都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「黒宮菜菜 - 流彩の幻景 - 」 INAXギャラリー
INAXギャラリー2(中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階)
「黒宮菜菜 - 流彩の幻景 - 」
4/1-4/27
INAXギャラリー2で開催中の「黒宮菜菜 - 流彩の幻景 - 」へ行ってきました。
作家プロフィールについては画廊HPをご参照下さい。最近では行幸地下ギャラリーでの「ART AWARD」にも出品がありました。
「黒宮菜菜 流彩の幻景展」@現代美術個展ギャラリー2
会場に並ぶ大作のペインティングから受けるイメージは一筋縄ではいきません。画面の奥にはまるで宮殿の装飾のような紋様が細かに敷き詰められ、前面にはあたかもその像を流して溶かすかのような絵具が一面に爛れていました。絵具は基本的に油彩を用いていますが、時に七色にも輝くその光沢感は、上部より垂らされたメディウムにも由来しているようです。上から下へと連なって起立する絵具の膜は、確かに「ギリシャ神殿の柱」(画廊HPより引用)でもあり、また建物を覆う森の木々のようでもありました。幾重にも垂れる絵具の層をかき分け、その奥に広がる装飾的なモチーフに目を凝らすと、まるで宝石の原石がぎっしりとつまった箱を見ているような気持ちにもさせられます。グレーからパステルカラー、さらには近作で多用された原色へと変化する、鮮やかな色彩にも目を奪われました。
図版では作品の魅力の半分も伝えられません。カッティングシートなどを用いた画肌の感触は新鮮味もありました。
4月27日まで開催されています。
「黒宮菜菜 - 流彩の幻景 - 」
4/1-4/27
INAXギャラリー2で開催中の「黒宮菜菜 - 流彩の幻景 - 」へ行ってきました。
作家プロフィールについては画廊HPをご参照下さい。最近では行幸地下ギャラリーでの「ART AWARD」にも出品がありました。
「黒宮菜菜 流彩の幻景展」@現代美術個展ギャラリー2
会場に並ぶ大作のペインティングから受けるイメージは一筋縄ではいきません。画面の奥にはまるで宮殿の装飾のような紋様が細かに敷き詰められ、前面にはあたかもその像を流して溶かすかのような絵具が一面に爛れていました。絵具は基本的に油彩を用いていますが、時に七色にも輝くその光沢感は、上部より垂らされたメディウムにも由来しているようです。上から下へと連なって起立する絵具の膜は、確かに「ギリシャ神殿の柱」(画廊HPより引用)でもあり、また建物を覆う森の木々のようでもありました。幾重にも垂れる絵具の層をかき分け、その奥に広がる装飾的なモチーフに目を凝らすと、まるで宝石の原石がぎっしりとつまった箱を見ているような気持ちにもさせられます。グレーからパステルカラー、さらには近作で多用された原色へと変化する、鮮やかな色彩にも目を奪われました。
図版では作品の魅力の半分も伝えられません。カッティングシートなどを用いた画肌の感触は新鮮味もありました。
4月27日まで開催されています。
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