浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

椅子

2018-09-10 22:03:10 | その他
 仕事をしているときに坐っている椅子の合皮が破れてきた。もう10年以上使用しているので仕方がないと思っているが、一挙にあちこちの合皮が敗れたりすれたりしている。

 もう買い換え時だと思い、ニトリに行ってみた。座り心地が良いのは18000円以上のものだということがわかった。今座っている椅子の価格は、もう忘れてしまったが、そんなものか。

 最近パソコンに向かう仕事が増えていて、椅子に坐る時間が長くなっている。そのためか、腰がだるい。Amazonで腰を安定化させるクッションを買って椅子の上に置いている。確かに背筋が伸びているような気がする。

 私のパソコンはノート。今度買うときは、デスクトップにしなければと思う、ノートパソコンはいつも斜め下を向かざるを得ない。また画面も小さいので、画面の大きなデスクトップでないと首が疲れてしまう。

 今日も一日、パソコンに向かっていた。15日の発表の原稿を書き続けた。

 今日の電話は、同じ人から2回。全体で76分である。電話がある度に、ほぼ同じ話がかわされる。歳をとるという事は、おそろしいことだ。



 
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伊藤野枝

2018-09-09 22:30:16 | その他
 9月16日は、大杉栄・伊藤野枝・橘宗一が虐殺された日である。宗一の墓は名古屋の日泰寺にある。また野枝の墓は郷里の山の中に、自然石として存在する。大杉、野枝、宗一の骨は合体されて、その一部が静岡市の沓谷霊園にある。Googleの地図でも、沓谷霊園中に大杉栄の墓が表示されている。

 今年9月15日、静岡市の沓谷霊園で墓前祭が行われる。毎年この前後の土曜日、午前中に墓前祭をし、午後に集会を開いているが、今年は15日である。16日には、名古屋の日泰寺で墓前祭が行われ、その後名古屋のYWCAで集会がある。私は、両方とも参加する。

 さて、静岡の集会のテーマは、「野枝について語ろう」である。私はそのために、『伊藤野枝~その生と闘い~』という16頁の小冊子をつくった。野枝の生きた軌跡をまず示し、当該時期について野枝が記した文や小説の一部を掲載し、それぞれの時期、野枝はどのような困難と闘ったのかを明らかにしようとしたものだ。

 これは私が行っている歴史講座のレジメを加筆訂正したものである。

 なぜ小冊子にしたのか、それは栗原康の『村に火をつけ、白痴になれ』(岩波書店)が、あまりに主観的な野枝像を描いているので、それに驚き呆れたからである。栗原の本を読み、その内容に嫌悪感を抱き、怒りさえ覚えた。これは野枝に対する冒涜であるとすら思った。

 この本がよく売れたそうで、栗原の主観的な野枝像が広まったことを修正したいと思う。今年の集会は、それもひとつの目的である。

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別に驚きはしない

2018-09-09 07:20:29 | 政治
 大阪に台風21号が大きな被害を与えても、大阪府知事松井某が沖縄にいて無責任な放言をしていたそうだ。しかし、この男、最初からそういう人だったように思う。テレビタレント・橋下という人に引き上げられた政治家。最近は少しだけマシになったが、記者会見でのコメントは拙劣そのものだった。

 だけど、大阪府民の多くは、この人に投票し、多くの人が棄権した。大阪府民は堪えるしかないだろう。

松井一郎大阪府知事が台風対応を放り出し「沖縄行き」の無責任、橋下徹はWTC と関空の被害責任追及に逆ギレ!

 日本国民全体に云えることだが・・・。
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名古屋

2018-09-08 21:35:35 | その他
 「名古屋、また「行きたくない街」トップに 市長は危機感」という記事が、朝日新聞デジタルにあった。

 名古屋と東京23区、札幌、横浜、京都、大阪、神戸、福岡の各都市を比較するもので、「「最も魅力に欠ける都市」に選んだのは31・9%(同30・1%)で最も多く、2番目に多い福岡(15・7%)の倍」、「「体験したい名古屋観光」(複数回答可)では、「名古屋城」の33・1%(同38・6%)がトップだったが、次いで多かったのが「特にない・思いつかない」の28・1%(同22・1%)」。

 確かに、観光では名古屋には行かない。私が名古屋に行くときは、愛知県立美術館、徳川美術館などで行われる美術展、あるいはコンサート、そして毎年9月の橘宗一墓前祭(今年は9月16日)くらいだ。名古屋での観光なんて考えたことはない。そういえば、徳川家康の関係で寺(寺の名は忘れた)に行ったことがあったか。

 要するに、名古屋はそういうところなのだ。今から観光がどうのといっても、それは無理だ。イベントを企画するしかないだろう。

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田中一村

2018-09-08 20:47:35 | その他
 今日は滋賀県守山市にある佐川美術館に行った。田中一村の展覧会があったからだ。

 もう10数年前になるか、菊川にある常葉美術館で田中一村展があった。まだそんなに知られていない画家であった。亡くなってから評価されるようになった画家。晩年は奄美大島に居住し、亜熱帯の植物や鳥などを独特の筆致で描いた作品で名高い。

 確かに、晩年の作品は、一村独自の画風を確立し、ああこれは一村の絵だと云えるような境地に至っている。そういえば常葉美術館で展示されていたものは、晩年の作品がほとんどだったような気がする。

 佐川美術館では、子どもの頃の絵からずっと晩年まで(といっても、晩年の一村の絵!というものはほとんどなかった。そのかわり数点の複製が展示されていた)の絵が展示されていた。

 子どもの頃に描いた作品は、子どもの描いた絵とはまったく思えない(今でも、本当だろうかと疑っている)もので、すでに熟練が見えた。天才だと思った。

 幼い頃からの絵を見ていて、一村は言うまでもなく、自信をもっていた。だからこそ、様々な画題に挑戦した。一連の絵を見ていて、晩年の画風につながるようなものが早い内に描かれていたと思った。

 しかし彼の絵は、画壇になかなか認められなかった。だから彼は画壇を見限って、自分自身の絵をさがして絵を描き続けた(孤高)。確かにそれらの絵は、これは一村だ!という特徴のあるものは少ない。とはいえ、もちろんそれぞれの絵は才能溢れる魅力的なものが多く、それぞれの絵の前で立ち止まらざるを得なかった。

 子どもの頃の絵、若い頃のものは見たことがなかったので、図録を買おうと思ったがそれはつくらなかったようだ。市販の画集が売られていた。また絵はがきは1枚150円。今までは100円だったのに・・・・これも買わず。

 田中一村、画家としての自信をもち(当然だが)、だからこそ様々に挑戦をくり返し、しかし中央の画壇にも認められず、自らの絵をめざし孤高に生きた。

 


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【本】横山百合子『江戸東京の明治維新』(岩波新書)

2018-09-07 10:00:39 | 
 面白い本である。今まであまり研究されてこなかったことが、新しく発見された史料で綴られている。もちろん完璧に残されているわけではないから、体系的にはならないけれども、維新を迎えた東京の庶民がどう生きたか、どう生きようとしたか、が記されていて、とても興味深いものになっている。

 最初の所で、「御用盗み」(私は「御用盗」=ごようとうと言ってきたが)についての記述がある。武力倒幕を企む薩摩藩が、幕府への挑発活動として、強盗、放火、殺人などのテロを、相楽総三などにやらせていたのだが、それを命令したのが西郷である。西郷を美化する動きがあるが、これだけで私は西郷評価に加われない。ちなみに江戸の豪商などから奪ったカネは、薩摩に送られたようだ。

 横山は、東京の一角の居住者の変遷をもとに支配者の交替の有様を浮き彫りにし、旧幕臣、江戸町人、遊女、弾左衛門支配下の被差別民らが、新しい支配者のもとでどう生きたかを描くのだが、史料の状況もあり全面的にそれぞれを明らかにすることはできていないが、それでもそういった人々が明治維新という変革をどう迎え、どう生きようとしたかがわかるものとなっている。

 もちろん維新が起きたからといって社会がすべて変革されるわけではない。したがって近世とのつながりがとても重要である。私は近世史に関わる本を近年読まなくなっていたが、最近の学説などの進化についても、新たな知見を得ることができた。もうあまり読んでもなあと思っていたが、やはり研究の動向は知っておいたほうがよいと思った次第である。

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傀儡・鈴木康友浜松市政、その証拠

2018-09-07 08:25:57 | 政治
 浜松市政は、スズキのトップをはじめとした浜松商工会議所に牛耳られ、市長以下市はその意見を聞かないとたいへんな目に遭う。前市長はそれにより対抗馬を出されて落選した。

 浜松市の市政が商工会議所に牛耳られている証拠が昨日届けられた。

 浜松市は、周辺の市町村を合併して政令指定都市になったが、その際区を7つ設定した。これは地方分権の時代に於いてはあるべき姿であった。しかし、鈴木修はじめ浜松商工会議所の面々は、これに大反対であった。機会を窺いながら区をなくそうと狙っていた。今、その野望が実現されようとしている。

 昨日新聞の折り込み広告の中に、静岡新聞が発行している広告紙「びぶれ」があった。その2面をつかって「区割りを変えるってなんで?今なの?」なる「全面広告」があった。この制作は「浜松を良くしたい会」。代表は大須賀正孝、鈴木修、御室健一郎である。このうち、大須賀は現商工会議所トップ、御室は前トップである。

 そして「区割りに関して気になったら」 「浜松市 区制度の検討について」を検索せよ、とある。そこにアクセスすると、当然、浜松市のウェブサイトのそこに行く。

 浜松市の政治を牛耳っているのが浜松商工会議所であり、浜松市政はその傀儡であることが、はっきりと証明されたわけである。
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スルガ銀行の乱脈

2018-09-07 08:21:24 | 社会
 「かぼちゃの馬車」問題で、スルガ銀行のいい加減な融資が暴露されたが、実際はもっとひどかったという。こういう事実を知っていれば、創業者の評価も少しは変わっていたかも知れない。いずれ第三者による報告書が出るだろうが、真実は示されるだろうか。

 スルガ銀行の「ザルぶり」、不動産業界では周知の事実だった
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チリー・ゴンザレス

2018-09-06 22:05:44 | 映画
 浜松にあるシネマ・イーラ、映画館である。マイナーな映画を上映する。今後の上映作品をみていたら、ピアノのチリー・ゴンザレスのドキュメンタリーがあった。

 このピアニストは、全く知らなかった。すぐにユーチューブにアクセスして聴いてみた。
 
 すごい!!

 人生は 地獄の上の 花見かな 

 その花見だよ、この音楽は!

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今日は憂鬱

2018-09-06 19:55:11 | その他
 台風21号の猛威をネットで見て、これはたいへんだ、たいへんだと思っていたら、今度は北海道で大地震。被害も半端なものではない。山崩れの写真、道路の陥没など、なんでまたこんな被害を庶民に及ぼすのかと、自然に対して恨みを言いたくなる。

 だから朝から、私は元気がなく、口数も少なくなっている。

 今日、『週刊金曜日』と『世界』10月号が届いた。

 『週刊金曜日』の写真家・小柴一良の「深い傷」を読み、見ていたら、その文の最後に一茶の句があった。

 世の中は 地獄の上の 花見かな

 その通りだなあ。「世の中」を「人生は」に変えてもよいだろう。

 『週刊金曜日』の経営がたいへんらしく、「希望退職」が募られ、何人かがやめていくようだ。『世界』も発行部数が減っているという。こういう雑誌が読まれるとき、未来に光が射し込んでくるのだろうが、残念ながら購読部数はどんどん減っているようだ。

 日本も世界も「地獄」?

 私も、「地獄の上」を生きているのだろうか。
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すさまじい地震

2018-09-06 13:34:37 | その他
 山が崩れ、大地が波打つ。北海道地震はすさまじい姿を示している。日高山地だろうか、ほとんどの山が崩れ、茶と緑の二つの色が模様のように広がっている。

 電気も水道もストップしているようで、地震に襲われた北海道の人々は恐怖と困惑のなかにあることだろう。復旧の予想もできなほどの被害である。

 私はテレビではなく、ネットで被害の状況を見ているが、台風も地震も規模が大きくなっているように思える。

 昨夜、いつものように就寝した人々が、強烈な地震にたたき起こされ、その後は苦難の生活を余儀なくされている。こういうことばは不謹慎かもしれないが、ほんとうにお気の毒としか言いようがない。

 明日は我が身だとつくづくと思う。
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地震

2018-09-06 08:50:16 | その他
 北海道で震度6の地震があった。先ほどのブログを書き、朝日新聞のHPにアクセスしたら地震のニュースが。いろいろアクセスしたら、かなりひどい地震であったことがわかった。

 地球では大きな地震が頻発している。地球は活動期に入っているようだ。

 台風の次は地震。

 災害が続く。
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節度

2018-09-06 08:25:44 | 政治
 「節度」ということばがある。「度を越さない」という意味である。安倍という首相が、ネトウヨと同じ思考をしていること、つまりネトウヨと同じレベルの知性しか持ち合わせていないことは、すでに証明されている。彼自身はそうした人間だという自覚はないのだろうが、ネトウヨの人士しか出演しないという番組に出演するとのこと。

 ネトウヨであると同時に首相である彼、もし尋常な神経の持ち主であったなら、ネトウヨばかりが出演する番組にはでないだろう。しかし彼は出てしまう。「オレはネトウヨだよ」とみずから宣言するような神経に、これも驚き呆れる。

 首相としての「節度」すらない首相。

安倍首相がとうとうネトウヨの巣窟・DHC「虎ノ門ニュース」に出演! 台風や石破茂との討論から逃げお仲間とじゃれあい
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翁長さんの遺志

2018-09-05 20:41:21 | 政治
 IWJで、翁長さんの奥さまのインタビューを行い、それが公開された。とてもよい内容であった。

 翁長さんの強い意志がわかった。

 奥さまは、「あなたのふるさとが沖縄のようにされていたら、どう思う?」と何度も語っていた。私がどうこう解説するよりも実際に聴いてもらったほうがよい。

 今回の知事選、公明党=創価学会が大量の人員を派遣して前宜野湾市長を当選させるように頑張るそうだが、奥さまはかつて創価学会の池田大作が、「戦時中とても苦労した沖縄だからこそ、幸せになってもらいたい」と語っていたことを紹介していた。

 今の創価学会=公明党は、ひたすら政治権力に鼻くそのようにひっつくことだけを目的に、ひたすらアベ自民党を支える。「王仏冥合」を実践していると考えているのだろうが、ひたすら悪徳を積んでいるとしか見えない。

 良心と義憤、奥さまが語っていたことだ。良心と義憤こそが、行動のバネとなる。
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【本】高橋昌明『武士の日本史』(岩波新書)

2018-09-05 14:18:42 | 
 野球の国際大会の時、日本チームを「侍ジャパン」と呼ぶ。私はもうそれだけでついていけない。ここでは「侍」を「武士」として想念しているのだろうが(侍=武士ではない、ということも本書は指摘している)、武士は暴力組織である。国家や支配者公認の武士であろうと、そこらへんの暴力団的な武士であろうと、武士は暴力の担い手であった。

 武士という存在が、どういう歴史的な動きの中で生まれ、つかわれ、どういう機能を果たしてきたのかを、一部わかりにくいところもあるが、史料にもとづき解き明かしたのが本書である。

 武士に関わることば、たとえば武士道とか武道とかは、たとえば先の戦争でも、武士ということが意識されてきたが、しかしそのイメージは近代日本のなかで創られ、それが肥大化し、昭和期になって増幅されたものであることを本書は示す。

 今学校教育で、武道が必修化されようとしているが、それすら1931年からであること、したがって現在政府・文科省が復古的な政策を展開してきているが、それは明治や大正期への復古ではなく、昭和期の戦時体制下への復古であることだ。

 どうじにあたかも日本の精神が「武」にかかわるものだということも、それはフィクションであることを本書は示している。

 政府ないし特異な国家主義的な人々の主張は、歴史的な根拠をもたないデマや思いつきの類いのものであること、それはありとあらゆる場面で見られることだ。

 こういうきちんとした歴史の本を読んで、そういう人々のプロパガンダにのせられないようにしてもらいたいと思う。

 本書は、読んで価値あるものである。


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