4月10日のジオガイド養成講座(フィールドガイド2)で、ガイドを担当しました。
朝9時30分に役場前駐車場に集合した参加者は42名。

町役場のマイクロバス2台が出て島を回りました。
島全体が火山の伊豆大島。
「人の暮らしと火山、そして海と火山の関わり、植物と火山の関わり」などをテーマにコースを組みました。
1・元町溶岩流。
30年前の噴火で沢を伝って元町に向かった溶岩と、土砂災害後の植生変化を観察しました。
(写真撮り忘れました(^_^;)
2・大金沢砂防ダム
(ここも写真を撮り忘れたので数ヶ月前の写真を(^_^;)

3年前の土砂災害でたくさんの流木を受け止めた砂防ダム。
その構造とともに、火山島で人が暮らすために行われている対策を共有しました。
(災害の現状の表現方法について、大島支庁の方からアドバイスがありました)
3・新町亭
3年前の土砂災害でも被害にあわなかった、ホテル椿園敷地内の江戸時代の建物。

ここでホテル椿園の女将さんが語り部活動をされていることを紹介、
地元の方にも、補足説明をしてもらいました。
周囲の地形を観察しながら、この場所が無事だった理由を考えている人もいました。
4・薬師堂
三原山の噴火を沈めるための拝所でもあった神社。
火山灰に大きく根をはる巨木が見られる場所でもあります。

皆で大きなスダジイを見上げ…
「この木は過去に何があったか?」を語り合い…
椿の根が、大きなスダジイを抱えかむように巻いているのを鑑賞。
春のウラシマソウの花を観察したり…
銀杏の若葉に心和ませ…
火山灰と雨が作ったデザインを楽しみながら歩きました。
スダジイの巨木に、新しい若い枝がたくさん伸びている風景にも驚きました。

みんな次々に発見してくれるので、私はもっぱら驚く役目?(^_^;
5・地層大切断面
参加者の中に、知らない人はいない2万年分の噴火の歴史。

激しい噴火で山が吹き飛んだ時に積もった地層や、この地層を維持するための予算等々…知っていることを共有しあいました。
(いつか丸1日かけて、この地層だけをじっくり学びたいです)
6・砂の浜
島で一番キレイな黒いビーチでランチタイム。

思い思いの場所で、お弁当を食べました。
黒い砂は溶岩が砕けてできたものなので、高倍率ルーペで観察すると砂粒に溶岩と同じように穴が開いています。

「おお~!ホントだ!穴が開いてる!!」盛り上がる面々(^▽^)
7・塩工場「海の精」見学
伊豆大島のジオと結びついた地元の産業は、ジオツアーにぜひ組み込みたいところ。
クサヤ、ツバキ油、明日葉、牛乳などいろいろな産業があるなかで、今回は塩工場へ。
社長のT氏が塩が専売だったころからの塩作りの運動を語ってくれ…
工場の中も見学させてくれました!

皆さん熱心に話を聞いていました。
8・波浮港展望台
港がどのようにしてできたのか、火山と人の歴史を共有しました。
9・筆島
マグマと水が接触する激しい噴火が作った景色、波とせめぎ合う火山の姿、潮風の中でたくましく生きる植物を観察しました。
ここでは景色の変化が気になりました。
薄茶色の円柱形が、上が溶けたようになっていたし…
筆島は縦に大きなヒビが入っていました!

そのうち2つに割れてしまうかも?
…以上、駆け足で巡って約5時間半で終了しました。
終わってみると、全然足りないような気がします…(^_^;
また皆で、同じ場所でも様々な角度から学び合いたいです。
参加された皆様、お疲れ様でした!
(カナ)