散歩の達人10月号 「神保町回游」

「大人のための首都圏散策マガジン」と銘打たれた月刊誌の「散歩の達人」ですが、今月号は、古本好きにはたまらない神保町の特集でした。

言うまでもなく神保町は日本一の古本街として有名なので、他の雑誌でも特集されているのを見かけますが、この「散歩の達人」でも、この街ならではの老舗古本店から、至る所に点在するB級グルメ的(?)な飲食店、それに何故か古本街に付きもの個性的な喫茶店までくまなく紹介されていました。文庫川村、東京堂書店、ササキレコード、またはまんてんにキッチン南海、そしてさぼうるにミロンガ…。私のお気に入りの店が一部なかったのが残念ですが、どこも神保町でしかあり得ないような店ばかりです。

記事を読んで驚いたのは、最近、北沢書店の一階に、あのブックオフの出店話があったということです。ちなみに今、北沢書店は、10月の全面リニュアールのために一時休店していますが、店舗一階には、出版社の割引価格本を販売するという「ブックハウス神保町」の開店が11月に予定されています。神保町エリア全体の古本店は、近年も増加傾向にあるということで、確かに裏路地などには面白く洒落た店を良く見かけるのですが、どうも靖国通り沿いの古本店はなかなか厳しいようで、実際に歩いてみても、空き地や他の業態の店が目立ちます。以前、神保町からやや離れた小川町に、ブックマーケットという、ブックオフのような古本チェーン店があったのですが、それは数年前に閉店しました。神保町にブックオフが誕生したらどうなるのか。同じ古本を扱っていながら、古本街にある店とは全く異なる売り方をするわけですから、相当の軋轢も生まれそうです。

「神保町本で男磨き」というコーナーに、「フルホン顔」なるものがあります。何でもそれは、
1.度の強いメガネを掛け
2.顔の皺が深く
3.知識人風情
4.隠居中年
5.小金持ち
6.自分本位
7.目つき鋭く
8.運動不足
9.家庭不和
10.活字依存症
ということだそうです。これに当てはまると晴れて「フルホン顔」に認定されるのかは知りませんが、私は一応、まだ中年にはなっていないつもりなので、4は当てはまらないのと、小金すらないので5も違うとは思うのですが、6から8、それに10は当てはまるかもしれません…。古本好きの方、如何でしょうか。

今年も10月28日から11月3日まで、恒例の「神田古本まつり」が予定されています。私も特に何かを買うわけでもないのですが、また今年も散歩がてら出向いてみようかと思います。
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