浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

今日は投票日

2012-12-16 19:55:56 | 日記
 ボクはすでに不在者投票を済ましているから、今日は特別の日ではない。マスメディアは、自民党、公明党、「維新」などが圧倒的に勝利すると予想している。

 ボクにとっては、とても残念な予想だ。その予想が外れてくれることを願うのみである。

 何度も記しているが、小選挙区制は、民意を踏みにじる選挙制度である。こういう選挙制度はなくさなければならない。二大政党は、この選挙制度により大きな利益を得ているから、みずからは選挙制度の改正に取り組まないだろう。しかしもしそうなら、この日本は「闇」である。

 フクシマで、多くの人が、昨年3・11以前の生活に戻れないままに苦しんでいるというのに、原発を存続させようとする政党を勝利させるのなら、日本人の隣人愛とか、日本人の想像力はあまりににぶい、ということになる。

 さて今日ボクは、書店に行った。岩波文庫の棚に行ったら、浅川巧の『朝鮮民芸論集』を見つけた。日本が朝鮮を植民地支配しているとき、多くの日本人は朝鮮人を差別し、蔑視していた。だが浅川は、朝鮮人のもつ創造力に感動し、朝鮮人がつくった民芸作品を正当に評価する活動を行った。

 日本人は、支配層が企画し、マスメディアが実践部隊となってつくりあげる「時流」というものに乗る人が多い。その「時流」が人びとをどういうところに連れて行くのか問わないまま、その「時流」に乗る。そうすると安心できるようなのだ。

 だがボクは、浅川のような生き方が好きだ。あるいは五味川純平の『人間の条件』の主人公・梶のような生き方が好きだ。

 今日、おそらくテレビは選挙で騒ぎまくるだろう。だがボクは静かに浅川の本を読む。
 
コメント
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