閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

クサノオウ

2011-07-05 | 草花
去年の5月18日にも載せたが、休耕田の脇で咲いていたクサノオウ(瘡の王)だ。強い毒性のある有毒植物だが、民間療法では皮膚疾患の外用薬としても古くから利用されてきたらしい。スミレやカタクリもそうだが、小さな種子には蟻を惹きつけるエライオソームという物質が付着しているそうで、種子は蟻によって広く散布されるという。動物は美味しい餌を提供してもらい、植物はその代償として生育範囲を広げられるという、お互いに持ちつ持たれつの関係にある。蟻の行動範囲内に限られるとはいえ、野鳥や風によって種子が拡散されない植物では、進化の過程でできあがった賢い仕組みだ。











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