解放感。


サンバー。
空吹かしではない。
氷点下二ケタまで冷え込んだ昨日の出勤時、ふとメーターを見たら、スピードメーターが動いてなかったのだ。
幸い後付のタコがあるので、おおよその速度はわかる。
この写真だと、60キロくらいだ。

KS/KVサンバーのスピードメーターは、トランスミッション駆動のフレキシブルシャフトの回転で作動する、ドラッグカップ式だ。
スピードメーターが動かない時は、メーター本体、フレキシブルシャフト(メーターケーブル)、トランスミッションのメーターギア、のどこかの故障と考えられる。
なお、このスピードメーターからは、他のシステムに関わる信号は取り出されていない。なので、速度がわかんない以外は、走行にはまったく支障がない。


昨日はちょっとみれなかったので、今日の昼休みにちゃちゃっとトラブルシュートしてみた。
ドラッグカップ式のメーターは、回転軸と指針が機械的に接続されていないので、不作動の場合は指針の固着もありうる。
で、メーターバイザー付近をバンバン叩いてみたら、指針が振れた。固着はないようだ。
次はケーブルとギアボックスだ。
リアをジャッキで揚げて、左後輪を外すと、メーターギアボックスとケーブルの末端が見える。
ケーブルをギアボックスから外して、中のフレキシブルシャフトをスルスル引っ張ってみたところ。


スプリング状のフレキシブルシャフトが、捩じ切れていた。
原因はこれだな。
メーター側の差し込みは四角断面になってたと思うから、これは破断部だ。
引っ張り出した長さからすると、たぶんケーブルが床下からキャビンに立ち上がるあたりの、いちばん曲げがキビシイあたりで切れていると思われる。
さっそく馴染みのスバルに訊いてみたら、部品は札幌のデポにあって、明日には入荷できるとのこと。
4200円くらいらしい。結構高いな。

問題は、ケーブルの交換だ。
リアエンジンフルキャブのサンバーだから、メーターケーブルは左後輪のとこから車体の最前方、ステアリングシャフトのすぐ横からキャビンに入っている。やたら長いし、アンダーカバー外さなきゃなんない。
メーターの裏に刺さっているケーブルにアクセスするには、メーターを外すためにまずステアリングのステーを外さなきゃなんなかったり、とにかくメンドクサイのだ。
それだけでなく、以前冷却系統のパイプを交換したときに見たとおり、冷却パイプ類とケーブル類が混みあったとこを通さなきゃない。
明日は休みだが、スバルに部品受け取りに行くだけでつぶれそうだし、その次の休みはものすごい寒波が来るという予報だ。

スピードメーターが動かないのは、保安基準違反の整備不良だから、速やかに直さなきゃなんない。
それはそうなんだけどさ。
あーメンドクサイ。

俺はけっこうちょいちょいメーター見ながら運転するほうなのだが、動かないとわかったメーターは見ても仕方ないから、見ないで運転していた。
するとこれが、なんか妙にオオラカな気分になるのだ。何かから解き放たれたようなすがすがしさ。
流れに乗って走る分にはひどい違反もしないだろうから、まったく心配ない。
数字を気にせずに運転だけに集中できる、みたいな。なんなんだべなあれは。
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