「夏の入館無料ウィークと秋のニューマン展」 川村記念美術館

本年5月に開館20周年を迎えた千葉・佐倉の川村記念美術館ですが、それに関連しての企画がいくつか発表されています。簡単にまとめてみました。

「開館20周年記念 入館無料ウィーク&夏~秋のイベント」(pdf)

概要は上のリリースにも発表されていますが、まず注目したいのは8月のお盆期間中に予定されている「入館無料ウィーク」です。

コレクション展入場無料ウィーク
期間:2010年8月10日(火)~8月15日(日) /午前9時30分~午後5時



コレクション展内のカルダーのモービル。私の好きな展示スペースの一つです。(*)

ちょうど8月は常設展示です。通常900円かかる入館料がフリーとなります。同館ご自慢のロスコ・ルームからステラなどのアメリカ現代美術、またルノワールのほか印象派絵画、さらには江戸絵画までを一挙に無料で楽しむチャンスではないでしょうか。リストがまだ出ていないので詳細は不明ですが、充実したコレクション展にこそ同館の大きな魅力があることは間違いありません。夏のドライブがてら、またお馴染みの庭園の散策なども目当てに出かけるのも良さそうです。

さて現在、同館では来週の19日(祝)まで「コーネル×高橋睦郎」展を開催中ですが、会期最終日に高橋氏本人が登場します。

7/19(月・祝)「コーネル×高橋」展の最終日、高橋睦郎氏による詩の朗読があります。


「コーネル×高橋睦郎」展の会場風景。(*)

「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」 川村記念美術館(拙ブログ)

当日はお昼の12時と15時、計二回の朗読が行われるそうです。私も一度、会期当初に詩の朗読を拝聴しましたが、コーネルの小宇宙の自由なイメージは確かに氏の言霊の力を借りて大きく広がりました。なお本企画には入館料以外の一切の料金がかかりません。嬉しいところです。

最後にこの秋、同館20周年を飾る見逃せない企画展が待ち構えています。それがロスコと並んで人気のアメリカ現代美術家、バーネット・ニューマンの回顧展、「アメリカ抽象絵画の巨匠 バーネット・ニューマン展」です。

アメリカ抽象絵画の巨匠「バーネット・ニューマン」展
期間:2010年9月4日(土)~12月12日(日)/午前9時30分~午後5時
*早期来館割引:9月17日までにチラシまたはホームページに掲載のクーポンを持参すると入館料1000円。



コレクション展内のニューマンの「アンナの光」。(*)

ニューマンというと既に常設の「アンナの光」が知られるところですが、今回はそれを含めた国内外の約30点の作品にて、彼の初期から晩年までの変遷を辿っていくそうです。ちなみにニューマンの回顧展は日本で初めてです。これは期待が高まります。



地元の千葉の好きな美術館ということもあって毎度の展示を欠かさず見ているつもりですが、この夏から秋にかけての同館の動向にも大いに注目したいと思います。

注)*印の写真の撮影と掲載については主催者の許可を得ています。
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