グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

春の雨を楽しむ

2012年04月20日 | その他
午後から雨が降り出した今日の大島です。

里の周辺では、ツツジが咲いて華やかになっています。
庭のヤツデが長い眠りから覚めたように、
伸びをして、手を広げ始めています。

パソコンが不調のまま、なかなか診てもらいに行けず、
写真が載せられず残念です。

イボタガの卵が孵化して、小さな幼虫が
やわらかい緑の葉を食べ始めました。
10個の卵がかえって、今日、数えられたのは、
6匹がそれぞれ別の葉の裏にいて、
食事を続けていました。

ウグイスが啼いて、
静かに細かな雨が降りました。

昨年の10月末に世界人口が70億人になったことを
書いた時、『成長の限界』という
米国の環境学者たちによる1972年の報告書のことに触れました。

著者の1人のデニス・メドウズ博士は、
循環型の持続可能な社会を築いていた日本の江戸時代を例に挙げて
「その時代に戻ることは出来ないが、
習慣を変えることは可能。GDPで幸福を計ることは止めた方が良い」
と言っています。

国王夫妻が来日して話題になったブータンの
国民総幸福という指標も1970年代から用いられているとか。

春の雨を静かに楽しみましょう。

のどかな春を楽しみましょう。

(なるせ)



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楽しい車道

2012年04月19日 | 今日の大島
今日もツアー下見に行ってきました。先日の平床が島の南西部に位置するので、今度は北東部の海岸をリサーチしようということになったのです。

ゴミがいっぱい打ち上がっているというゴロ石の浜を目指して、車両進入禁止の舗装道路を歩きはじめました。
過去にも崖崩れが度々おこり、新しい橋がかかってからはほとんど使われなくなった道路です。

眼下には、こんな感じで森が広がっています。

モコモコの木には、花が咲いているものもあるようで…黄緑~深緑まで、緑の色も様々です。

1本のオオバヤシャブシの木に、昨年の実と今年の実が一緒についていたので、無理やり並んでもらいました。

緑が今年の実です。
かなり若さが違う感じ…(^_^;)

道沿いにオブジェのように垂れ下がるのは、テイカカズラたち。

1年中緑の葉をつけるテイカカズラは、春になると落葉前に赤くなる葉が多いようです。

テカテカの紅葉、なかなか綺麗ですよね。

緑の葉は丈夫ですが、赤い葉は触ると簡単にポロリと落ちてしまいます。
自ら散っていくために“離層”と呼ばれる層が、できかかっているためのようです。

「ホントだ。落ちる落ちる~。」…と、楽しそうな柳場。

「あれ?こっちはなかなか落ちないよ?」
…散りゆく準備が整っていないものもいるようです(^_^;)

「お!アオシャク!」
正確にはアシブトチズモンアオシャク…緑色の、しゃれたデザインの蛾です。

彼らは擬態に自信があるのか、飛ばないのでジックリ観察できます。
「すごく目だってる。」って、いつも思うのですけれど(笑)

これはまた、息ピッタリの2匹。

体の曲げ方までそろってました(^O^)

「いよいよ虫も動き始めたなぁ。」なんてキョロキョロしながら歩いていたら、目の前の木が花をいっぱいつけていました。タブノキです!

ふつうタブノキは高木になるので、こんな間近に満開の花を見ることができる場所は少ないのです。
ここは沢沿いで道路の下の方から木が生えているのから、目の前で見事な花を楽しめます。

咲きはじめたばかりの、超元気なタブノキの花!


花芽を突き破って伸びはじめているものもいました!


今はまだ蕾の方が多いですが、きっとアッという間に満開になることでしょう。

「ここは車道として使われてなくて木が伐採されないから、いろんな植物が楽しめるよね。」
「そうだよね~。」

この道には、食べられるものもいっぱい生えています。
アケビの仲間のムベが、アカメガシワの赤い葉に巻き付いていました。

紅白で綺麗~(^。^)

カジイチゴもいっぱい!

(食べにこなくちゃ!!)

味はあまり美味しくないけれど、まあなんとか食べられるヤナギイチゴ

いっぱいあって、目立っていました。

「あれ?これコウゾだ~!!」

コウゾはクワの仲間で、樹皮が和紙の材料になります。
じつは毎年時期を逃していて花を見たのが初めてだったので、かなり興奮しました(笑)

できそこないのイガグリ(失礼!)みたいなのが雌花で、下の黒い丸が花が散ったあとの雄花のようです。

実は甘くてなかなか美味しいです。
ちょっと毛が舌にあたりますけれど、それさえ気にしなければ(^_^;)

「この道、楽しいよね~。」

なかなか浜に着きません(笑)

崖崩れで落ちてきた土や岩もそのままになっています。

左の壁から崩れてきたものが、道幅半分弱をふさいでいるのがわかるでしょうか?

落ちてきた土や岩がそのまま島のようになって、そこからたくさんの植物が生えています。

たくましい~。

普通徒歩10分ぐらいの行程を1時間かけて歩いて、やっと浜への降り口に着きました。

この隙間から下りていくと…

コンクリートの小道が伸び、植物の様子は一変して、潮風や日照りに強いものたちの世界になります。

この急な変化は面白いかも(^。^)

海岸の壁面には、降り積もった溶岩の上を別の溶岩が川のように流れて覆っていったあとが見てとれます。

私達は壁があるとつい寄って行って、過去の出来事を想像する癖がついてきたみたいです(笑)

人が来ないゴロ石の浜には、大波で打ち寄せられたとみられるゴミがいっぱい溜まっていました。
うむむ~掘り出しものは見つからないなぁ…。

でも、色々な石が落ちているので、私が石の物語を語れるようになったら、今日のコースは植物から虫から石まで、とっても楽しいコースかもしれません。

よ~し、今度は石だ~!!

…しかし勉強、いつになることやら…(^_^;)

(カナ)





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クサシギ

2012年04月18日 | 
15日の撮影です。
ちょっと前にオナガガモがいた海岸の水辺に1羽でいました。

よく似たタカブシギと迷いましたが尾羽の拡大画像を見てクサシギとしました。
違っていたらご指摘ください。





淡水域に棲息しこうした海沿いにはあまりいないということです。
もちろん旅の途中なのでしょう。





ここでゆっくり羽を休めてね~と心の中でつぶやきましたが、翌日にはもういませんでした。
旅の無事を祈ります。


                       がんま
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ネブトクワガタと地球の不思議

2012年04月17日 | 
1週間ほど前、温泉ホテルのO氏から「ついにネブトクワガタを見つけた!」という電話をもらいました。ネブトクワガタは本州、四国、九州、伊豆諸島に生息している小型のクワガタですが、なぜか伊豆大島でだけ見つかっていなかったようなのです。

O氏はずっと「どこかにいるはず」と探し続け、ついに見つけたとのことです。
その情熱、スゴイ~!(^^)!

情報をもらってから「どんな環境に住んでいるか見たいなぁ…」と気になっていました。
で、今日スタッフと、教えてもらった場所に“ネブトクワガタ探し”に出かけました。

クロマツの朽ち木の中を探すこと、10分ぐらい…

幼虫が見つかりました!

1齢幼虫?

その後みんなで、朽ち木の中に成虫の姿を探しましたが、なかなか見つかりません…。
「お~い、成虫や~い。」by全員。

朽ち木の中から出てくるのは、ムカデやヤスデ。
そして朽ち木を食べると思われる小さな甲虫たち。


小さなキノコも、あちらこちらに生えています。

こうやって小さな虫やキノコたちが、木を食べたり分解したりして土を作っているのですね。
彼らがいなければ、地球は朽ち木や落ち葉や動物の死骸で覆われてしまうはず…虫もキノコも、えらい~(^O^)

手に取った木はボロボロ細かく崩れ、シットリフカフカで、隠れるところもいっぱいありそうです。

でも、成虫は見つかりません。
スタッフからは「成虫見るまで帰らない~このために仕事休んだんだから」という発言も(^_^;)

みんなで手分けして、周囲を探していたら…
「あ!でかい幼虫!」という声があがりました。

確かに丸々してます。
食べた朽ち木がいっぱい、お腹に詰まっている感じですよね。

そしてついに…
「いた~!!」

成虫が1匹、見つかりました。
2cmほどの小さなクワガタです。

幼虫の方が、でかい~(^_^;)


それに幼虫の方が良く動きます。


成虫、やる気なし(^_^;)


ところでネブトクワガタは、シロアリと密接な関係があるそうです。シロアリが木を食べて分解した後にできる、栄養分が濃縮された土状の朽ち木を、幼虫が餌とするような進化をしてきたとされています。

1匹のシロアリの腸内には数100種類の微生物が共生し、栄養分をつくりだしているとのこと。
自分の家の木の部分が、こんなふうに粉々にされてしまったら、とても困りますが(^_^;)

でも、シロアリは地球のバランスをとる上では大事な役割をしているんですね。
う~ん、なんでも知ってみると奥が深いです。

そしてこの辺り一帯は、フカフカの土なのかと思いきや…

ちょっと場所をずらしたら、こんな黒い溶岩粒(スコリア)で地表面が覆われていたので驚きました。
たくさんの生き物たちの命が微妙に繋がりあう緑の森の中で、今日も火山の存在を感じました。

虫たちの写真を撮ってもとに戻したあと海岸に立ちよってみたら、クロマツが花を咲かせ始めていました!

雄花も、伸びはじめていますが…

綺麗なピンクの雌花も、空に向かって伸びていました!

生き生き元気なクロマツと、死んで土にかえるクロマツ、そのクロマツを利用して生きる様々な生物、そして火山。
絶妙なバランスで関わり合う“地球と生き物たちの不思議な世界”

ネブトクワガタとの初対面も嬉しかったですが、ネブトクワガタを取り巻く周囲の環境も、
とてもとても楽しかったです(^。^)

(カナ)










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スズメノヤリ

2012年04月16日 | 植物
大島の野山で食料品を探している私ですが(畑はしていません)
ここにも見つけました
まだ種の帽子を被った子もいます。
ここでちょっとつまみ食いをしましたが、双葉は甘みが有ってアシタボ臭さが有りませんでしたが良く噛むと やはりアシタボで有る事が判りました。でもこれって出始めだからかと思い近くに有った新芽を食べたら初めからアシタボの香り・味でした。アシタボ苦手な人は双葉のみならおひたしでも食べられるかな?(どんだけ種が有ったら作れるのでしょう?)

本葉も出ました(大ボケしていますが)
早く大きくなって食べられて

スズメノヤリ
これでも花の集まり横からツンツンとやりの様な萼?が出ています

親と子供?茶色が強いのはもう咲き終わってしまったようです

こちらはクリーム色の花があります
振ると黄色い花粉が落ちてきました
ルーペで見るとソーセイジを2本合わせたような雄しべが6本真ん中から長い雌しべが出ていました。雌しべは近くの花の花粉が付くように長くなっているのでしょうか?

この花の写真が撮りた~い。腕が悪いのかコンパクトなデジタルカメラなのでこの小ささでは叶いません。
私のルーぺお貸ししますので花の有るうちに声をかけてくださいね(しま)
早くしないと種になってしまいます(花が咲いても種になってもあまり変わらない雀の槍です)

※大島高校の桃園(夕方の6時)枝いっぱいの花は華やかですね

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春うらら~

2012年04月15日 | 今日の大島
昨日の冷たい雨も上がり、気持ちの良い青空が戻ってきました。

オオシマザクラで白く染まった山肌をバックに、鯉のぼりも気持ち良さそうです。

(ちょっと水平が取れてない?  ドンマイ!ドンマイ!)

暖かくなってくると、とたんに虫達も活発になってきます。
色々、観察対象が増えて私たちにとっては嬉しいのですが・・・
虫ぎらいの方には複雑ですね。

さて今日の朝、家の周りで怪しい痕跡が見られました。


盛り上がった土をどかしてみると

こんな穴がポッカリ! 大きさは2ミリから4ミリ程。

何が出てきた穴か? どなたか教えてくださ~い。

会社の敷地では、こんな虫が沢山飛び交っていました。

捕まえてみたのですが、何か判りませんでした。 


さて、今日の海チーム・・・多いに盛り上がりがありました。

何と! 大島の一番人気”秋の浜”というダイビングポイントに
イルカが3頭、出現したのです。
しかも今日は、一日中岸から数メートルの所を泳いでいました。


段々と近付いてきます。




スキンダイバーに「遊んでおくれ」とばかりに周りを泳ぎ回ります。


フレンドリーなイルカ達ですね。


数年前に、同じ伊豆諸島に属する”御蔵島”のミナミハンドウイルカが
島回りに住みついたのですが、広い海のこと必ず出会えるとはかぎりません。

今日は天候に恵まれ、おまけにイルカ・・・最高の一日でした。 (by ギバ)

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来てました。2

2012年04月14日 | 
先日オオルリを探しに行ったときに赤褐色の背中が一瞬見えて山の端に消えました。
「もしや!?」と思い昨日確認に行ってきました。



この写真だけではなんの鳥かはまったくわかりませんが2羽で盛んに鳴き交わしていました。
「ピックイ~、ピックイ~」と特徴のある声です。

1羽がスギのてっぺんにとまりました。
と、遠い~。





サシバです。
大島の中心地元町からすぐの沢を上がったところで毎年見られます。
繁殖しているのかはわかりません。
いつか確認したいです。



とまっていたサシバが飛び立ちました。
かなりのスピードであっという間に私の視界から消えてしまいました。

また見に行ってみます。


                          がんま

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また、スマトラ島沖で大地震!!

2012年04月13日 | 火山・ジオパーク
今日の昼間は、実に春らしい暖かさでした。
サルやリスに食べられないうちに甘夏みかんの収穫を終え、
ホッと一息したいところですが、肥料をやっていなかった
八朔、甘夏、レモン、スモモ、ユズ、ウメなどの果樹に
堆肥や魚粉を施しました。

そうこうする内に、草が伸びて除草作業が・・・
春は忙しいですね!

先週、南海トラフの津波推計について書いておきながら、
「南海トラフ」とは何か? 書き忘れていました。

そして、11日の午後、日本時間の5時38分ごろ、
インドネシアのスマトラ島沖で
マグニチュード(M)8.6の地震が発生しました。

さらに、日本時間7時43分ごろにもスマトラ島沖で
M8.2の地震が発生したと
米国地質調査所が発表しました。

このスマトラ島沖では、
2004年12月26日にバンダアチェの南南東沖の
海底下を震源とするM9.1の巨大地震が発生。
インド洋沿岸の広い地域が巨大津波に襲われ、
多数の犠牲者が出たことは記憶に新しい・・・
もう7年半近くが経つのですね!

歳のせいか最近、月日の経つのが早く感じます(汗)

ユーラシアプレート(岩板)に乗っているスマトラ島の
下には、スマトラ島の南西沖海底のスンダ海溝から
海洋プレートのインド・オーストラシアプレートが
沈み込んでいるそうです。

「そうです」と書いたのは、実物を見たわけではないからで、
事実のはずです。

今回の地震は、海溝より沖側の海底下で発生した
「アウターライズ地震」と見られています。
巨大地震が発生した後に、プレートに加わる力が変化することで
アウターライズ地震が起こりやすくなるとのことです。

「南海トラフ」は、
駿河湾から四国沖の日向灘にかけて延びる海底の溝で、
スマトラ島沖のスンダ海溝のように、
西日本が乗っているユーラシアプレートの下に
伊豆半島・諸島が乗っているフィリピン海プレートが
沈み込んでいる境界のことです。
M8を超える巨大地震が100~150年間隔で発生し、
東海地震や東南海・南海地震などは
このトラフ沿いで発生すると予測されています。

『東京新聞』(4/1)にこんな記載がありました。

伊豆諸島は南海トラフの震源域に近く、
さえぎるものがないため津波の直撃を受ける。
佐竹健治・東京大地震研究所教授(地震学)は
「海底の地形によって津波に高低が出る。
島は津波が屈折して集まりやすいということも
あるだろう」と話す。

関東の沖では、南海トラフのほかにも
房総沖地震など大きな津波を
起こす可能性をもつ地震が発生する可能性がある。
「今回の想定を考えるだけではいけない」と
佐竹教授は注意を促す。



今夜も福島県沖で地震があって、
福島や茨城県で震度4でした。
まだまだ当分、注意が必要ですね。
気を付けましょう!

(なるせ)
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ジオパークな2日間

2012年04月12日 | 火山・ジオパーク
昨日~今朝にかけて香港ジオパークの方達の火山の授業に同行し、今日の日中は、A新聞の取材で三原山を歩きました。

香港は、ジオパークの観光への活用が進んでいる“世界ジオパーク”です。
いつか行ってみたいと思っていました。

香港ジオパークでは美しい柱状節理が有名とのことで、今回はその景色をつくりだす“火山”を勉強にいらしたようです。

アア溶岩の断面を真剣に観察する香港の方々。

溶岩も熱心に観察されてました。


香港ジオパークのプレゼン資料も見せてもらいましたが、化石や溶岩などを展示してジオ味あふれる「ジオパークホテル」をつくったり、レストランで豆腐の柱状節理などの“ジオパークメニュー”を提供したり、ガイドの試験制度や実地研修などを行って、ガイドを育成したリ、ボートを使ってパックツアーをつくったり…その内容は目からウロコと言うか、かなり刺激的な(笑)ものでした。

香港の方達を案内していたのは、東大地震研究所教授で日本ジオパーク委員会委員の中田節也先生。
英語解説の合間に、色々教えていただきました。

たとえば、この波浮港の石碑ですが…。
これって玄武岩だったのですね。(実は石碑が何の石かということ自体、考えたことがありませんでした(^_^;))

目の前でピカピカ光る石が、いつも見慣れた玄武岩だと知ってちょっと驚きました。玄武岩(大島の溶岩はほとんどコレ)も、磨けばこんなに光るのですね~。

その他、「なぜ三宅島の割れ目噴火は島のあちこちで起こるのに、伊豆大島は同じライン上に並んでいるのか?」という質問に対しても、すごくわかりやすい回答をいただきました。(これについてはいつか三宅島に行って、実際に観察してから報告しますね。あ、でも香港ジオパークも、無茶苦茶行きたくなってきました…困った~)

さて、朝、飛行場に皆さんをお送りした後はA新聞社の方と三原山を一周しました。
山は昨日の強風と雨がうそのような、爽やかな天気でした(^O^)

火口の周りの春景色の数々、ご覧ください。
太陽の光が嬉しそうなフデリンドウの花。


「あ!こっちにもいっぱい~!!」

嬉しくて夢中になってフデリンドウを探していたら、ゴジラ岩を見るのを忘れました(^_^;)
記者のSさん、ゴメンナサイ~。

あちこちでニョキニョキ伸びているハチジョウイタドリの若葉。

たった一人(?)で、海を見下ろしていました。

今、花盛りのシチトウスミレ。

毎年、火口周辺に増えてきているような気がします。

道中写真撮影のために、少しだけコースをずれてゴツゴツ溶岩の中に入ってみました。
そうしたら…なんだか動物たちが劇をしているような風景が目の前に現れました!

3匹の動物が、話し合いをしているように見えませんか~?

三原山をバックに、たくさんの役者が勢ぞろい~(^O^)

「ここ、ぜったい何かのロケに使った方が良いですよ~。」bySさん。

春はまだまだ続きます。
アズマノイバラの若葉が並んで空に向かって葉を広げていました。


オオムラサキシキブももう葉を開きはじめ…

幼虫の誕生を楽しみにしていたハムシの卵らしい黒い粒は、一粒もなくなっていました!
時期を逃しました~(:_;)

山から下りる途中の林道で、目の前に花束が!
…と思ったら、オオシマザクラの枝がボッキリ折れて垂れ下がっていました。

昨晩の強風で折れたのでしょうか?
花たちはまだ綺麗に咲いていましたが…。

Sさんが見上げていた空にもオオシマザクラ。

桜は山を下から染めあげ、もうじき山のてっぺんまで届きそうです。

小さくて地味なアオキの花も、一斉に咲くと見事なこと!

春はアッという間に本番となりました(^O^)

取材のSさんに聞かれました。
「昔から植物が好きだったのですか?」

「いいえ。若いころは全然植物は好きじゃありませんでした。昔は植物は動かないと思っていたので、動きのある動物や魚などが好きだったのです。でも人間の時間のスケールと違うだけで、植物も動いているってわかってから面白くなりました。そして同じように地球も動いているんですよね。」…と、そんなふうに答えたように思います。

何回歩いても、毎回新しい驚きがある自然。そんな自然が身の回りにいくらでもあって、動物も、植物も、地球も、人の暮らしも楽しめる“伊豆大島ジオパーク”

今日も、満足な1日でした(^O^)

(カナ)







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来てました。

2012年04月11日 | 
三宅島や神津島で確認情報があったので今朝見に行ってみました。



・・・オオルリです(汗)
しばらく待って鳴き声が聴こえたので振り返るとこんな枝の混んだ場所にいました。
しかし半年振りに見る瑠璃色の美しいこと!



次に飛び移ったのもこんなところ(大汗)
新緑はオオバヤシャブシです。



やっと顔が見える!と思ったらブレていました・・・(泣)
でもこのオオルリ君、控え目でしたがしっかりとさえずりを聴かせてくれました。
奥さんが到着するのももうすぐでしょう。
たくさんのペアが子育てに成功するといいです。



オオルリは大島の中でも少し標高の高い地域が好きなようです。


オマケはウグイス。

今の時期は目立つところでさえずっている姿を見放題です。


                         がんま
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