。

「あ!ここも崩れてる~!!」by嶋田。

ずいぶん早いペースで景色が変わる場所ですねぇ。

大迫力の景色に夢中になって歩いていたら、足元に小さな貝殻がまとまって打ち上がっていました。

「か、可愛い~!(^O^)」
火山の造った景色と対照的な、小さな命が作った様々な模様が、とても新鮮でした。

筆島海岸の散策を皆で堪能した後、別の海岸に移動しました。
噴火と波と風が創った座り心地の良い椅子で、潮風に吹かれてランチタイム。

“大島満喫!”の1日でした!

あ、そういえば目的は下見だった…(^_^;)

(カナ)





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オリット

2011年06月13日 | 歴史・文化
三原山外輪山にある“オリット”と呼ばれる所があります。今はほとんど使う人がいないと思われる旧道です。場所は三原山登山道 外輪山の南部側でカガミブチ通称“ダム”と呼ぶ人もいる所です。昭和25~26年の三原山の噴火で表砂漠に溶岩流を沢山流した時に外輪山の低くなっていたここより流れ出さないようにあわてて嵩上げしたダムです。勿論、今ある物は後年もっと綺麗に整備された物です。

意外に広く立派なものです

ダムの外側にはお地蔵さまが鎮座していました
以前に対面していた、このお地蔵さまは木が茂って居てなかなか見つかりませんでした。

昭和25年以前は野増の人達が沢山利用したのを見守っていたのでしょうね。
左側にある石碑ですが誰が何のために設置したのか古く苔に覆われて年代もよく分からないので、これから古い資料を調べてみようと思います。

降りる道は木に覆われている道なので迷うことなく歩くことがでします。(わ~逆撮影されていました)

自然物ではない風船の残骸です。誰が飛ばしたのでしょうか?メッセージは有りませんでした。観測用かな??

この写真だとジャングルの様ですが…


この道は以前、馬が通ったと聞いたことがありましたが、この道幅では馬は通れませんね!

下から見ると   どの辺を歩いてきたのかさっぱり分かりませんね

今回山を下って来ましたが、登ったら大変そう。そういえば三原山にたいして野増地区が一番の急スロープでしたね。(しま)

※オリットとは下りる所(おりるところ)が訛ったもののようです

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不思議探しのツアー

2011年06月12日 | ツアー
今日はトライアスロンのために来島した顔なじみのお客様達と、元町溶岩流と南部海岸をまわってきました。

全員が好奇心旺盛で不思議を見つける目を持った方達なので、今日も本当にたくさんの「!」や「?」に出会って、無茶苦茶楽しい時間を過ごしました!

まずは元町溶岩流で、「植物が育つには水分と光が必要」という話をしたところ、「表面の岩の下にあるコケはどの辺りまで生えているか?」という疑問の声が上がりました。

さっそく岩をどけ、実験開始。


一番上の岩をどけた場所にはまだコケが生えていましたが、その下はだんだんコケが無くなり、岩が湿っているだけとなりました。

岩の下には意外にたくさんの生物が住んでいました。

ヤスデが這い出てきました。


クモの巣状のものがいくつもあって、そこに居た虫をケースに入れて観察したら、こんな姿が見えました。

クモ?
足が4本しか見えないのは何故でしょう??
そっとケースに入ってもらったので、足は取れていないと思うのですけど…??

岩を覆うコケ(緑色)と地衣類(灰色)。

この岩を見ながら「コケは植物で葉や茎があり光合成をして暮らし、地衣類は藻類と菌類が助け合って暮らしているんですよ。」と語ったところ…

岩を割って、溶岩の中に入り込んだ菌糸を見つけて教えてくれました。
黒い溶岩の中を糸状に這っているのが菌の体である“菌糸”です。

地衣類の菌糸を見つけようとしたお客様は初めてです!

全員で溶岩の中の菌糸を観察中。

この研究熱心さ、すごい~!(^^)!

海岸沿いでも「これ何だろう?」「どうしてこうなっているのだろう?」という不思議の連続でした。
以下、私の発言です。

「おお!素敵な模様ですね!
これは熱風が岩を削ってできたのでしょうか??」

「片面だけ、綺麗に模様が入ってますね~。」

「うわ、柔らかい泥か砂っぽい層に白い石がめり込んでいますよ!
トウシキのジオサイトがこれと同じ感じで、波浮港の噴火で飛んできた石がめり込んだのでは?と言われていますが、ここも同じ時代かなぁ?」

「波浮港からはずいぶん離れているし別の場所の噴火でしょうか?
それにしても海岸沿いで良く波に削られずに残っていますね。」

「この岩も不思議でしょう?」

「溶岩流の表面がブツブツ泡立って、その泡が破れたのでしょうか?
しかしこれも良く波に削られずに残ってますよね。」

(このことに関しては詳しい方から塩の結晶による風化ではないかと教えていただきました。
こんどもっと良く勉強しておきます!)

「え?正体不明の物体?」

「な、何でしょう?このブヨブヨ~!
一つの岩の上にだけたくさん付いてますけど…?(^_^;)」

「まるでキクラゲみたいだけれど、キクラゲって木に付くキノコですよね~?

ではこれは、いったい何~??」

「え?壁に木が挟まれてる?
しかも、何本かあるのですって?」

「ホントだ、何本も挟まれてますね!新発見、すごい~!!」

「え?また不思議な物を見つけたんですか?
おお!中身が白くて密な状態で、回りは発泡してますね。」

「人工的なものでしょうか?
それとも新島や神津の溶岩とか??」

…とまあこんな具合に、皆でたくさんの不思議に頭をひねりながら時を過ごしました。

中でもかなり皆で考えたのが、この風景の成り立ちです。

ある高さに堅い層があるらしく、その下までが波で削られ上が残っている景色。
この海岸では何か所も見られます。

お客様がこのちょうどこの別れ目に、赤いラインが入っているのを発見しました!
そしてそのラインが明らかに水を貯めていることを教えてくれました。

酸化鉄??
何でここだけこんなに水を通さないのでしょうか?

未解決の疑問がいっぱい残りましたが、皆で過去の出来事を想像しながら答えを探して過ごす時間は、最高に楽しいです。

最後に訪ねた海岸でも…

「こんなふうに地面を芸術的な模様に削ったのは、波だろうか?雨だろうか?」と語り合いながら、ツアー終了となったのでした。

またいつか皆で、頭に{?}マークがいっぱいになるような、ワクワクする時間を過ごせたらいいなぁ。
皆さん、是非また遊びにいらしてください~(^^)v

(カナ)

PS.
数々の疑問を火山専門家の川邊さんにメールで問い合わせたところ、以下のような回答をいただきました。

「溶岩の模様(縞と泡みたいなもの)は,海岸付近でよく見られる侵食模様ですね。
理由はよく分かりませんが,ごくわずかな溶岩の発泡度の違いやガラスの多寡が,波や
海水の塩分,生物による侵食などでどんどん強調されていくようです。」

「赤いラインは,ラインの下がやや細かく,上がやや粗くなっていると思います。細かい砂や泥の地層は
水が通りにくく,そこが地下水の下面になってしまいます。そこに鉄鉱(褐鉄鉱でしょうか)が沈殿する
ことで,ますます水が通りにくくなる…ということではないかなあ。」

こんなふうに疑問に対しての回答をいただくたびに、「?」を自力で解決する事が少しだけ出来るようになって、ますます楽しくなっていくような気がします。
これからも、いっぱい教えてもらって、この場で報告しますね(^^)v
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エンマムシ

2011年06月11日 | 
昨日、憧れのエンマムシにやっと出会えました!!
「???エンマムシって?」という方も多いと思います。
見ての通り甲虫の仲間で動物の死体や糞便に集まるといいます。
といってもそれ自体を食べるのではなく、そこに発生するハエの幼虫を捕食するんだそうです。
エンマムシの存在を知ったときはそんな虫がいるんだ!と驚きました。

え~、このエンマムシはその現場で見つけたのではなく、水に落ちていたものを救出したのもです(安心しました?笑)


大きさはこのくらい。

この個体は大きいほうでしょうか?


引っくり返っちゃった!

お、なんかダニが付いてますね。
・・・ってことはちょっと前にはナニカ死体とか腐肉とかにたかっていたんでしょうか・・・?(汗)


それにしても見事なテカリです。



触覚が片方ありませんが大丈夫かな?


翅を乾かすためなのか、盛んに出し入れしていました。

光の加減で美しく輝いています。

写真撮影をしたあとはそっと草むらに置いてきました。
エンマムシさん、楽しい出会いをありがとう!




さて、今日の大島は朝から強い風が吹き荒れ、雨も時折激しく降りました。


これは8:30ごろの元町桟橋です。

そんな中でも午後からは予定通り(競技内容の一部変更はありましたが)第23回伊豆大島トライアスロン大会が開催されました。
さすがトライアスロン・・・すごすぎ。




暴風雨も午後遅くにはすっかり収まって穏やかな中での競技終了となったと思います。
選手のみなさん、お疲れ様でした!


                     がんま
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