浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「事実上のミサイル」

2012-12-12 19:03:03 | 日記
 「事実上のミサイル」って何?

 北朝鮮が「事実上のミサイル」を打ち上げたという。それでマスメディアは、大騒ぎだ。嬉しくてたまらないようだ。特にNHK。

 北朝鮮は、人工衛星打ち上げと言っているが、「人工衛星打ち上げ」と「事実上のミサイル」打ち上げとどう違うのだろうか。

 日本でも、アメリカでも、ロシアでも、中国でも、人工衛星は打ち上げられる。打ち上げる時には、ミサイルのようなロケットで打ち上げるのだが、そのロケットは「事実上のミサイル」ではないのか。

 アメリカは、衛星が軌道に到達したと報道している。以下は、「共同通信」の配信記事。

ミサイル「衛星周回」と北朝鮮 米韓、軌道進入を確認

 北朝鮮の朝鮮中央通信は12日午後、事実上の長距離弾道ミサイル発射について、人工衛星「光明星3号」の打ち上げが完全に成功し「極軌道を周回している」と伝えた。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は「ミサイルの搭載物が軌道に到達したとみられる」との初期評価を発表した。

 実際に衛星の軌道進入に成功したとすれば、北朝鮮が米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発能力を一定程度示したことを意味し、日米両国や韓国が分析を進めている。

 韓国国防省報道官も12日、北朝鮮が発射したミサイルは1~3段目まで「正常に作動した」と判断していることを明らかにした。


 北朝鮮は、食べるものもなく、国民が苦しんでいるという。にもかかわらず、こういう不要不急のものに多くの資金を投下していることそれ自体、非難されなければならない。

 しかし日本でも、ホームレスや失業者がたくさんいても、不要なものに多くの金をつかっている。

 どっちもどっち、だとボクは思う。北朝鮮と敵対関係にある日本も米国も、たくさんのミサイルを持っている。

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気にくわない人は逮捕するという恐ろしい国

2012-12-12 09:22:40 | 日記
 瓦礫処理の問題で、環境省の役人や大阪府を論破した阪南大学教員下地真樹さんが、つまらないことで逮捕された。

 国策を推進するうえで邪魔な人間を監獄に入れるということを行う国が、日本という国だ。

 下地さんが論破する場面は下記。ただし、議論中に大きなヤジがなされるが、ボクはそういうのはあまり好きではない。

 http://hibi-zakkan.net/archives/21064620.html

 逮捕の詳細は、下記。

 http://1tamachan.blog31.fc2.com/blog-entry-5458.html


 日本という国は、けっして民主主義国家ではなく、こういう不法がまかり通る国なのだ。
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いじめ事件

2012-12-12 09:04:23 | 日記
 大津でのいじめ事件の際、学校の管理職や教育委員会の記者会見を見ていて、教育職にある者とは思えないような官僚的な姿勢に驚いた人も多いだろう。

 また彼らのいじめ事件の対応についても、もっと異なった対応もとれたのではないかなどと考えてしまう。

 しかし、ボクは学校の管理職や教育委員会の人びとのあらわになった人間的資質に別に驚きもしない。

 なぜか。管理職や教育委員会に入る人々は、決して教え方が上手いとか、人間的に良くできているとか、教養と識見に富むなどというようなところで評価されたわけではないからだ。

 概して人脈と付け届けが管理職人事へとつながる。

 教育界に力を持つ人と何らかのつながりがあり、さらにその人への付け届けをすると、管理職への途ができるのだ。

 教え方がうまい、教養や知識がある、仕事を熱心にやっている、それだけでは決していわゆる「出世」はしない。もちろん、組合活動(といっても御用組合の場合は、一生懸命やれば「出世」する)なんかしてたら、決して「出世」なんかしない。

 大津市の教育長の事件時の対応や人間的資質に疑問を持った人が多いようだが、まあ概してああいう人が「出世」していくのが教育界だ。

 教育の世界は、決してきれいではないのだ。

 いじめをなくしていく方法の一つは、教員が生徒の渦の中に入り込んで生徒の間に信頼関係をもつことだ。そうすると、いろいろな情報がはいってくるはずだ。大きな問題になる前に、事件を未然に防ぐことが可能になる。

 研修だとか、教員を減らして非常勤ばかりを増やすなど、教員から時間的ゆとりを奪えば、生徒の渦の中に入っていくことすらできない。教員を増やして学校の中にゆとりをつくりだす。それがあると、いじめはたとえあっても、大きな問題にはならないだろう。

 企業でも、正社員には長時間・過酷な仕事を押しつけて、非正規労働者には安い給与しか払わないで部分的な仕事しかさせないという状況があるが、学校でも同じことが行われている。

 こういうところを改めない限り、前進はありえない。


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