李禹煥 「関係項」(4種) 横浜美術館「余白の芸術」にて

横浜美術館での「余白の芸術」展に合わせて制作された、李禹煥の彫刻作品「関係項」が4種、美術館前庭にて展示されています。

「関係項 6者会議」(2005年) 正面玄関中央

一辺2メートル程度の鉄板が6層に重ねられ、それを6つの石で囲みます。


鉄板部分を少しアップ。番号が印字されています。


手前は「6者会議」。奥に見える作品は「鉄の壁」です。横20メートル、高さ3メートル近くはあるでしょうか。

「関係項 鉄の壁」(2005年) 正面左

作品の正面を斜めから。鉄板の前に置かれた石は巨大です。


作品の裏から。正面と同じように石が置かれています。また、鉄板の上にも2つの石が置かれています。


鉄板の端は池に少し飛び出していました。池側の端は口が開いていますが、反対側は閉じています。


縦方向に。巨大です。遮られます。


石が上へと持ち上げられています。不思議と重みが感じられません。

「関係項 暗示」(2005年) 正面右

作品正面から。薄い鉄板と石。最近の作風を思わせます。


少し角度を変えてみました。鉄板の一端が上へ曲がっています。


緩やかなカーブを描く鉄板の端。

「関係項 見えるものと見えないもの」(2005年)

素材は鉄板2枚と石2つ。写真では、石が一つしか見当たりませんが、もう一つの石は地中に埋まっているわけです。

相変わらずの拙い写真ですが、横浜美術館の前には今、このような李の彫刻が置かれています。写真を撮られている方もおられましたが、殆どの方はいわゆる「作品」としては見ていないようで、一時は、子供たちが「6者会議」の岩の上にまたがって遊んでいました。もちろん、「お手を触れないで下さい。」との注意書きがありますが、無理もないことですし、おそらく李本人も咎めないかと思います。

「余白の芸術」展は、昨日23日に見てきました。また、当日は、李による「現代美術をどう見るか」というレクチャーにも参加してきましたので、そのレポートと展覧会の感想を、また後日にアップしたいと思います。(最後の、「関係項 見えるものと見えないもの」の写真は、11月に追加しました。)
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