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若年性認知症

2018-04-01 22:48:21 | Weblog
30代でアルツハイマー型と診断された人の話を聞いた。
たびたびの物忘れを日常のストレスが原因だろうと思っていたことから、尋常でないことを感じて診察に至るが、その当時だと認知症診断は専門医以外精神科でも一般的でなく、まして30代での疑いを診察できる医師がいないことが1つの壁であったこと。
診察によりアルツハイマーと診断されたことから起こる、認知症の当時の受け取られ方―人生の終わりということで、これからの生活、将来への絶望による圧迫感をどうするかなど診断当時の心情を話していた。
それでも医療、社会支援などを求め、行政や地域包括支援センターに相談するが、そこでの対応は30代ということで介護保険は使えない、離職と障害福祉年金受給とディサービス利用という話に対して、なんでも介護保険に結び付けようとする支援に疑問を呈していた。
そのようななかで認知症と家族の会に触れ若年の患者グループの会合に参加していくなかで、そのメンバーがいきいきとした姿に接していくことからアルツハイマーでも生きられることを知ったという。
その後、自分がアルツハイマーであることを会社や周囲に人に知らせるか悩むが、知らせることを両親も子供も支持したので、できることとできないことを周囲の人が知るようになり、できないこと、忘れてしまうこと、失敗してしまうことを前提にしたかかわりを周りの人たちがすることで、いまでも仕事をしながらの生活を送っている。
さらに、若年性認知症の患者への理解と支援を社会のなかで普通に行われるようにと、講演などの活動につながる。その講演もはじめは10分程度、経験をしていくことで一行一行増えていき、今日の講演では45分ぐらい話していた。
今日の話から専門職ほど自分の領域で解決を図ろうとするが、若年性認知症患者など早期では介護保険のサービス利用に限定せずに、まずはその人を見よ、という姿勢が大事と思った。

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