グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

森林インストラクター同期メンバーと。

2011年12月11日 | ツアー
今週末、森林インストラクター同期のメンバーが、歩きに来てくれました。
2日間とも好天に恵まれ、火山、カルデラの中と外の森、海岸と様々な環境を歩きました。

そして、今までにないぐらい、色々なものを食べましたよ~。
まず、昨日の歩き始めに「ハチジョウイヌツゲの実って美味しくないんですよね~。」と説明したところ…

すぐに口にしたYさんから「この実そんなにまずくないですよ。確かにパサパサで甘くはないけど、イモみたいで食べられますよ。」との言葉が…。

「どれどれ…」と、次々に実を頬張る他の面々。
「本当だ。食べられる!」「そんなにまずくない!」…う~ん、こんな風に全員でイヌツゲの実を食べる人達は初めてです!

アシタバのタネを観察していた時も、どこからか「おお!臭い。」という声があがりました。
「え?タネ食べたんですか?臭いってどんな?」

私もアシタバのタネを、噛んでみました。
そこにはナッツのような触感の、苦くて香りが強い“そのまんまアシタバ”の味が広がっていました!
「アシタバって、タネもアシタバなんだ…。」←かなりビックリ(^_^;)

そして、もっとも驚きだったのはこちら。
シマヘクソカズラの実の味です!

屁と糞の蔓(ツル)という名前の植物だけあって、この黄色い実も潰すとプ~ンと臭います。
なので今まで「食べる」などという発想は、まるでありませんでした。

ところがYさんが「これ、甘くて結構美味しいんですよ。」と言うではありませんか!
「え~?ほ、本当ですか??」

恐る恐る口に入れてみたら、本当に臭みが消え、口の中に甘い味が広がったのです!
ビックリ!

タネや実の味以外にも…

「このクロマツ、葉が短いし華奢で先が痛くない。ふつうはこんなじゃないですよ。」など
本土と大島の植物の個性の違いを、楽しみながら歩きました。

そして今日は、愛宕山や東側の海岸へ…。


道に落ちている実は拾って、クラフトの素材や教材用に持ち帰り。

このイイギリはもちろん試食用にもなりました。
このイイギリを手始めに、今日も色々な実を食べました。

ものすご~くまずかったのは、タブノキの実。
ジュワ~っとえぐい味が口中に広がって、唾液が止まらなくなりました(^_^;)
何のためにこんなに実をまずくするのでしょう~?

反対にイメージより美味しかったのが、固有種のオオシマハイネズ。
特に熟している黒いのは、甘い味がしました。

自分ひとりだったらこわごわ食べるところを、周囲の人が「美味しい」「食べられる!」というのを聞くと、
勇気づけられる(?)気がしました(笑)

しかし、みんなが手を出さないものもあります。
ウラシマソウの真っ赤な実。

「これは毒だからまずいよね~。」
みんな、どの実には毒があるのか、知っているのです(^^)v

愛宕山山頂にある葉の落ちた樹木が、何だかわからず話題になった時は…

すかさずMさんがカバンから「冬芽ハンドブック」を取り出しました(^O^)

あとから写真を調べたら、オオバエゴノキだとわかりました。
(以前、調べたことがあるような気がするのですが、すっかり忘れちゃってました(^_^;))

冬芽って、けっこう個性があるのですね。
冬芽ハンドブック、私も買おう!(^^)!

今日のメンバーの中にはクラフトの講師をしている方もいて、何気ない景色の中に「アート」を見つけていました。
たとえば森の中のイヌマキの木に、テイカカズラとマメズタが這っている景色がオブジェのようだと…。

う~ん確かに…このまま都会のどこかに飾ってあったら、素敵かもしれませんね。

大木となったカラスザンショウの幹のトゲが、とても可愛い形をしていることに言われて初めて気づきました。

こうやってアップにすると、妙に可愛い。

さらに幹の下の方にしかトゲがないのは…

「だって動物の届くところまでしかトゲつける必要ないもんね~。」
…なるほど。

皆さんと歩いたおかげで、タネや実の味や、自然の中のアートや、トゲや冬芽の可愛さに気づきました。

それに何より、目の前の景色や植物達の姿や味(?)が、他の生き物とのかけひきや自然環境に合わせて変化した結果だという観点に立って、みんなで物語を想像しながら歩けたのが、とても楽しかったです。

またいつか別の機会に一緒に歩きたいなぁ~。

(カナ)

コメント (2)
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いくつになっても

2011年12月10日 | 
またまたメジロです。
だってたくさんいるんだもん。

今回はカクレミノの実を食べているところです。
この秋に初めて知りました。メジロはカクレミノの実も食べるんですね~。
もうひと月くらい前から目撃していて、今日やっと写真に撮ることができました。
自宅の樹です。




カクレミノはヤツデやタラノキと同じウコギ科なので似たような実を付けますね。





メジロは入れ替わり立ち替わりやって来て、よく熟した黒い実を選んで食べています。





ぱく!





青い実もまだまだたくさんあります。









メジロたちが毎日やって来て黒い実がみるみるうちになくっていく様子を見ていると、「そんなに美味しいもんなんだろうか・・・?どれ、ちょっと食べてみよう!」という気になりました(私も段々と西谷化してきました。笑)

黒い実を一粒採って少し齧ってみます。

お・・・!?

甘い!!

ちょっと渋いんじゃないかとビクビクしていましたが見事に裏切られました。
カクレミノの実がこんなに甘いなんて!まさにメジロ好みです。

メジロがカクレミノの実を食べること、その実がこんなに甘いということ・・・
いくつになっても(今月44です)新しい発見があるなんて、うれしいことです。



「ちょっと!だからってボクらの貴重な食料をばくばく食べないでよね!」とにらまれました(笑)
ハイハイ、もちろんですよ~。


                            がんま

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あった! 大島の・・・・

2011年12月09日 | 歴史・文化
北海道へ行って来ました。見出し画像は利尻島。対岸からの利尻富士です。

本当かなー? 

ごめんなさい。ウソです。利島です。

春に異国へ行ったことも半年経つとウソのような、夢のような。
かの地では、面白いイラストやデザインのシャレた
看板・立て札・プレートなどをたくさん目にしました。

大島のは、どんなかな? と探してみましょう!

最初のは、よく行く元町の歩道で見つけました!
カワイイ!って、あんまり喜んでは、いけないのかも知れません。
この立て札があるということは、
どこぞの街と同じく、犬のフンの放置が多いということ?

でも、他の場所でも見つけてしまいました。

まあ、かわいさに免じて許して下さい。
飼い主の皆さん、持ち帰るとか、埋めるとか、キチンと処理しましょう。

こんな、リアルな立て札もありました。

この辺りでは、落し物の多さに余程困ってのことかも。

それにしても、散歩の前にさせてから出かけるって、できますか?


一昨日、メジロを佃煮にするとか何とか、願法が書いていましたが(笑)

大島は、こんな立て札もよく見かけます。
メジロやイタチやネズミなんかを捕ってはいけない区域なのでしょうね。
大島のメジロは本土のメジロより、羽根の色や声がキレイだと言われて、
昔は密猟者が来たそうです。この看板の内容について、
詳しくは、東京都のHPなどで調べて下さい(丸投げかい?!)

こんな↓新しいのも見つけました。

あれ、写真の縮小サイズを間違えました。ごめんなさい(汗)

他の区域では、勝手にブッ放して良いってことではないと思います。
いろいろ、猟期とかがあるはずなので、詳しくは大島支庁にお尋ね下さい。

でも、(銃)「じゅう」って書いてあるのが気になりませんか?
猟銃以外の特定猟具って何なのでしょうね?
ブーメランや、吹き矢、ヤリ投げなどは、子どもの頃に遊びましたけど(笑)

時々、カモに矢が刺さっていたとニュースになったりしている、
あれでしょうか? 洋弓? ボーガンって言うんですか?
あと、パチンコ、投石、落とし穴(笑)くらいしか思い浮かびません。

そうそう、カウボーイの投げ縄を地面に
置いたような「くくりワナ」というのもあったっけ。
似てるけど怖いのがトラバサミ↓です。

↑左下の「N」の印の丸い板を踏むと、
一瞬にして動物の足が挟まれます。
大島でも昔は、鶏小屋を襲うイタチを捕るためなどに仕掛けたそうです。
でも今は、使用禁止になっていると聞きました。
狙った獲物だけでなく、無差別に飼い猫や犬、野鳥などが
掛かってしまうから。人だって危ないです。
大島に住む以前、飼い犬が掛かってしまい大変でした(涙)


カラフルな、こんな↓イラストの看板もありました。

太平洋を渡って来る強風や、吹き飛ばされてくる潮風から、
集落や農地などを保護するために必要な防風林を大切にしましょう・・・
という主旨を分かりやすいイラストで見事に示しています。

今年の春頃に、
その防風林を守るための暴風垣(柵?)が設置されました↓。

一面に咲いてキレイだった海浜植物のハマゴウを取り除いて、
立てられたのはショックでした。夜でも柵が明るく見えるせいで、
この前面の浜には、ウミガメが上陸しなくなってしまいました。
絶滅危惧種の繁殖地なのだから設置前に考えて欲しいものです。

そうだ、黒く塗ってもらおう!



こちら↓は、商店や飲食店などに貼られたりしているプレート。
今週の大島は大麻事件でワイドショーにも登場したそうです!

この場合の喫煙は、マリファナも含んでいるのでしょうね?

ネーチャーガイドとしては、この植物についても解説を。
七味唐辛子や鳥のエサに麻の実が入っていますが、
実(種子)には、麻薬成分がないので、大麻所持には当たりません。
どうぞ、ご安心を(笑)

長年、喫煙習慣があった父が(タバコの方ですけど。笑)、
COPD(肺気腫など)という病で他界しました。
本人も家族もとても大変な病気です。
タバコのパッケージに書かれている病気ですが、
若い皆さん、昔は書かれていませんでした。

先日、国王夫妻が来日したブータンでは、
タバコが国内で売られていないそうです。
持ち込みも規制されているとか。
国や地域によって喫煙も様々に扱われます。

WHOは、タバコの方が依存性の高いドラックだと。
でも今は、病院の禁煙外来などで比較的容易にやめられます。

体内環境を汚染するだけでなく、
海岸に漂着したり、投げ捨てられるゴミでは、
タバコの吸殻(フィルター)がとても多いです。
自然も汚しています。

私たちは、安全でおいしい空気が必需品で、
嗜好品です。

町政懇談会では、「町民が健康になると、
国保の赤字が減らせる。町の財政が豊かになる。
病気を予防するには、何をしたら良いか」
と言うことが真剣に話し合われました。

改革系の川島町長は愛煙家? 

まさか! ウソでしょ?

皆様のご健康をお祈り申し上げます。

(なるせ) 
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イガアザミ

2011年12月08日 | 植物
小雨の降る林道へ、散歩に行きました。
道沿いに目立っていたのはイガアザミの花。

まだまだ花の盛りで蕾もたくさんついていました。

小さなころからイガグリのようなトゲを身にまとったイガアザミ。

葉っぱのトゲだって半端じゃありません。
刺さると本当に痛い!

花が大きくなり始めるとますますトゲを立て…

「近づくなよ~。」と言わんばかり?

そして花を目いっぱい広げて虫を誘う時期

この時期の花は、惚れ惚れするほど美しいものも多いです。
特に私は、紫色の先端に白い色が散りばめられた花が好きです。

以前の日記にも載せたことがあるのですが、花弁の先端の白いものは花粉です。
良~く見るとこんなに美しいのです。

アザミの仲間は虫に触れられるなどの刺激があると、おしべが縮んで花粉が前に押し出され、時期をずらして雌しべが伸びてくるようです。雨で花粉が流れちゃいそうですが大丈夫なのでしょうか?

こちらがめしべを伸ばした状態の花。

先端についていた白いもの(花粉)はすでにありません。
さらに今日は雨で訪れる昆虫もいないからか、雌しべの先端も開いていないようです。

花が花粉を送り出すしくみを見たい方は、こちらのサイトが詳しいのでのぞいてみてください。
http://www.nhk.or.jp/rika/micro/shiryou/2009_005_01_shiryou.html

さて、美しい花だけを観察しているだけでは、その植物の生活が見えてきません。
「やはり、枯れた状態も良く見なきゃ~」と、つかんでみたところ…


ズルっと白くて細いものが何本か抜けてしまいました!

「あれれ?タネ?」

「ん?なんか白いゴマみたいな粒が落ちてきましたけど?」

「何だろう?」と思って手にとって良く観察したら、白いゴマ粒はやはりタネみたいでした。

下の写真を見る限り「風に舞うための綿毛ができかかると根元が太く丈夫になるけれど、それ以前のものは、まだそれほど丈夫ではなく千切れやすい。」ということが言えるかもしれません。

考えてみれば、風に乗って旅立つ時までに補強されれば良いわけですものね。

今日イガアザミを観察していたら、またまた新たな疑問が出てきました。
「もっと大雨だったら、花粉は出さないのだろうか?」
「小雨程度なら、花弁に触れたら花粉が出てくるのだろうか?」
「タネは何日ぐらいで風にのって飛び散るのだろう?」

うむむ~。疑問は増えるばかりなのでした(^_^;)

(カナ)


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ヒヨドリとメジロは

2011年12月07日 | 
この冬は全国的に冬鳥の到着が遅れているそうで、伊豆大島も例外ではありません。
私はまだシメもマヒワもウソも確認していません。
カワラヒワやアオジ、ジョウビタキ、ツグミ、アカハラ、シロハラなども前の冬と比べると驚くほど少ないです。

一体どうしてしまったのでしょうか?
これからドッとやって来るのでしょうか?
それともこの冬はもう来ないとか・・・!?(そんなのイヤだー!!)

しかしいつも通りたくさんやって来ている鳥もいます。
ヒヨドリとメジロ(メジロは1年中たくさんいますけど)は朝から賑やかで、それこそ佃煮にするくらいたくさんいます(もちろんしませんよ!)


ヒヨドリは10月に入ってしばらくすると突然増えました。
ある朝突然です(笑)


「ヒーヨヒーヨ」と大きな声で鳴くので数羽が近くで鳴いているとうるさいくらいです。


ん?どうなってんの?


メジロは先日あまりにもヒドイ写真だったので今日はもうちょっとマシなものをどうぞ。

チラリ。




近すぎ!?
私との距離は2メートルほどです。
メジロはあまり人を恐れないのでとても近くで見ることができる場合があります。
かわいいですよ~。


これは2週間くらい前の発見。

自宅の葉のすっかり落ちたカツラの樹にメジロの巣がありました。
窓から見える場所だったのにこうなるまでまったく気づきませんでした。
無事に巣立っていたらいいです。


                       がんま


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昨日の景色

2011年12月06日 | ツアー
天気予報通り、午後から雨になりました。
さらに今日は、ほぼ1日中会議だったので、昨日のツアーで見た景色を報告しますね。

昨日は、火山、地学が大好きとおっしゃるSさんと、島の様々な場所を歩きました。
まずは午前中の早いうちに樹海へ。

太陽の光が差し込む森は、とても綺麗です。
溶岩の亀裂の奥の景色もキラキラしているし…


クネクネ曲がったハチジョウイヌツゲの幹も、キラキラ!(^。^)


安永噴火の溶岩地帯では、蒸気機関車が煙を吹いていました。

え?蒸気機関車に見えませんか?(^_^;)

マンツーマンの気楽さからチョッピリ冒険して“流れた時の様子がわかる溶岩さがし”をしてみました。

歯磨き粉がチューブからブチュ~っと出てきたみたいな岩ですね!

山頂から海を見降ろしたら、銀色に輝く海に浮かぶ島々が…融合してました!
「何のこっちゃ?」と思う方は、よ~く写真をご覧ください。

利島と新島が、陸続きになっているみたいに見えませんか?
空に浮かんだ雲の影と海の向こうの島影が合わさって、“幻の島”が出来ているみたいでした(^O^)

裏砂漠では、白くて穴があいている石が話題になりました。
白い石は、地下でマグマが空気に触れずにゆっくり冷え固まり、結晶が発達して密な状態になったもの…と思っていたのですが、ではなぜ表面が発泡しているのでしょう?

冷え固まったら発泡しにくいように思えるのですが?
このことに関しては宿題持ち帰りとなりました(^_^;)

森に向かう道では、オオムラサキシキブの紫の実が鮮やかです。
葉が落ちて実だけが枝に残った風景に見とれていたら、近くに白い月が浮かんでいました。

「おお!枝ごしに月が撮れる~!」と思って写したのがこの写真なのですが…

月は実と同じサイズにしか写りませんでした(-_-;)
画面中央の下3分の1ぐらいのところにある、白いシミみたいなのが月です(^_^;)

そして「今日は撮るぞ~。」と思っていたのが、マユミのピンク色の実にしがみつくカメムシの写真です。

思い通りの写真が取れました(^O^)
これで1週間以上カメムシたちはマユミの実にしがみついていることになりますが…そんなに食べでがあるのでしょうか??

「確か幼虫もいたはず。」と探してみたら…
こちらも、いました~(^O^)

小さい翅みたいなものが生えていますね。
5齢幼虫?

さて、火山大好きなSさんの、1日ツアーの締めくくりはどうしましょう?
あれこれ考えて思い浮かんだのが“ジオサイト長根に沈む夕日”の風景です。

1338年?の噴火で沢を流れた溶岩流が硬くて丈夫だったために、波に削られ残ったと言われる長根。
今まで意識して、夕日に合わせて訪ねたことはありませんでした。

どんどん水平線に近づく太陽を見ながら「かなりギリギリですね。」と言いつつ車を走らせました。
そうしたら、ドンピシャリのタイミングで間にあいました~(^。^)

溶岩がこの場所に流れ込んでから、何回目の夕日でしょう?
13万回目ぐらい?(どういう計算じゃ~?)

毎日違う大島の景色。
昨日も大きな地球から小さな虫や実、様々な色や不思議の数々を、目いっぱい楽しみました(^^)v

(カナ)




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裏三原山?

2011年12月05日 | 火山・ジオパーク
三原山に登りましょう。でも、たまには裏三原山に!

月と砂漠の駐車場から歩きます。外輪山を入ると あれ?ここにはスコリヤが有りません 雨で流れてしまったのでしょうか?

雨水が流れた所は

だんだん大きくなってもっと奥には大きな谷を作っています


少し三原に近づくと、ここにはスコリヤが有ります(靴とスコリヤの大きさを対比してください)

山には火山の観測機器が沢山あります。自然の中に有って目障りですが私達の防災・安全を考えたら必要なものです。(安心して山歩きが出来ますね)

山の下から見上げた所です(平地を撮ったみたいですが…)
大きな岩が有ったり、溶岩の流れが有ったり高さによって変わっています

お鉢回りの遊歩道、火孔の見える地点と剣が峰の中間地点に着きました。(山頂の展望舎が見つけられますか?)

さあ、帰りは?どうする?遊歩道北の温泉ホテル側から下るか?

これも平坦そうですが山の上から撮りました
下りは危ないので避けたいのですが、ゆっくりゆっくり来た道を下りる事にしましょう

無事地上に着き ホッ! (一人歩きは怪我でもしたら大変)
 
ここには何かが顔を出していました。これはもっと砂の中に埋めて有ったのではないでしょうか?砂は雨に流されてこれほど露出してしまったのでしょう。
植物の力・雨の力・風の力どれもすごいな!勿論火山の力も!(しま)



※土・日曜日は大島ツーデーマーチで島外から約90名が歩きに来てくれました。生憎土曜日は雨が降り霧が濃く当日コース変更で残念でした。しかし、翌日曜日は良く風も無く歩きやすい日となりました。
私の歩いたのは、土曜日⇒温泉ホテルから眼鏡橋往復 雨でのトホホ・・・コース
           日曜日⇒岡田港から大島公園(泉津海岸線、行者トンネルからキャンプ場往復を含む)

大型船でテープのお別れ

また来てくださいね        なぜかちょぴリかなしい

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第一中学校 2学年・学年レク

2011年12月04日 | 火山・ジオパーク
今日は表題の行事でジオツアーをリクエストしていただいて、温泉ホテル~裏砂漠を歩いてきました。
参加者は最初の予想より大幅に増え、44名!(^O^)

中学生にもお父さんお母さんにも伊豆大島ジオパークを楽しんでもらいたいなぁ…と考えて、
クイズをベースにツアーを行うことにしました。作成したクイズの1P目はコレです。

皆さんもチャレンジしてみてください(^。^)
(字が小さくて見えない?)

全員を8つのチームに分け、チーム毎に相談してクイズを解いてもらいながら歩いていきました。
問題3と4にチャレンジ中。

みなさん真剣に考えてくれていました(^O^)

そして恒例の「面白い形を見つけよう」クイズ。
子どもたちは色々な形の溶岩を見つけてくれますが、大人の目にはなかなか見えてこないことも(^_^;)

ええと、これは確かオオカミって言っていたような?(記憶が不確かでスミマセン…)
読者の皆さんには、何に見えますか?

森を抜け、ススキ野原を抜け、ゴツゴツ溶岩地帯を抜けて、休憩地点の裏砂漠まで到達しました。
みなさんからは「ウワ~」「スゴイ~!」「地球は丸いって感じ!」という声が上がります。

私も同感です!
この広さは、大島の宝物ですよね!!

今日は特に、とても遠くまで見渡せて、富士山や東京湾の入り口なんかもハッキリ見えていました!
(写真の中の富士山、見つけてみてください~。)

「地元のみなさんに三原山がいい所を見せようとサービスしてくれたのかも!」と思うような天気でした(^^)v

さて帰り道、みなさんに足を止めてふりかえってもらったのが、この場所です。
山肌に開いた黒い穴、そしてそこから続いてくるゴツゴツの溶岩の連なりが一望のもと…。

溶岩しぶきがつくった様々な形の像が、割れ目火口から溶岩の流れに乗って運ばれてきた時の光景を思い描くと「スゴイな~。」と毎回思うのですが、みなさんの目にはどのように映ったでしょうか?

広い景色を堪能した後は、溶岩の森へ。

道がないので班行動を徹底してもらうことにして、入口で森の様子を説明してから中に入りました。

一列で歩いていくと長い列になってしまって声が届かないので、今回は先頭のガイドが見どころを紙に書いて貼り、最後尾のガイドが紙を回収する…という方法をとってみました。

森の中のミニ溶岩トンネルや…

背が高いために風で倒れてしまったと思われる、オオシマザクラの姿など…

4か所ぐらいに紙をはりましたが、皆さん読む時間をとれたでしょうか?(確認し忘れました(^_^;))

私のすぐ後ろの中学生たちは、足元に落ちている枝をバキバキ踏んでは「この音、面白い~!」と楽しんでいました。新しい樹海の楽しみ方ですね(^^)v

後ろの方からも、ワイワイ元気な声が聞こえていたので、もしかしたら別の楽しい遊びを発見していたのかも?

でっかい火山や、植物達のたくましさなど、様々な要素が盛り込まれた約3時間弱のコース。

今日一緒に歩いたことで、みなさんの中に「大島ってスゴイ!」と自慢出来るものが、一つでも増えていたら、
とてもうれしいです。

(カナ)







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シロダモに

2011年12月03日 | 
今日も朝から雨の伊豆大島です。
トップ画像は自宅のオオタニワタリ。
雨が嬉しそうに見えます。

どんなに大雨でも野生の生き物は食べ物を探さないといけません。
シロダモの花にメジロが来ているのを見つけました。
へぇ~、シロダモにも蜜があるんだー。


暗くて見にくい写真ですがご勘弁を(汗)












4~5羽でやって来ていました。
ヤブツバキが満開になって甘~い蜜が吸い放題になるのももうすぐだよ!


ちなみにシロダモはこんなに綺麗な赤い実を付けます。
実と花を同じ時期に見ることができるんですね。

メジロが来ていた隣のシロダモは実が付いていました。
来年はメジロの樹にたくさん実がなるかな?


                        がんま
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一見の価値アリ!!

2011年12月02日 | 
昨夜から、嵐のような大島です。

そんな中、先月初めに、ぱんださんがコメントでご紹介して下さった
「大島の昆虫たち」の展示を見てきました。やっと、です(汗)

用事があって岡田まで行ったので、少し足を伸ばしたのでした。

展示場所の大島公園へ行く道中、サクラの葉などが色付き、
大島なりの紅葉が見られました。

見出しの写真↑は、公園の駐車場のツタの紅葉。
列になって、柵をまっすぐ登っていくのが、
かわいく目立ってました。

こんな↓案内板をたよりに行くと、
駐車場から程なく、
動物園のゲートが見えて来ます。

ゲートには、回転扉があって↓、
面白そうなので、すぐに入りたくなってしまいますが、
そこをグッと我慢して(笑)、
入らずに手前で右側を見て下さい。

すると、こんな↓地味な建物と、
何の変哲もない自動ドアがみえますので、
こちらへ向かって下さい。

ここが、大島公園事務所で、
インフォメーションセンターです。

大島公園は「海のふるさと村」とも呼ばれ、
富士箱根伊豆国立公園の大島集団施設地区ということで、
広大な地域に宿泊もできるロッジなど様々な施設があります。

動物園だけで11.4ヘクタールの面積だそうです。

個々の施設については、またその内の紹介ということで、ご勘弁を。

「大島の昆虫たち」の展示があるのは、
この建物の中です。

入るとカウンターがあって、その中にはデスクが並び、
事務所そのものですが、「ちょっと見せて下さい!」と
職員の方に声を掛けたら、明かりを点けてくれました。

こんな荒天の日は、来訪者が少ないので、節電ですね!

新設の時以来、1年半振り(?)くらいなので、
当然ながら展示も変わっていました。

大島や伊豆諸島についての自然環境、
植生、動物など、詳しい解説パネル↑があります。

木の実や鳥の羽など、
自然物をクイズ形式で楽しく学べるコーナー↑などもあったり、
水槽にハリセンボン(?)や
カラフルなイソギンチャクなどの海水魚介類、

ショーケースに、アカネズミ、オカダトカゲ、アオダイショウ・・・
南米原産のアルマジロの一種などまでいて、
もう、すっかり動物園です。

で、目当てにして行った昆虫標本は↓、
予想以上に、たくさんありました!
ここ数年間に捕り集められたようです。

ガイド講習会で講師を務めて下さった
林秀信先生(大島の昆虫研究の第一人者)の
採集による標本も提供されていました。

標本箱には、まだ、ハチ類は比較的少なく、
見たかったハキリバチの仲間はいませんでした。

ヒラタクワガタやジャコウアゲハ、スズメバチの仲間など、
普段、じっくり観察できない虫たちを標本箱に張り付いて見てきました。
職員の方々も呆れてたかな(笑)

動物園のゲート前を通って戻る時、
目に止まった、何と言っても嬉しいのが、こちらの看板↓
特に都民の皆さまは、
せいぜい活用して下さい。都立公園ですし、最近、
かなりの公金が投入されているように見受けられました。

利用しなくちゃ、もったいないですよー!


【虫つながりのおまけ】
まだ、未発表でした、この夏に出会った虫です・・・
小さなハムシの仲間が
シダを食べているところは時々見かけますが、
こんな青虫が食べているのは初めて見ました。

キスジツマキリヨトウという「ガ」の幼虫です。
主にシダ類のタチシノブ、イノモトソウなどを食べるそうです。

この時に取り付いていたのは、タチシノブ。
8月下旬、差木地の自宅玄関前のことでした。

(なるせ)
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