グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

静けさを求めに

2023年04月20日 | 火山・ジオパーク
日本で唯一、「砂漠」と名がつく裏砂漠

トレッキングツアーでは温泉ホテルからスタートし、
景色の移り変わりを味わいながら裏砂漠を目指しますが、
先日は車で近くまで行けるルートで裏砂漠へ行って来ました!


島の東側までドライブすると、最近、整備された駐車スペースがあります。


ここから裏砂漠へ進みます。


周りは木々が生い茂っていますが、通行路になるくらい空いているのは、
車や人が通るから草が生えないのか、
それとも草刈りをしてこのような状況なのか...


歩いて15分くらいでこの柵に到着です。


ここからは特別保護地区になります。


車馬の乗り入れは禁止です。
昔、馬で山に来ていた名残を感じる文面ですね☺️


目の前に広がるダイナミックな風景✨


周りを見渡しても、人影もなく、人工物もなく、自然の音のみ!
心が澄んでいくようです😌


「静」の時間を楽しみ、ただ地球に存在することを感じられる場所です。

櫛形山を観察すると半分は緑、半分は黒のまま


風の当たり具合で、植生が変わるのでしょうか。
境界線があるように境目がくっきりわかるのが、興味深い!

イタドリのタネが飛んできて


発芽して


成長して


どんどん増えて


タネを飛ばし、冬を越して


ススキも仲間に


そんな成長の経過も見れます☺️

「なにもない」のが貴重ともいえる現代、
心の静けさを取り戻しにぜひ、裏砂漠を訪れてみてください〜!


(ユリカ)
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ツルニチソウ

2023年04月19日 | 植物
数年前、突然自宅の庭に、ツルニチソウがやってきました。

最初は1輪だったのが、毎年だんだん数を増やし、今では…

お花畑状態に!

「じょうぶだなぁ〜」と思ってネットで調べてみたら、「ツルから根を出して増えていく繁殖力旺盛な植物」と書いてある文章が、たくさん見つかりました。

「ほう!」と思って、早速庭に出て、茎(ツル)をたどってみたのですが…

ツルから根を出したのか、根の上にツルが伸びたのか判断できませんでした(笑)

散っている花を見たら、花びらの付け根部分はくっついて筒状になっていました。

「これでは、虫が蜜を吸う時に大変だろうな」と思って見ていたら…、ハチが数匹やってきました!

やっぱり…、筒の奥まで頭を突っ込み、なかなか大変そうです😅

でも、ここまで体を埋めて食事しているのに、どのハチも毎回、数秒で出てくるのですよね。

「花の中には、あまりご馳走がないのかな??」

がぜん調べてみたくなって、花を割ってみました。

う〜む・・・

蜜が少ないのか?、花粉が少ないのか??、それとも蜜まで届かなくて、諦めたのか???
ハチの気持ちが、良くわかりません〜💦

…ということで、タンキュウは続く😅

(かな)

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海辺で演奏を聞くとしたら

2023年04月18日 | ツアー
今週末に予定されている「THE ROYAL EXPRESSのクルーズプラン」のツアーのため、「プロの音楽家の演奏を聴くのに適した場所」を下見してきました。限られた時間なので、港のある元町と岡田の間のサンセットパームライン沿いで。
(予定されているツアーはこちら

仲の原園地近く(1)
屋根があるため、小雨程度なら対応できそう。

ベンチは比較的綺麗で、詰めて座って10人ぐらいまで。

でも、お天気よかったら、他の人が使っている可能性もあるので、どうかなぁ…。

仲の原園地近く(2)
(1)のちょっと北側。造りは同じなのですが…

残念ながら、草が茂っていて海が見えません〜💦

和泉浜
海が見えるし、晴れていれば一番快適かもしれません。

椅子は2人ずつ座れるので、合計16人まで座れそうです😊

でも、ここも、他の人が使っている可能性があるかも…

赤ハゲ
噴火でできた真っ赤な丘は、インパクトあるし

海を見下ろせる素敵な景色だけれど

椅子が小さくて、やや不安定かも😅

う〜む。

万立浜
小さな船揚げ場がある場所。

屋根はあるけれど、座れるのは6人ぐらい?

野田浜
椅子はないけれど、敷物があれば階段に座れそう。

ちょっとコンサート会場に見えなくもないような…??

大島公園芝生広場(南西の強風時?)
”強い西風の時は、島の北東部のここ?”と思ったけれど…

そもそも、そんなに強く西風が吹いていたら、ジェット船が止まるかもしれませんよね〜😅

ってことで、この日確認したのはこの場所です。

天候に合わせて、快適にお楽しみいただけるように、もう少し考えてみようと思います〜😊

(かな)
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ネックは網とススキ?

2023年04月17日 | その他

 

先週は2日歩くことができました。でもでも、きもちよく歩いて行くとキョンの網に当たる 当たる 当たる いままで一人でも歩くことが出来たのに  今ではず〜と迂回したり網の諦めて戻ったり わたしの自由に歩けないのがイライラ

これは楽しく歩けた

 それに

山歩きはススキが茂る前の 今がぎりぎりでこれからは草の無い所を歩かないといけないので行動がますます制限されてしまいます。(え〜!そのぐらいで丁度いいって!)

これから裏砂漠も草の原になってしまう。それより外の部分は木々が生えて道がなくなってしまう。次に私が自由に歩けるのは噴火のあとなのかしら

わたしのボヤキを聞いてもらってありがとう。しかし、私良い環境にいます。

アミガサタケ?

大葉エゴノキはいつもより早く咲いたかな?良い香りがします

いつまでもこんな自然にかこまれていたい(しま)

 

 

 

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虫やらヘビやら、出始めました!

2023年04月16日 | 
春になり、少しずつ動物に会う機会が増えてきました。

4月6日
海岸の岩場で、オオシマザクラの花びらが縦になって動いているので、「?」と思ってよく見たら、アリが運んでいました。

「桜の花びらを食べるのだろうか??」と不思議に思ったけれど、撮影支援の仕事の最中だったので、その時は写真を1枚撮っただけでした。

4月9日
森の地面で、またまた桜の花びらを運ぶアリを発見!

あまりフレッシュな花びらではないけれど、食べるのでしょうか??

それにこの大きさでは、巣に入らないのでは??

「桜の花びらが好きなアリがいるのだろうか?」と思い、ボケボケの写真を元にアリの種類を調べまくっていたら、「アシナガアリ」というアリが桜の花びらを運んでいる写真が、WEB上にたくさん出てきました!
なんのために運ぶのかはわからないけれど、珍しい行動ではないようです😲

4月12日
店のデッキの下に、でっかいナナフシ!

なんと20cm!!

隠れているつもりでしょうが、メチャメチャ目立っていました🤣

4月14日
車道上でカラスヘビが、お亡くなりになっていました。

大きさはこのぐらい。

昨年は1回も姿を見ず「数が減ったのか?」と心配していましたが、今春はこれで2回目の遭遇です。(数日前も別の車道上で、車にひかれていました💦)
生きている個体でなかったのは残念でしたが、生息が確認できて嬉しかったです。

(かな)

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ノビタキ

2023年04月15日 | 
一昨日の朝、サンセットパームラインで出会いました。
大島ではちょっとレアな黒服夏羽男子。
2羽でいましたが画像は同一個体です。



海をバックに。

あ。

コッチ見てる?

綺麗な胸のオレンジが見えました。


時々地面に降りて何か食べ物を食べていました。

やた!近くに来てくれた!



・・・目が見えません・・・

またちょっと飛んでポージング(な訳ない)


どうか無事に目的地まで!

がんま
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強風と春

2023年04月14日 | ツアー
今日は会社同僚の男性陣と、火口〜裏砂漠を歩いてきました。

三原山はなんとか見えているものの、ギリギリまで雲が降りてきているし、風の音も聞こえるし…、という天気ではありましたが


足元には、コケリンドウの花があちらこちらで満開💖

小さな白いスミレ(ニョイスミレ)も咲いていました。

春を感じつつ、仲が良くて楽しそうなお客様たちとの会話を楽しみつつ、山を登ると…

火口一周コースには、何やら不穏な雲がウロウロ!😅

「火口が見えなくなっているかも」と心配だったのですが、なんとかギリギリセーフ!

「おお〜、これはすごい!」と喜んでもらえました😊

そして、この後は…

三原山らしい(?)強風体験!(しかも雲に取り巻かれ、何も見えない状態に😅)

ゴオオ〜!!

ビュウウ〜!!
と、強風に乗って雲が流れ去る景色は、超ダイナミックでカッコ良かったです😊

お客様からは「いつもこんな風が吹くんですか?」と聞かれたので、「いつもではないけれど、珍しくはないです」とお答えしました😊

全員男性でサクサク歩ける皆さんだったので、36年前の噴火でできた溶岩に近づいて鑑賞し


再び風の強い裏砂漠へ!

少し青空も見えて嬉しかったです💖

風体験のあとは昼寝体験。

私も途中から昼寝に参加したら、地面から、たくさんのススキが芽生えていました!

そして少し離れたところには、カジイチゴの花が満開でした😊

💖

ツアー終盤の森では、まだオオシマザクラが咲き残っていました。

嬉しくなって皆さんと見上げ、なんとか写真を撮ろうとしましたが

暗くて、まともに写せませんでした💦
でも…

ピンク色の花弁が散った道は美しく、ほっこりした気持ちになりました。

実は今日のお客様は、南紀熊野ジオパークのガイドさんに勧められ、ツアーに申し込んでくださった方々でした。
「ジオパーク面白そう」と、ほかのジオパークにも興味を持ってくださっていました。

ご一緒できて、とても楽しい1日でした(感謝)😊

(かな)
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そうだ、愛宕山に登ろう!

2023年04月13日 | 今日の大島
そうだ!と思い立って、北の山地区にある愛宕山に登ってきました〜。
バス停だと「郷土資料館入口」、車だと郷土資料館の駐車場に停めるのがオススメです。

今回登ったのは、北側登山口からです。


伊豆大島が誕生してから80箇所くらいで側噴火が起きたと言われていますが、
愛宕山も側噴火でできた標高121.5mの山です。


地元の保育園児たちもお散歩に登る、気軽にハイキングが楽しめる山です♪


今が旬のウラシマソウもたくさんお目見えです。




見た目がそっくり、でも茎がマムシの模様のマムシグサも。
葉っぱのフォルムが風で揺られて、手を挙げているかのよう。


ガクアジサイの花が、もう咲いていました!

ここは、ちょうどよく陽があたるんですね。


階段を登ります。


途中で休憩するベンチもあります。

愛宕山の北側は大島町の自然休暇村(郷土資料館)の散策コースにもなっているそうです。

さらに階段を登ります!


10分ほどで到着する頂上はピクニックスペースです♪


が、しかし...
今まで見えていた、空港の滑走路や海が広がる景色は木が生い茂っていて見えなくなっていました😢


降って愛宕神社の方に向かいます。

下り坂には、天然の階段が!

写真ではわかりづらいですが、急な下りの斜面なんです。

木の根っこが地面を覆い、滑り止めを作ってくれています。


天然の計らいがありがたいです☺️


見えてきました、森の中に佇む、愛宕神社の祠


ここは、かつての火口の位置なのだそう。

少し小高いところには不動堂が


しめ縄に葉っぱが。枇杷の葉でしょうか??


元町の吉谷神社の氏子さんたちが、ここも手入れしてくださっており、
気持ちよく参拝できるのがありがたいです✨✨

参拝を終え、参道を下ります。
振り返るとハートに見える木々のトンネル


この階段をくだると鳥居です。
愛宕神社を参拝するならこちら側から登るのが正規のルートです。


島中いたるところで、火山と人の暮らしが感じられます。


神社がある場所は、巨木の森になっていて、荘厳な雰囲気です。
活発な火山島でも森の空気を感じられる場所があるのもいいですね!


(ユリカ)
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【地球から見る、日本の旅・第18回 】 三好ジオパーク構想『四国の水の運命の曲り角 吉野川はなぜ曲がった!?』

2023年04月12日 | 火山・ジオパーク
オンラインジオツアーシリーズ18回目が、4日後の日曜日に迫ってきました!

今回の舞台は三好市を流れる吉野川。

四国四県にまたがって流れる吉野川は、なぜか、途中で直角に曲がっています!

なぜ、真っ直ぐ流れる川が、途中で直角に曲がるのか?
その川の流域で、人々はどう暮らしているのか??
美しい景色と人々の暮らしが、楽しい語りと共に紹介されていきます。

リハーサルに2回参加しましたが、1回目と2回目では構成がガラリと変わり、楽しくて、わかりやすくて、グッとくる作品になっていました。

このオンラインツアーシリーズで展開されるのは、単なる地域の紹介ではなく、地域の大地と人、生きものたちが紡ぎ出す、その土地ならではの物語です。

「あれも、これも」ではないからこそ、「日本のジオは多様で美しいなぁ」「人も生きものもみんなスゴイ!」と感じることができます。

メインガイドは
下川純代(しもかわ・すみよ)さん。
徳島県三好市池田町生まれ。
元小学校教員で、10年以上、子供向けのサイエンス教室や発明クラブにも関わってきた方。

補佐のガイドは以下のお二人。
殿谷梓(とのたに・あずさ)さん。
高知県高知市生まれ。三好ジオパーク構想地質専門員。
岩石や宇宙を愛し、大学や大学院では、岩石や宇宙を研究していた方。

平岡慶祐(ひらおかさんけいすけ)さん。
徳島県三好市生まれ。ウェブデザイナー・エンジニア。
今回はIT関係・映像制作のサポート役として参加。

全員、三好愛、吉野川愛にあふれる方たちですが、その愛を押し付けることなく、丁寧に楽しく、参加者目線にたって物語を展開してくれます。
これを見逃し配信付きで¥1,000で見られるのは、絶対お得だと思います!!

詳細・お申し込み先は、こちらをご覧ください。

またその2日後に、ツアーを元にしたガイド勉強会を行います。
ガイドの方は、ぜひご参加ください。(詳細&申込先はこちら

ちなみに、以前私が、三好におじゃました時のブログはこちらです
残念ながら、この時の景色は今回は出てきません。(続編で別のオンラインツアーやってほしい〜!←望みすぎ?笑)

(かな)
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花7輪(オオシマザクラ物語2023・本編)

2023年04月11日 | 植物
9年前から、毎年会いに行っているオオシマザクラ。周辺の溶岩の上は

ニオイウツギやカジイチゴなど、荒地に強い低木や草が毎年数を増やし、ずいぶん緑色に変わってきました。

目的のサクラは、というと…

元気に生きていました!

花は、ちょうど終わったところでしたが

花弁が散ってしまったものも含めて

合計7輪の花のあとが残っていました。


高さは、枯れた枝の先端までが218cm。葉があるところの先端までが181cm。

(この測り方で正確なのかは不明ですが😅)

太さは、私の膝の位置で15,5cm。

1本の木の幹は地上に出て、すぐに2つに分かれ

それがまるで別の木のように、上に向かって伸びています。

みんな、だんだん太くなっているような😊

樹皮はみんな、ツヤツヤしていて元気そうです!

でも、葉の生えていない枝は途中でボキボキ折れ、完全に死んでいる様子。

過去の写真を調べてみたら、やはり2019年9月の台風の影響が大きかったようです。

この日は、伊豆大島の風の中ではかなり弱い方だったのに、片側からだけ生える葉っぱたちが風になびいていました。

常に強風にさらされ、葉を落とされ、枝を折られ…。「ここで生きるのは大変だなぁ」と、しみじみ思ってサクラを眺めていたら…

枝越しに噴煙が見えました!

そうだ、強風だけでなく、いずれ火山噴火の影響も受けるのですよね…。
何度も何度も、ダメージを受けても生き続ける…。「生命ってなんだろうなぁ〜」と、しみじみ思いながら、しばらくサクラと共に時を過ごしました。

さて、帰り道。
昨年もブログに登場した、”毛虫に葉をほぼ食べ尽くされて花が咲かなくなったオオシマザクラ”に立ち寄りました。

この木も、枝が何本も枯れていますが、細かい枝が残っているので、強風で折れたというわけではなさそうです。

「やはり毛虫のダメージが大きくて、弱っているのかも?」と思って観察していたら…

なんと、毛虫の卵が生み付けられているのが目に入りました!

ということは…、ようやく生えているわずかな葉っぱも、また全て食べ尽くされる運命に??

種子が落ちた場所で、生きていくしかない植物たち。
1本1本がそれぞれの環境の中で、闘いながら生きているんですね〜。(尊敬)

(かな)

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