グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

宇宙で女子会

2020年01月21日 | ツアー
昨日は、島生まれのリピーターのお客様&お友達と裏砂漠に行ってきました。

前日は真っ白だった裏砂漠への道は…


かなり雪が溶けて、黒い地面が現れていました!


雪で真っ白になった道を歩くのは私にとっては非日常で楽しいけれど…

こういう黒と白のマダラな模様も面白くて、ついつい下を向いて歩いてしまいます(笑)

おお!

🖤発見!

そして…

新種の生物の足跡も発見しました!?(笑)

裏砂漠に着いたら、1日前のこの景色は…


見事に変身していました!


同じく1日前の、この景色も…


24時間でこの変身ぶりは、すごいです!!


溶けかかった雪と黒い大地が、様々な素敵な景色を作っていました。

生クリームをたっぷりかけたチョコレートケーキの如し?(笑)

お客様の写真の撮り方をマネて撮った一枚。

カッコいいですね〜😄
そして…

この景色の中でティータイム!

お客様からは「宇宙で女子会だ!」という発言が!

宇宙で女子会〜💕❤️💘
今日のブログタイトル、この時決まりました(笑)

別のお客様曰く、こちらを見ると“宇宙”の景色で…


こちら側は“地球”の景色なのだそうです。(緑の森とホテルが見えるから)


で、みんなで宇宙から地球に向かって歩きました😄


大島らしい強風が吹いていて、風にもたれて遊びました😄


森では、差し込む光が綺麗でした。


岩についたコケに、小さな若い葉が伸びていて驚きました!(画面の粒々が小さな葉です)

この景色、例年3月ごろに見る気がするのですが…暖冬の影響?

オオシマツツジの枝の隙間に、鳥の巣を見つけました。


巣材の小枝の隙間から見える青空と赤い若葉の取り合わせが、とても綺麗でした。

昨日も、たくさんの美しい景色に出会いました。

ツアーにご参加いただいた皆さま、たくさんの発見と楽しい時間の共有を、ありがとうございました!

(かな)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歩いて聞いて

2020年01月20日 | 歴史・文化
月に一回の大島ウォーキングクラブの定例会の日です。今月は泉津を歩きました。
 近年泉津の観光スポットとして注目されているのはここ

“切通し“と呼ばれている所、地元の仲間もいるので『ここで滑った』とか『こんなに大きい木だったかな?』などと昔話も聞くことが出来ました

時々出没するジオガイドの方にもおいでいただいてもっと詳しいことも聞くことが出来ました

昔の道は見える切り通しの上だったようです
(切通しとはもともと山や丘などを切って通したところ、この階段の所もそうですが、右から左に通る道も切通しです。足を運んで確かめてみてくださいね)

この周辺は“椿トンネル”としても有名です。 こんなきれいな椿が沢山咲いていますよ!


ここからも富士山が見えました


次どこ行きましょう歩きましょう

ハジカマ神社

拝殿 から続く本殿 は見ていましたが! その下にある小さな祠は


歯の神様を祭った所ですって 昔の人は歯科医がなかったのだろうな~

ひたすら神頼みで 痛かったろうな

泉津地区の1月 それは“日忌様”


大島だけでは無く新島や神津島にもこの伝説?の続きと言える物語が有ります。
私の住んで居る地区は大島の中で一番新しい地区なのでこの話は全くと言って無いですが、他の地区は少し影響が有った様です。現代は泉津の地区でも厳格に守ることも少なくなっているそうですが、色々考えることや疑問の残るものです(しま)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白い裏砂漠を歩いてきました!

2020年01月19日 | ツアー
今日は、リピーターの小学校の先生たちと、裏砂漠を歩いてきました。

本当は昨日予定のツアーだったのですが、暴風雨で今日に変更。
最初は火口を見に行く予定でしたが、三原山が雪で真っ白だったので、コースも裏砂漠に変更しました。

歩き始めの森は、斜めから差し込む太陽の光で、それはそれは美しく…

ずっとここにいても良いぐらいでした(笑)

木々に覆われた森を抜けると…

しっかり雪!(笑)

目の良いお客様が、ナニモノカの足跡を見つけてくれました。

たぶんイタチかな?

お客様が雪のお団子を作ってくれたので、サルトリイバラの葉に乗せて遊んでみました(笑)

大島ではサルトリイバラの葉で草もちを包みますが、お団子を乗せて皿として使う地域もあるようなので、ちょうどこんな感じかも?(団子が大きすぎるかな?😆)

ジオ・ロックガーデンの白黒のまだら模様を楽しみながら進み…


裏砂漠に到着!

誰の足跡もついていない場所を選んで歩きました😆

年に数回しか見ることのできない、白い三原山!

はあ〜💕(うっとり)

雪の表面には、風が作った凹凸が刻まれていました。


まるで波頭のような形の、黒い模様が雪の上に広がっています!


雪と風と裏砂漠の大地が作り出したアート!

素敵すぎます!😆

「ちかこ」の文字も、なんとか読み取れました。


「わ!コレに目を入れたらコウテイペンギンの子どもでしょ!!」と思った石。

黒い小石を拾って目を入れようとしましたが、表面が凍っていて失敗に終わりました(笑)

「寝てみたい〜」と大地に寝転ぶお客様。

最初は1人でしたが…

どんどん後に続き…

とても楽しそうでした!

ひとしきり遊んでから引き返したら、グレーの雲が上空を覆ってきました。

これはこれで、渋くてカッコ良かったです😀

樹海の中は、所々にうっすら雪が残る程度で、普通にのんびり歩けました。


森の中でナニモノカに葉脈だけにされた葉を見つけ、喜んで写真を撮っていたら、学校で葉脈を取り出す実験をすると教えてもらいました。

(小学校の授業、面白そう😀)

そして森を抜けた私たちを迎えてくれたのは、赤い椿の花々と青空でした!

黒から白に変身した裏砂漠から真っ赤な椿まで、❤️や‼️がいっぱいで楽しかったです。

ツアーにご参加いただいた皆様ありがとうございました!
次回はぜひ”黒い裏砂漠”を歩きにいらしてください〜😀

(かな)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フルマカモメ

2020年01月18日 | 
残念ながらお亡くなりになっていましたが・・・

昨日、海岸で見つけました。


大体の大きさがわかるかなー。


このクチバシが特徴です。


背中側。
いつか元気に飛び回っている姿に出会いたいです。

がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大島の空から=その⑦ (三原山の絶景)

2020年01月17日 | その他
“大島の空から” 第7弾! 三原山の絶景
今回も“三原山”を中心に上空から見てみたいと思います。

“御神火スカイライン”から見た三原山。
昨年の台風後、元町から上るこのルートは通行止めとなっています。

手前、外輪山の一番高い所に有る白い施設は国土地理院の計測機器
此処から三原山に設置された反射ミラーに向けレーザーを飛ばし
定期的に距離を測っています。
ちなみに、この施設の近くに“一等三角点”が有ります。

三原山の裏側(東側)に回ってみましょう。

86年噴火後、真っ黒だった斜面がハチジョウイタドリとススキに覆われています。
しかし、右の方は殆ど植物が生えていない様に見えます。

移動してみると・・・。

右側は、北東風(ナライ)が吹き抜け種が定着できないのか?真っ黒な状態ですね。

北西に機首を向けると、中央には“櫛形山” 櫛の形はしていないのですが・・・

左裾野には、長い年月を掛け雨に削られた谷が伸び
画面左下には、雨の流れが作った面白い模様が見えています。

櫛形山の東斜面を降りた所が国土地理院の発行している地図上で
日本で唯一“砂漠”と表記されている真っ黒な台地。

この撮影時は、大量の雨が降った後なので幾筋も溝が掘られていました。

南側に目を向けると“白石山”の岩肌が見えます。何だか的の様な?掌の様な?

年代は分かりませんが、かなり昔に噴火した事が有るそうです。

白石山の麓に沿って西へ進むと、視界が開け海が見渡せる谷に出ます。
谷の淵は、江戸時代に三原山から流れ出た溶岩で15m程の垂直な崖。
谷間は赤い壁に囲まれ息を飲むような絶景です。 

“アカダレ” 此処は”8世紀”頃に噴火をした場所との事。

以前TVの番組で紹介する時名前の由来を聞かれました。
大島では“前掛け”を“前垂れ”と言うそうです。

大島一周道路“かっぱのはし”から山側を見上げると・・・

まさに赤い“前掛け”が下がっている様に見えます。(黄色の↙)
此処は、数少ない一周道路から三原山本体が眺められる場所です。 By GIBA


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海岸遊歩道の下見に行ってきました!

2020年01月16日 | 今日の大島
2月の初めに島の北東部にある海岸遊歩道のガイドが入ったので下見に行ってきました。
(昨年9月の台風後歩いていなかったので)

「大番根」のサインを海側に歩くと…


海に出たところで、大きな木が倒れていました。

すでに処理され通れるようになっていますが…

この幹の切り口の花みたいな模様、何でしょう?


なんで、こんな風に??

(どなたかわかる方、ぜひ教えてください!)

高さ20mぐらいあった立派なクロマツは、たくさん倒れてしまったようです。


台風前より、かなり見晴らしが良くなりました(^◇^;)


クロマツ以外の木は比較的無事だったようで…

休憩用の椅子も健在でした!(笑)

階段を使って沢におり…

しばらく進むと海に出ます。

どんどん海に近づいて行った柳場が「これはすごい!」と叫んで何かを見ているので、私も行ってみました。

すると…

寝心地の良いベットみたいな場所が、数段ありました。

こりゃ、確かにスゴイ!(笑)

この後、溶岩の上を這う島特有の植物(オオシマハイネズ)が作る景色を眺め…


高さ20mぐらいあるスダジイの巨木が集まっている場所で足を止めて、しばし休憩。


頭上遥か上に、堂々と枝を伸ばすスダジイの姿にホレボレし…


時々出てくる海が開ける場所で、波が黒い溶岩に打ち寄せるのを見てドキドキし…


自生しているヤブツバキの鮮やかな赤に、ホンワカしました。


人の手をかりず、自力で生きているヤブツバキたちが作り出す花のトンネル💕

はぁ〜💕
ホレボレ←2回目。

落ちている、椿で遊んでみたりもしました。

😀

あと、変な顔を2つ見つけました!

眉間にシワ寄せている顔と…


こちらを見上げている顔です!

オモシロすぎる〜!!

…ということで、非常〜に楽しかったです😀
ツアーの時も、お客様とたくさんの発見を楽しめますように!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオサギ

2020年01月15日 | 

時間があればいつも見に行っている牧場で。
遠くの枯れ木になにやら違和感。

あ。

やっぱり鳥がいました。
アオサギ。
寝てんのか?
近くに行ってみよう!


・・・寝てる・・・


気配を感じて顔を出しますが、


またすぐに顔を羽毛にうずめてしまいました。
なんだかものすごく疲れているように見えました。
昨日の撮影です。

がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハチジョウイボタ!

2020年01月14日 | 植物
おとといのブログに載せた、爆風に耐えて再生していたハチジョウイボタは、春先に芳香を放つ白い小花を咲かせる時以外は、わりと目立たない地味な植物ではないかと思います。

伊豆大島や八丈島の植物図鑑には「ハチジョウイボタは半常緑の落葉低木。明るい林縁、道路そばなどに見られる。」と説明があります。

日当たりの良い場所では5mぐらいの高さに成長することもありますが、普通はあまり高くならないようで…

裏砂漠に向かうコース中でも、木々の樹高が5mぐらいある場所では、ほとんど見つけることができません。

が、樹高が3mぐらいのやや明るい環境になると、見かけるようになります。


先週歩いた時には、黄色くなって「私、もう直ぐ散ります…」という風情のものから…


黒っぽい葉を茂らせているものまで、いろいろでした。


樹皮はこんな感じ。


低木林では時々見かけましたが、溶岩地帯で目についたのは1株だけでした。(黄色っぽいのがそうです)

もしや、硬い溶岩の上は苦手なのかな?
それとも落葉していて目立たないのかも??

溶岩地帯を抜けた所に1本、たくさんの葉を伸ばしているイボタがありました。


爆風の影響は受けなかった場所なのに、完全に春だと思っているようです。


そして爆風で皮を剥がされた裏砂漠のイボタたちは、一昨日のブログで報告したように…


残った樹皮から、たくましく再生していました!

同じ日に観察したのに、散ろうかどうしようか迷っているようなものもあれば、完全に春だと勘違いしているようなもの、ダメージから再生しようと頑張っているものなど、本当に様々な状態があって「面白いなぁ」と思いました。

4年ほど前に、ジオパーク研究会で昔の遊びを再現した際「昔はイボタの木の枝でパチンコを作っていた」と聞いたことがあるのを思い出しました。


台風の爆風にも耐えるほどの強い木が、かつて島の子供達の遊び道具になっていたというのは素敵な物語ですね💕

(4年前のジオ研勉強会の様子を知りたい方はこちらへ)

でも“イボタの木のパチンコ”を教えてくれた人よりも7〜8年遅く生まれた人は「パチンコはプラスチック製の物をオモチャ屋さんで買っていた」そうです(^◇^;)

ハチジョウイボタのパチンコ、復活させたいなぁ〜😀

(かな)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長閑に3日間

2020年01月13日 | 火山・ジオパーク
3連休はジオパーク展の担当でした。
皆さんここから登って行きます

中日に午後から小雨がパラパラと降り出しましたがほんの少しで山へ行く人にとっては雨の内に入らないかも(いや雨です)

大島の天気で重要なのは風の強さ。今回は有りませんでしたがあまりにも強風で山へ行く道でよろけてしまう時も有りますし、帰りの船時間が変更になってしまう時も有ります(その前に大島までの船便が欠航も有りましたから)

今日は富士山もきれいに顔を出してくれました

長閑な3日間、色々なゲストとお話して過ごしましたが、こんなお客様もカメラで

もうちょっと寄って

本当は羽根の中の色の方がとてもきれいでなので撮らせてほしいと頼んでみたのですが断られてしまいました。残念!

次はどんなゲストに会えるでしょうか(ワクワク)月末には“椿祭り”も始まります
沢山の方が大島を訪れて大島の良い所を感じてもらいたいものです(しま)
最後に今日の三原山(土曜日の物とは違いますよ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残った樹皮からの再生

2020年01月12日 | 植物
昨年12月裏砂漠に「三稜石」を調べに言った時からずっと、気になっていたことがありました。(三稜石探しをした時のブログはこちら
昨年9月の台風の爆風の後に生き残った、裏砂漠の木々のことです。

12月に行った時に確認した数本の木は、全てハチジョウイボタ (以下イボタと略します)でした。

普通、噴火後の荒地に一番乗りする樹木は、オオバヤシャブシかニオイウツギです。
イボタは噴火には弱いけれど、爆風には強いのでしょうか??
そして裏砂漠に残っている木は、イボタだけなのでしょうか?

これらの疑問を解決するべく、1月4日(土)にリサーチしてきました!

この景色の中に生えている木を、できるだけ調べることにしました。

標高540mほどの「裏砂漠・風の丘」周辺には木がなくて、少し下った標高500m付近から白い木が見立ち始めます。


最初に調べた木は…


イボタではなくニオイウツギでした!


樹皮がむけていて痛々しいです。


次に調べた、この何とも迫力のある姿の木もニオイウツギでした!

(なんだ…前回はたまたまイボタ に出会っただけだったのですね)

調べ始めて3本目にやっと、イボタが出てきました。


次も、イボタ !


…とこのように、目に見える範囲の木を片っ端から調べたところ…


ニオイウツギが7本で…


ハチジョウイボタ は15本でした。

パッと見渡した限りでは、下草が多い所はイボタが、あまり草が生えていないところはニオイウツギが多い気がしました。(もっときちんと調べないと正確なことは言えませんが…)

「それにしても何だか白っぽい木が多いなぁ」と思って観察を続けていて、急に「あること」に気づきました。

それは…

「木が白く見えるのは風上側(山側)の樹皮が(たぶん小石混じりの爆風で)剥ぎ取られているからだ!」ということでした。


風下だった側には樹皮が残り、そこから再生が始まっていました!

(写真の向きが逆で、わかりにくくてスミマセン^^;)

全ての木で、残った樹皮からだけ若葉が伸びていました。


ダメージが大きくて全然葉が伸びていないように見える木も、よく観察すると…


小さな芽生えがありました!

すごい!
本当にすごいです!!

爆風で皮を剥がれても、残ったところから再生する植物たち…

そのたくましさを尊敬します!

1時間半ほど歩き回っていたら、植物たちの「生きるぞ〜!」という声が、聞こえてきたような気がしました。

裏砂漠に生きるみんな、心を揺さぶられるような感動をありがとう!😀

(かな)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする