CJ3B

古い写真が見つかったので、とりあえずデジカメで写してみた。写真の写真だからアレだが。


ずっと前、18年くらいも前だったろうか、若い頃に持っていた、CJ3B改だ。20代の俺が乗っている。
顔は少し加工しているのでわかりにくいが、この時は事情があってヒゲがないので、まったく別人だ。
いろんな事情によりこのジープを手放すことになり、とある滑空場の牽引車として余生を送らせてもらえることになった。
廃車して、仮ナンバーでその滑空場に回送し、引き渡すときに先方に撮っていただいた写真だ。
まさに本当に、お別れの一枚なのだ。
こいつは、左ハンドルの三菱ウィリス、CJ3BをKE31ジーゼルに改造し、さらに4DR5に換装されたものだった。
元々ディーゼルのCJ3B-JC3ではない。
さらに、前のオーナーがJ52のボディに載せ換えていて、フードとグリルとウィンドウフレーム以外はJ52だった。右ハンドルのボディを左ハンドルのシャシに載せるため、インパネやフロアは大幅に切り貼りされ、ペダルは吊り下げ式になっていた。
さらに、T90の3速ミッションにウォーンのオーバードライブが付いていた。
J52の軽い車体に4DR5とT90の組み合わせは、J54とはまったく別物のように軽快な走りを可能にしていた。
数年前には「まだ学生たちが喜んで乗ってる」と聞いた。まだ走ってるのかな。
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ジープ、生存確認。

庭で休眠中のジープ、J54。
地面がしばれると、ジープの重さがかかったタイヤの接地面を残して、周囲の地面が盛り上がってしまう。「凍上」という現象だ。
これが、春になって地面が融けたら元に戻るかといえば、さにあらず。ジープの重さでタイヤがさらに沈むのだ。これを繰り返していると、しまいにはタイヤがすべて穴にはまり込んだ状態になり、さしも強力な四駆でも、脱出困難になってしまうのだ。
ということで、地面がしばれた頃と、融ける頃、ちょびっとだけジープを移動させているのだ。
その模様をお伝えしよう。画像が多いので、小さくしてある。見づらかったらゴメン、だ。


幌が潰れたらまずいので、屋根の雪だけ落としていたジープ。


フード周りの雪を落とす。
雪を落としたら、運転席のカバーを上げて、ドアが開くようにしてやる。
これでやっと、フードを開けれるのだ。


エンジン。サビがひどいな。
ヘッドカバーにパラパラ落ちてるのは、フード中心の合わせ目のサビだ。


クーラント、オイルはOK。


バッテリーの内臓インジケータもグリーンだ。
2003年の復活時に買ったバッテリーで、2006年の冬からは乗っていないというのに、SXの粗悪バッテリーとはえらい違いだな。


グローも赤々と、約1分。


エンジンは一発で蘇った。油圧計が上がっている。


回っているエンジン。わかりにくい。


少し前に出した。すでにけっこうはまり込んでいて、少し前後に揉んでやって、やっと出た。


出たはいいが、ブレーキがスカスカ。床につくか、というあたりまで踏んで、やっと効く。ブレーキ警報点灯。


マスターシリンダ。前側のタンクが空っぽのような・・・。


すっからかん。こっちってリアブレーキだっけ?記憶が曖昧だ。


こっちはOK。指にブレーキ液がついたままカメラ(退役ケータイだけど)触ってしまって、ちょっと慌てた。ブレーキ液はプラスチックによくないのだ。
下回りをざっと見たが、ホース破裂とかではないようなので、ホイールシリンダのカップがだめになったのだろう。ドラム内もサビちゃったかも。油圧部品は、使わなくてもだめになる。むしろ使わないほうが傷むかもしれない。まいったなあ。


車内は、単身赴任中にたまった本が、引っ越してきた箱のまま積んである。物置になってしまってかわいそうなジープちゃん・・・。


また、バンプラバーが落ちた。これでバンプラバーはすべて脱落。
バンプは、ゴムの塊をベースの鉄板に接着してあって、そのベースをフレームにボルト付けしている。その接着面が、サビて剥離してしまうのだ。はまり込んだ車体をしゃくっているときのサスのストロークは、バカにできない。


ヘッドランプはOK。ウィンカーとかテールは不点灯があった。ヘッドランプはノーマルのシールドビームに戻してある。復活時のハロゲンは、サンバーに移植した。


フォグも片目。あらゆる箇所が劣化の一方だ。


車検断念の原因となった、テールランプ崩壊箇所。ここまでは直したのだ。悔しい。


ちょっと前過ぎるので、逆に後に下げてみた。これでウチの敷地ギリギリなので、この冬はここでいこう。


水温が上がってサーモスタットが開くまで暖機、充電。サーモが開くと、ここから湯気が出る。というか、出てるとこ撮ったんだけど、わかりにくいな。


角度変えてもわかりにくい。


水温計で伝わるだろうか。E24キャラバン用の85℃サーモスタットを付けているので、このあたりが開弁温度になる。
J55用のダブルコアヒーターは絶好調で、吹き出す風は熱い。


ギアを入れてエンジンを停め、再びカバーして冬篭り。
3年前の燃料と6年前のバッテリーで、いつでも一発で復活する4DR5。エラいのだ。


おまけ。


ジープの4DR5エンジンをプチオーバーホールしたときに出たピストン。単身赴任中は灰皿にしていた。比較用にスリムボディのジッポを並べてみた。


俺のゲンコツと比較。1気筒あたり660ccくらいになるが、ロングストロークなので、ボアはXT400Eとそんなに変わらない。4DR5のボアは92mmで、XTのは87mmだ。

愛しのジープだが、公道復帰させるには、俺の腰がついていけない。
なんとか生かしたいのはヤマヤマなのだが・・・。
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