閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

蝶 (1)

2011-07-18 | 昆虫
花を撮っている時に見掛けた蝶をいくつか纏めて載せておこう。最初の2枚はベニシジミ(紅小灰蝶)で、3枚目はヒメアカタテハ(姫赤立羽蝶)、最後のはトラフシジミ(虎斑小灰蝶)の夏型だと思う。

ベニシジミはよく見掛けるありふれたシジミチョウの仲間なので、このブログでは時々登場している。前翅は赤橙色の地に黒褐色の縁取りがあって黒い斑点がある。後翅の縁には赤橙色の帯模様があるのが特徴だ。翅の色や模様は種類によって実に多種多様だが、同じ蝶でも雌雄とも同じものもいれば、雌と雄とでは違うのもいるから不思議だ。雌雄で違う場合には、雄は派手で雌は地味なのが多いようだが、それなりの理由が何かあるのだろう。







ヒメアカタテハは、アカタテハとよく似ていて、いずれも時々見掛けるタテハチョウの仲間だ。翅の色や模様はよく似ているが、アカタテハは黒褐色が強く目立つのに対して、ヒメアカタテハは橙色が強いという。触角の先端が白いのもタテハチョウ科の特徴だそうで、よく見ると先端がペンライトのようになっていてユニークだ。アカタテハが樹液などに集まるのに、ヒメアカタテハは樹液には目もくれず、花にしか集まってこないという。それぞれが競合しないように、蝶も種類によって棲み分けをしているのだろう。




トラフシジミの春型は白い模様が目立つ灰褐色ないしは淡褐色をしているが、夏型は、濃淡の差はあるものの全体にやや赤みがかった褐色に色変わりする。翅の表側をなかなか見せてくれないので確認できていないが、全体に黒っぽくて、雄は中央部分が青く輝いて綺麗らしい。ベニシジミよりやや大きなシジミチョウの仲間だ。


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