グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ウミネコたち

2011年12月21日 | 
今朝の元町港(もとまちこう)でウミネコの大群を見ました。
伊豆大島の冬の光景のひとつです(気にしてる人はごくわずかだと思いますけど)
ウミネコは真夏でも少数見られますが冬になると北方からどっとやって来るのです。





何かの拍子にわーっと飛び回ったあと次々に波消ブロックに降り立ちます。







そして命の羽毛のお手入れです。
ここまで飛んで来られたのもこの羽毛のおかげです。


ウミネコたちがまったりしているとアイツがやって来ました。


ハシブトガラスです。
あ、オオセグロカモメ(たぶん)もいますね!


ハシブトガラス(下)とハシボソガラス(上)の2羽になりました。
彼らの周りからはウミネコの姿が消えつつあります。



ひゃあ!
ウミネコたちを追い掛け回し始めました。


弱ったものがいないか探しているようでした。



そして。




誰もいなくなった・・・
あーあ。


                          がんま
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町立第二中学校1年生・ジオパーク体験学習

2011年12月20日 | 火山・ジオパーク
今年の冬は本当に暖かくて、風も吹かない不思議な天気が続いています。
昨日も、そんな絶好の山日和の中、地元中学校1年生のジオパーク課外授業が行われました。

1年生20人を2チームに分け、ガイドが一人ずつついてクイズ9問を解きながら歩きました。
まずは、あいさつから(^。^)

クイズは、3中のものと同じ(コースが一緒なので)
パホイホイ溶岩では、何で縄模様の溶岩が反対方向を向いているのか、みんなで推測。

「溶岩と溶岩がぶつかった!」「地面が動いた!」「風が吹いた!」
なるほど、なるほど~。こういう自由な発想、楽しいですね(^^)v

この場所でのクイズは、もう一問。
穴だらけの石の重さを手にとってもらい、感想を聞きました。

問い④に対し「石がかるいし!(軽石?)」
これは、同行された先生のことばです。

先生は次々に、このようなギャグを連発!
溶岩の中の動物も、誰よりもたくさん発見されていました(^O^)

溶岩流先端では地質図を元に「大島ではある方向に割れ目噴火や側火山が並んでいる」ことを説明。
本当はこの説明は予定していなかったのですが、なにかの話しの流れでついつい地質図を出しちゃいました。

「みんなが住んでいる場所は、どこ~?」

もちろん溶岩流の上にも登り、ハチジョウイタドリのタネを観察しました。
溶岩流の上で生きるのに、適したタネですよね(^。^)

そしてこの後は、せっせと歩いて火口を目指しました。
いやみんな元気で、歩くの速かったです!

山の上では、こんなクイズ。

みんな楽しい絵を描いてましたよ。
そのまま教科書に使えそうな絵を描いている子もいました(^^)v

クイズを入れて立ち止っているのにもかかわらず、約2時間で火口をのぞいて帰って来た超特急の山歩き。
みんな最後まで元気に走ってました。

島っ子は、たくましい(^^)v
みんなの中から、将来のジオガイドさんが育つと良いなぁ…と、そんなことを思ったジオパーク学習でした(^。^)

(カナ)



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Mt.mihara

2011年12月19日 | 今日の大島
今日の内輪は他にお客さんも無く静か、遊歩道も通るお客さんが無いと見えて3メートル先を雉が飛んで逃げて行き驚かされました。まあ、ゆっくりと休んでいた雉の方が私より何倍もびっくりしたのでしょうけれど…

先日発見したユリの実のあみあみ(どんな役割しているのだろう)

種は三つの房の内1つの房のみ残っていました

オオバヤシャブシは来年の雄の芽がだいぶ大きくなっていました。出始の粘着性ではなくなって表面をさわってもべたべたしなくなっていました。

先が割れているのは?暖かいからもう咲こうかなと思っているのかな?鳥か虫にかじられた?

こちらは雌の芽こちらも先端の帽子が剥がれたているようです(やはり天候のせいかな?)

ススキはほとんど種を飛ばしましたね

溶岩流は色々なものに見える!

背の高くなった影法師と共に帰り道を急ぎましょう

外輪山に夕日が沈みました。内輪には私一人・・・・

今年ガイドとして何回も三原山に登りましたその時に見た植物は今また姿を変えて今有ります(枯れていたり、実になったり跡かたもなくなってしまった物も)来年も又きれいな花が咲けばと楽しみにしたいと思います   (しま)
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島ガールツアーwithカメラ

2011年12月18日 | ツアー
昨日、表題のツアーが行われました。
なぜwithカメラなのか…今回のツアーは、オリンパスの小型一眼レフカメラのレンタル&レクチャー付きのツアーだったのです!(^^)!

出発前にカメラのレクチャーを受けて…


一人一台のカメラを首から下げて、ツアーに出発です!

まるで三原山が、島ガールの皆さんにとびっきりの写真を撮ってもらおうと、張り切っているかのような晴天でした。
マクロからワイドまで、被写体が無限にあるように思われる三原山の景色の中で、島ガールの皆さんの、♡に届いたものは…?

遊歩道沿いの星空のようなスナゴケや、マツボックリのミニチュア版のようなオオバヤシャブシの実。
そして綿毛の伸びたイガアザミ。

ふわふわですね!

ノコンギクの綿毛も。

ふわふわ加減が違う!
綿毛も個性的なのですね!(^^)!

空にサルトリイバラの実をかざして真剣に撮影中ですが、どんな写真になったのでしょう?

真っ赤な“まんまる”が青空に浮かんでいる写真?(^.^)

溶岩流の上に乗って、互いに撮影しあう島ガール。

気合、入ってます(^^)v

キラキラ光る海を見下ろして、皆さん真剣に写真を撮っていました。

そうですよね、私も毎回この景色を見ると、シャッターを押してしまいます。
そして、毎回違う絵が撮れるんですよ~。

穴だらけの岩に、カメラを向けていた島ガールも…。

確かにこういうカルメラ焼きみたいな石って、都会にはないですよね(^_-)

火口からモクモク立ち上る湯気。

太陽の光が透けて見えて、カッコ良かったですよね。

そして乙女心をくすぐったのは…

ススキ越しの夕焼け!
その気持ち、わかります~。

反対側でも…

どっちを向いても、撮りたくなりますよね!

「すごいいっぱい撮ったから怖い~。」と語っていた島ガールの皆さん。
きっとたくさんの、個性的で素敵な絵が撮れていることでしょう。
皆さんの撮った写真を見てみたいです。

それにしても小型一眼レフカメラ、小さいのにいろいろなことができて面白そうでした。
「これならツアー中に持って歩けるのじゃないの?」なんて、私の心の中で誰かが(誰?)ささやいています。

うう…近いうちに買ってしまいそうな気が(^_^;)

(カナ)

PS.東海汽船さんのHPにも島ガール報告載っています。ぜひご覧ください!
http://ameblo.jp/tokaikisen/





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たくさんいます

2011年12月17日 | 
この冬は冬鳥が少ないと書きましたがタヒバリはたくさんいます。
今日も牧場で渋い姿を見せてくれました。




タヒバリは以前もご紹介していますね。
その時は1羽きりでいたのですが今回はたくさんの群れでいました。







画面には2羽づつしか写っていませんが全体で50~60羽はいたようです。



地面をたかたか歩き回って食べ物を探しています。
ちょこちょこしててかわいいです。



時々「チー、チー」と細い声で仲間同士で鳴き交わしたりして。



じっとしているとどこにいるのか見つけるのに苦労します。


これからますます寒くなるのに、他の冬鳥たちはどうしているのでしょうか?


                        がんま
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昔のタネが生きていて・・・

2011年12月16日 | 火山・ジオパーク
夕方、暮れかけた空を見上げると、
たわわに稔ったイイギリの実が風に揺れていました。
見出し写真にしてみました↑。


1年に1度のことなのか、2~3年に1度なのか、
詳しくは知りませんが、
以前も1度、見たことがありました↓。

今日、紹介する光景は、
島民でも見ていない方も多いと思います。
この時期のウイークデーなので、
観光のお客様は、
ほとんどご覧になっていないのでは?

島の西側にある地層断面は、こんな所です↓。


古い海蝕崖に沿って60年ほど前に新たな都道を造った際に、
斜面を削ったところ、バームクーヘンのように幾重にもなる地層が、
偶然表われ出たそうです。↑写真の左側が海です。

この辺りの海蝕崖と海との間には、低い林が広がっています。
どうしてこのような地形が出来上がったのでしょう。
今から6000年~7000年ほど前、縄文海進という、
縄文時代の初め頃に海面が現在よりも高い時代がありました。
その頃は、この崖下に波が打ち寄せていたかも知れません。

最近知ったことなのですが、
鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏のあった階段の斜面は、
縄文海進の頃の海岸線のなごりだそうです。

地層断面に、地層の不整合があるのは、海蝕崖の下が
海水で削られて、崩れ落ちた跡なのか?

先週、通りかかると何かやっていました↓。
7~8年前でしたでしょうか、
それまで、何度か崖崩れがあったため、
崩れても都道を埋めないように崖を削りなおし、
道幅と同じくらいの緩衝地帯↓が設けられました。


都道添いの緩衝地帯には、
こんな重機↓やトラックなどが入っていました。
崖の削り直しじゃないんです。
この重機のバケットに人が乗っての作業です。


この地層断面にも、自然の植物たちが進出します↓。
地層は、火山灰やスコリア(軽石)などで、
層になっているわけですが、このように↑植物が定着しやすい所と、
植物が生えにくい所があります。



水分が保たれて、飛んできたタネが定着しやすい所で、
草々は成長するのでしょうか。ド根性ススキ?!



昔、火山噴火の降下物の下敷きになって、
閉じ込められていたタネたちが、
地層が露出されて、まさに日の目を見たことで、
発芽した植物もあるのでしょうか?

よみがえった植物として「古代ハス」とか「大賀ハス」が有名ですけど、
地層断面は一番下の層が、1万5千年くらい前のものらしいので・・・
「古代ススキ」とか?!(笑)


今日、仕事を終えての帰り道、日没直前の地層断面は、
夕日を浴びて赤茶色に染まっていました。

(なるせ)
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高校生たちのジオパーク

2011年12月15日 | 火山・ジオパーク
今日、先日一緒に歩いたT大学の学生さんたちの出前授業を、大島高校で聞かせていただきました。
みんな高校生たちを飽きさせないように、上手に話していました。

「大島を活気のある島にするために、何ができるかみんなで考えよう。」というテーマの授業でした。
最後まではいられなかったのですが、今日の授業で、島を元気にするために島に残って頑張る若者が出てきたら素敵ですね(^。^)

高校にお邪魔した機会に、7月に行った講演に対する生徒さんの感想や、夏休みの宿題「ジオサイトを探そう!」を見せていただきました。

学校祭で発表したのだそうです。

生徒さん手づくりのジオパーク地図もありました(^O^)


前回の講演に対し、生徒さんから寄せられていた感想の中には「大島にたくさんの魅力があることを知った。」
「ジオパークを自慢できる」「自分のジオパークをどんどん見つけたい。」
「当たり前にあるものが貴重だとわかった。」「誇りを持って次の世代に伝えたい」
などのうれしい言葉がたくさん書かれていました(^O^)

「様々な変化をして今の火山の形があることを知った。地球が生まれてからずっと、この島はそのままの形だと思っていたからビックリした。」という感想には、「この気持ちわかる~(^O^)」と思いました。
私も地球が回っていることを知った時、動かない地面が動いているということが不思議で、自宅の壁に張り付いて動きを体感しようとしたことがあったなぁ…。

「大島には自然以外にも自慢できるものがたくさんある。ヨサコイも自慢」という素敵な意見や、
「(次の噴火で)噴火が落ち着いたら、大島の変化を見ようと思った。」というスゴイものもありました(^O^)
(ぜひ、一緒に調べましょう~)

夏休みの宿題で報告されたジオサイトの中には「これどこ?」と思うような、迫力の地形も含まれていました。
身近な風景の中に「自分なりのジオサイト」を見つけた生徒さん達。

水中がジオサイトに指定されている“野田浜”を取り上げた生徒さんのコメントには
「くじらが海の上に浮いているように見えるので、島の子がくじら山と呼ぶようになった。」と書かれていました。

大人の目にもクジラに見えますよ~。
マッコウクジラですよね(^^)v

そしてマッコウクジラの顔の位置には、噴火の歴史を語る美しい地層。

大昔この場所で、どんな出来事が起こっていたのでしょうね?

島の高校生たちと一緒に、新しいジオサイト探しに行けたら楽しそうです。
いつか実現したいですね~。

(カナ)
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ホオジロ

2011年12月14日 | 
月曜日の撮影です。
午後遅く小さな沢沿いでホオジロたちがススキの穂をついばんでいる姿を見つけました。






端からちりちりと食べていきます。
器用なもんですね。

このときは5羽いました。





これは顔の色が薄いのでメスです。







こちらはコントラストがはっきりしているオスです。
ホオジロの名の通り頬が白いでしょ。



ツーショット。





こうして食べている間も時々仲間同士で「チッ、チッ、チチッ」と連絡を取り合っていました。
なんてかわいい!


伊豆大島には1年中たくさんいるホオジロですが見飽きることがありません。


                     がんま
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サイエンスとアートの融合

2011年12月13日 | ツアー
2日間、光化学の研究をされている女性お2人を案内しました。
朝、グレーの雲に覆われていた空は昼ごろから晴れはじめ、こんな青空になりました。

一歩一歩、ゆっくり歩いて景色を楽しみました。

お2人は溶岩の上に、次々に動物を見つけていきます。
以前モアイ像に見立てられた、この景色の中にも…

「リスがキスしてる!」「フクロウがいる!」「イグアナがいる!」と、たて続けに発見。
(動物の名前の記憶、少々自信なし…)

ちっとも動物が見えてこない私が、お2人の感性に感心し「スゴイですね~。」とつぶやいたところ…
「サイエンスとアートの融合よ。」と一言。

「え?」聞き返す私に、「科学と芸術の融合よ。人間はずっとそうやって生きてきたんですから。」とSさん。
人生の大先輩で、かつ第一線の研究者の方の言葉は、なんだかとても説得力がありました。

「黒い溶岩の上に色を塗ったような白い色がかぶさっているのは、鉱物の結晶だろうか?」と疑問を持って
謎を究明しようとするのがサイエンス。


その岩を使ってクマの顔を作っちゃうのはアート。

って感じでしょうか~?

昼食に腰かけた溶岩の上では、ご自分で開発されたという紫外線測定器ですかさず計測。
“6”ってなっていますが…?

これは、長袖を着て日焼け止め、帽子が必要な程度の、中等度の紫外線らしいです。
冬で、ちょっとポカポカする程度の日差しで、このぐらいなのですね。

「詳しくは気象庁のHPを見て。」とアドバイスされました。
興味のある方は、以下ページをご覧ください。
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/uvhp/3-40uvindex_manual.html
さて、ツアー中の写真には、光に関する研究をされているお2人にふさわしい“きらめく光”がいっぱい写っていました。

樹海の中の紅葉と木漏れ日


ステンドグラスみたいなヒサカキの葉っぱ


溶岩流に這い出したテイカカズラの絨毯もキラキラしてました。

そういえばこういうキラキラってUVインデックスの数値、どのぐらいなんでしょう?
計測してもらえば良かった!

全然思いつきませんでした!
残念~!!

…ということで、ちっとも科学的になれない私の、今日最後の写真は…

「イヤ~ン」って言いながら、顔を隠しているようなウラジロ(シダ)の新芽。
この恰好が可愛くて撮りました(^O^)

きっとこのままの姿で、寒い冬を越すのでしょう。
長く伸びた葉の奥で、ひっそりと、でも確実に春の準備をしていました。

生命ってすごいです。
「サイエンスとアートの融合」「人間はそうやって生きてきた。」素敵な言葉ですねぇ…。

そんな視点で、自然を見続けたいです。

(カナ)







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どんぐり

2011年12月12日 | 植物
団栗の中身もそろそろ堅くなって来ました。

落ちたばかりの団栗は殻が固いが中身はまだ柔らかく殻を割れば容易に中をほじって団栗笛なぞを作って遊べますが、堅くなった物は殻を割って丸いまま取りだすことになります。これは胚乳かとおぼろげに思っていましたが、子葉(将来フタバになる物)だったと聞いて驚きました。根っこの出る方向も頭の先から出るし(帽子と呼ばれる殻斗とは反対側)

落ちて条件の良い実は慌てて芽を出しそのまま春まで休眠するそうですが、大島では乾燥が激しそうなのでそれほど条件が良くは無いのでしょうね。(あれほど落ちたマテバシイも大島全土を覆うことも無さそうですし)その前に食べられてしまうのでしょうか?小さな穴が開いた実も見ますし、リスは近年入って来た物でしょうから大島に古くから居るのはアカネズミなど?
落ち葉の下に分散して貯食する習性が有るそうです。

捕りました撮りました(郷土資料館の古民家に出没した子です)
ツートンカラーのアカネズミです。夜行性で戸棚の中に巣を作った形跡が有りました。

他に鳥たちも食べますね

団栗はタンニンが多いので食べすぎには注意ってネズミの話だそうですが、人間にも言えますね。美味しいからと言って沢山食べるのは良くないです。
え~団栗は食べないって!肉でもパスタでもですよ!(自分への自戒をこめて しま )
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