グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

オオルリ到着

2016年04月20日 | 

昨日の朝の撮影です。
見つけたときははるか遠くのスダジイでさえずっていました。



ほんのちょっとだけ近くに来ました。


待つことしばし。

さらに近くに来てくれました(嬉)


そして素晴らしい歌声。

毎年きっちりやって来てくれる小さな旅人に癒されるひとときです。

                                       がんま
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第22回ジオガイド養成講座「野外活動のリスクマネジメント」

2016年04月19日 | 火山・ジオパーク
今日で全22回のジオガイド養成講座が終了し、月末の認定試験を残すのみとなりました。
今日の講習参加者は35名。

事務局からのリスクマネジメント一般論の説明の後…


グループに分かれて以下の3つの要因について「伊豆大島で考えられる危険要素」を話しあいました。

みんなが考えた危険は以下のようでした。

1・自然による危険
a.気象自然現象による危険
急な大雨、噴火、火山ガス、地震、津波、突風、霧、岩の上のコケ、気温、倒木、雪、波(周期的に来る大波や大型船通過後の波に注意)

「噴火災害で1人亡くなった歴史があるが、その時のことを語り継ぐ形で残せていないことも危険である」という意見に納得しました。

b.活動場所による危険
火口、磯、ヤブ、夏の砂地(砂が黒いので熱い!)、ぬかるみ、払うと跳ね返る枝、携帯電話の不通地域、ヤマイモの穴

c.生物による危険
マムシ、蜂、ムカデ、フジツボ、ウニ、クラゲ、ヒョウモンダコ、毛虫(チャドクガ)、ツツガムシ、水仙(毒があるのに食べてしまう人がいる)、マムシグサなど毒草(食べる人いる)、草の蔓(からまる)、猿やキョン(小型の鹿)の飛び出し

「マムシは暗い森にはいない、青空の時はススキや石の根元にいるので根元はつかまず40~50cmの高さを持つと良い、雨が降ると草の上に出てくるので注意」という山歩きの達人からのアドバイスもありました。

2・物による危険
a.構造物による危険
船のタラップ、食堂の階段、塀、狭い道(月と砂漠ライン)、信号のない交差点、自転車などの整備不良、古い看板(迷うし壊れる)、古いロープや柵。

b.道具、装備による危険
尖ったストックや登山靴、帽子やサングラス(風に飛ばされる)

3・人による危険
過密スケジュール、寝不足、飲酒、熱中症、高い所に行きたがる、トイレを我慢して水を飲まない、ダイビングのあと標高300m以上に行くと減圧症のリスク高まる。

「伊豆大島で考えられる危険」を出し合った後は各グループ1つの危険を選び、危険に対する対策(軽減・適応/排除/回避)と事故が起こったときの対処を話しあいました。

皆が選んだ危険は転倒が2,熱中症が3,携帯電話の通じない場所が1でした。
それぞれ沢山の対処方法が出ていました。

いずれガイド組織ができたら、皆で「伊豆大島らしい安全管理マニュアル」を作っていくことになると思います。
まだまだ先は長いですが…楽しく続けたいです。

ところで「熊本地震に係るJGN(日本ジオパークネットワーク)の対応」が以下のページに掲載されました。
http://www.geopark.jp/about/datacenter/index.html
地球が生きていて変化を続けることで地震や津波、噴火が起こることを日頃学んでいる私たち。

まだ先の見えない地震に皆でどう向き合って行けるのか…
これからが日本ジオパークの正念場かもしれません。

直接PDFをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
http://www.geopark.jp/about/pdf/press_release20160419_01.pdf

(カナ)


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キジョランの里便り

2016年04月18日 | 
いつもの目印の種 もうこれ以上落ちて行かないのでしょうか?

毛虫

大きなアサギマダラ発見

花芽か葉芽か?今後要観察

キジョランの葉?桜の花びらが付いて居ました

キブシの花房が落ちています

切り口 誰が何のために?

蜘蛛と毛虫(戦いは無かった。残念)

蛹化しています(見つかったので汗かいているのかな?)

でもこんな子も居ました(自然は厳しい)

この子に沢山出会いたいな

今回もアサギマダラには出会えませんでした。しかし、大きな幼虫や蛹が居たのでほどなくひらひらと姿を見せてくれるのではないかと思っています(しま)

※卵も見ることが出来無かったので成虫はいないようです
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変化

2016年04月17日 | ツアー
昨日と今日の2日間、生物の先生と植物中心に島を歩きました。

昨日は火山噴火と植生遷移をテーマに、三原山フルコースへ。

噴火後の溶岩に一番最初に芽生えた植物の種子や…

その植物の根のたくましさを観察。


伊豆諸島の固有種、シマタヌキランの花や…


溶岩地帯に花を咲かせる逞しいカジイチゴの前で足を止め…


「黒い砂漠地帯に線状に植物が生えているのは何故か?」の謎解きにチャレンジしました。


足元ではコケリンドウが咲き誇り…


森ではシロダモが、金色の毛をつけた若葉を伸ばし…


ミツバアケビが太陽の光を浴びて、キラキラ輝いていました。


オオシマザクラの花びらが、ヒラヒラと舞い…

道に花びらの絨毯を敷き詰めたかのようでした。

そして、今日。

海が大荒れで船は全便欠航。

お客様は延泊し、まず巨木の森へ。


高さ20mぐらいの巨木になるスダジイの若葉が目立つ明るい森でした。


ウラシマソウもあちらこちらでニョキニョキ!


そしてなんと、2匹でくっついて離れないヤスデを発見!

交尾をしていたのでしょうか?

常緑のツル植物・テイカカズラが新旧交代で古い葉をたくさん落としていて、それが雨に濡れて、いつもよりいっそう艶やかでした。


森の探索の後は海へ。


ここでも地面を這うヒノキの仲間・オオシマハイネズが若い葉を伸ばし…


毛深い(?)マルバアキグミが雨をはじいてキラキラしていて…


雨でも明るい春色の海岸でした。

全ての命が、常に変化を続けています。
植物も人も地球も…。

地球の活動が引き起こす地震…
受けとめて、学んで、そして助け合って地球の上で生きなければ…。

(14日からの地震で被災された方々が、はやく安心して時を過ごせるようになることを祈りつつ、自分にできることをしていきたいと思います。)

(カナ)





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ヒメウ 北帰行

2016年04月16日 | 
毎年恒例の記事のような気がします。
昨日の朝、40分ほど観察しました。







数羽から数十羽、百羽単位の群も見られました。
見るたびに感動します。
自分の力だけで何百キロも旅をするのですから。


ところで突然九州地方を襲った地震被害には心が痛みます。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に被災された方々にお見舞い申し上げます。
どうか、どうかもうこれ以上の被害がでないことを願うばかりです。

                                       がんま
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花がいっぱい!

2016年04月15日 | ツアー
今日は、2名のお客様&ジオガイド講習生1名と、半日ツアーに行って来ました。

歩き始めてすぐに出会ったモミジイチゴ。

(本当は下向きに咲いているのですが、ちょっとだけひっくり返ってもらいました(^_^;)

あちらこちらで花盛りとなったカジイチゴ。

春の花リクエストのお客様を、歓迎するかのようでした。

カジイチゴの花と溶岩!

春の三原山らしい風景で素敵です。

溶岩流の下でオオシマザクラの白い花が目立っていました。

荒れ地で成長する逞しいサクラの姿に、皆で見とれました。

オオシマツツジもポツポツ咲き始めました。


お客様は交互に、花の写真を撮影されていました。


後半は久しぶりに西側斜面へ。


斜面を流れた溶岩を、探検しながら下っていくと…


目の前に伊豆大島らしい春の風景が広がっていました。

ハチジョウイタドリの赤い若葉が、斜面の小山を染め上げる風景です!

シマタヌキランのフサフサの花穂!

これだけ見事なフサフサに会うのは、ほぼ1年ぶりです。

皆で見とれたこの風景。

光る地面とイタドリの赤が、とてもキレイでした!

青空を見上げて寝転んでから…

低木林の中へ。

シチトウスミレの群生が見事でした。


葉っぱの真ん中に花が咲く『ハナイカダ』のツボミが大きくなっていたし…


小さな小さなユリの仲間『サルトリイバラ』の花も咲き始めました。

これから生き物たちの、最も活気のある季節に突入します。

またレポートします。

(カナ)

(九州地方の地震で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
はやく地震がおさまることを祈っています。)


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第21回ジオガイド養成講座(フィールドガイド2)

2016年04月14日 | 火山・ジオパーク
4月10日のジオガイド養成講座(フィールドガイド2)で、ガイドを担当しました。
朝9時30分に役場前駐車場に集合した参加者は42名。

町役場のマイクロバス2台が出て島を回りました。

島全体が火山の伊豆大島。
「人の暮らしと火山、そして海と火山の関わり、植物と火山の関わり」などをテーマにコースを組みました。

1・元町溶岩流。
30年前の噴火で沢を伝って元町に向かった溶岩と、土砂災害後の植生変化を観察しました。
(写真撮り忘れました(^_^;)
 
2・大金沢砂防ダム
(ここも写真を撮り忘れたので数ヶ月前の写真を(^_^;)

3年前の土砂災害でたくさんの流木を受け止めた砂防ダム。
その構造とともに、火山島で人が暮らすために行われている対策を共有しました。
(災害の現状の表現方法について、大島支庁の方からアドバイスがありました)

3・新町亭
3年前の土砂災害でも被害にあわなかった、ホテル椿園敷地内の江戸時代の建物。

ここでホテル椿園の女将さんが語り部活動をされていることを紹介、
地元の方にも、補足説明をしてもらいました。

周囲の地形を観察しながら、この場所が無事だった理由を考えている人もいました。


4・薬師堂
三原山の噴火を沈めるための拝所でもあった神社。
火山灰に大きく根をはる巨木が見られる場所でもあります。

皆で大きなスダジイを見上げ…

「この木は過去に何があったか?」を語り合い…


椿の根が、大きなスダジイを抱えかむように巻いているのを鑑賞。


春のウラシマソウの花を観察したり…


銀杏の若葉に心和ませ…


火山灰と雨が作ったデザインを楽しみながら歩きました。


スダジイの巨木に、新しい若い枝がたくさん伸びている風景にも驚きました。

みんな次々に発見してくれるので、私はもっぱら驚く役目?(^_^;

5・地層大切断面
参加者の中に、知らない人はいない2万年分の噴火の歴史。

激しい噴火で山が吹き飛んだ時に積もった地層や、この地層を維持するための予算等々…知っていることを共有しあいました。
(いつか丸1日かけて、この地層だけをじっくり学びたいです)

6・砂の浜 
島で一番キレイな黒いビーチでランチタイム。

思い思いの場所で、お弁当を食べました。

黒い砂は溶岩が砕けてできたものなので、高倍率ルーペで観察すると砂粒に溶岩と同じように穴が開いています。

「おお~!ホントだ!穴が開いてる!!」盛り上がる面々(^▽^)

7・塩工場「海の精」見学
伊豆大島のジオと結びついた地元の産業は、ジオツアーにぜひ組み込みたいところ。
クサヤ、ツバキ油、明日葉、牛乳などいろいろな産業があるなかで、今回は塩工場へ。

社長のT氏が塩が専売だったころからの塩作りの運動を語ってくれ…


工場の中も見学させてくれました!

皆さん熱心に話を聞いていました。

8・波浮港展望台
港がどのようにしてできたのか、火山と人の歴史を共有しました。


9・筆島
マグマと水が接触する激しい噴火が作った景色、波とせめぎ合う火山の姿、潮風の中でたくましく生きる植物を観察しました。

ここでは景色の変化が気になりました。

薄茶色の円柱形が、上が溶けたようになっていたし…


筆島は縦に大きなヒビが入っていました!

そのうち2つに割れてしまうかも?

…以上、駆け足で巡って約5時間半で終了しました。
終わってみると、全然足りないような気がします…(^_^;

また皆で、同じ場所でも様々な角度から学び合いたいです。
参加された皆様、お疲れ様でした!

(カナ)


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求愛給餌

2016年04月13日 | 
『きゅうあいきゅうじ』と読みます。
繁殖期の鳥たちの、オスからメスへの食べ物プレゼント行動のことです。
今日はハシボソガラスの行動を撮影することができました。



「ちょうだいちょうだい~」と向こう側のメスが翼を震わせて食べ物をねだっています。





「はいはい」ってな感じでオスが与えていたのはソテツの実でした。



2羽のラブラブ感が存分に伝わって来ました。
無事に子育てできますように。


近くにはそろそろ姿が見られなくなるツグミがいました。



オマケ画像は今年初のマイマイカブリ。

車で轢きそうになりました(汗)



気をつけるんだよー。

                                    がんま
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ガラガラはカスカス?

2016年04月12日 | 火山・ジオパーク
この春、島に渡りダイビングサービスに入社したKさん、そして、数年前に島の住人となった
常連のSさんと3人で三原山に行ってきました。

お二人とも既に通常コースは歩いているので、今日は“真っ黒ガラガラ溶岩台地”へ・・・。


前回は、ガラガラ溶岩がスカスカの状態で積み重なり、歩くのにとても苦労しました。

今回はどんな感じでしょう?ちょっとワクワクしながらスタートです。

途中、シロダモの若葉を耳に見立てておどけてみたり


ムシコブを割って中身を観察、なかなか好奇心旺盛です。


昔懐かしい(私だけ)、イタドリを味わいこの表情・・・。


(実は、ちょっと酸っぱいのが苦手・・・)

さて目的地に到着、早速ガラガラ体験です。


う~ん・・・? 前回歩いた時より少しは歩き易いかと思いきや、全然変わっていません。
相変わらず、溶岩と溶岩の間はスカスカで
更に風化しているのか? 大きな塊は以前より脆くなっている様に感じました。

危ないので、早々に溶岩から降りて一息


そこで出た言葉が「見た目はしっかりしてても中身はスカスカ!そんな人生にはしたくないな~」
う~ん、オジサンは耳が痛い!!!(苦笑)

斜面を登り


折姫嶋田さんの真似をして”シャボン玉遊び”


何と!2本使い

シャボン玉でたっぷり遊び、下に降りると今度は溶岩観察!


割れた溶岩の中に気泡を見付けたり


「ここだけ青い~!」と盛り上がり


こんな溶岩の中に隠れるゲジゲジまで発見!


真ん中の黄色い足がゲジゲジです。
この虫、湿り気の帯びた暗がりが好き・・・ってイメージなのですが
こんな所にも居るんですね。初めて山で見ました。

”砲丸投げ”ならぬ、”溶岩投げ”? いえいえ、火山弾が飛ぶさまの再現です。


Kさんは、学生時代にハンドボールをやっていたとの事、さすが投げるのが得意ですね。

こんな岩を見付けました。 名付けてゴリカップ!

ゴリラがカップアイスを舐めてる図・・・との事。

こんな感じ?


再現して頂きました。(笑)

帰りは、いつもの通常コースに移動


ここも道なき道を進みますが、先のガラガラに比べれば何と歩き易い事か・・・。

そんな訳で、いつもは遠くに眺める鳥と戯れ・・・


昨年から名前が変わった溶岩に登り! (ルーティン 決まってますね)


目一杯、溶岩地帯を楽しみました。



帰りはまたまた植物観察、この時期新芽や花芽が目を楽しませてくれます。

花開くのが待ち遠しいサルトリイバラ


すっかり受粉を済ませ、これからますます育つオオバヤシャブシ


するとKさん、何かを始めました。


桜の花びらを草笛にして、よく遊んでいたとの事


草笛って葉を使うと思っていたのですが、花びらでも鳴らす事ができるんですね。
小さくて柔らかいので無理だと思いつつやってみたのですが、しっかり音が出ました。


途中、Sさんの靴底が剥がれるというアクシデントも有りましたが
溶岩地帯と植物を思いっきり楽しんだジオ4時間ツアーでしたね。

「Kさんは、これから海の事を色々学ぶのがメインになると思いますが
 陸もまだまだ魅力たっぷりの所が沢山有ります。合間をみてまた歩きましょうね~。」

「Sさん、靴底直して今度は○○に行きましょう。」 

                                  By 柳場






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桜咲いたよ

2016年04月11日 | 植物
桜の花ざかり






桜の花びらがハラハラ


こんな散り方もしています


ちぎれている花は 花の付け根は甘いから鳥が食べて落としたもの
本当に甘いのか?食べてみたが甘くはない!ただ、プチとしたものが有るのでここがいいのかな?
でも、この時期食べてしまうと『実がならないよ』サクランボは甘いし美味しい(渋いのも多いですが)私も子供達も口にしますが沢山成ってほしい
鳥たちだって待っているはず

だって

 鳥たちの自然へのお返しは
★25
こんなに山奥(内輪です)でも桜が咲いていた

★24
まだまだ若木の桜たち どれだけ大樹になるのか?
風と溶岩流の厳しい環境でも逞しく育ってほしいものです

次の花はオオシマツツジ5月の中頃から咲き始めるでしょうか?
でも、昨日だってフデリンドウ・コケリンドウが花盛りでした
また山に行って花を捜しに行って来ます。どんな花に出会えるでしょうか。ワクワク(しま)
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