ショック、の続き。


日当たりの悪い車庫の前に分厚く残っていた氷が、もう消えてしまった。


こないだリアサスのオイルが抜けてしまったSRX。
サービスマニュアルでは、ショックのオイル漏れは交換となっている。
そらそうだな。現場でオーバーホールできるようになってんならともかく。
ただ、純正品は、1JKのも2NXのも終売になっている。
社外品か中古品でなんとかするしかないのだが、中古のショックなんて時限爆弾だもな。


で、社外品に手を出した。
アールプロジェクツさんで取り扱っている、MDIのショックだ。
今となっては短い部類の、SRX純正と同じ長さもラインナップにある。
なんと2本で15,000円。安い。


中身。
内径14,15,16ミリのゴムブッシュと、内径10、12ミリのカラー、それにプラスチックの段付きになった(たぶん切って使う)カラーが各4個、スペーサー用のワッシャが8枚と、フックレンチが入っていた。
MDIのショックは、シングルスプリングとダブルレートスプリングのがあって、コイツはシングル。
スポーツサスらしくなく、メッキ仕上げがあったのも、雰囲気を壊さなくていいかと。


簡単だが必要十分な説明書が付いている。


さっそく、まずはSRXをジャッキアップ。


アンダーループの後端あたりにジャッキをかければ、リアが浮く。


漏れてた右を外した。


パンプラバーはオイルまみれ。


スイングアームのショックブラケットもオイルまみれ。


俺のSRXは、2NXなんだけど、入手時から1JKのリアサスが付いていた。
芯芯長さは300ミリ。


並べても、長さは同じだ。
バネのピッチはMDIがやや粗く、バネが短い。


バネの線は、MDIが少し太い。
ショップも硬めだとは謳ってたけど、たしかにノーマルよりだいぶ硬そうだ。


シリンダーには、MDIのロゴ刻印。
MDIサスペンションは、英国のKONI総代理店だった卸会社が、KONIが二輪車用サスの販売を終了するということになって、台湾のサスメーカーにKONIのデータを持ちこみ、作らせたのが始まりである、と、アールプロジェクツさんのホームページに書いてある。


目玉部分の厚みは、ノーマルと大差ない。
ノーマルの目玉はアルミ鋳物だが、MDIのはスチール管を溶接。


スイングアーム側に入れるカラーが短かったので、取り外したノーマルから移植した。


取り付け状況。


目玉がノーマルより小さくなって、フレーム側の分厚いアルミワッシャが飛び出すけど、気になるほどではない。


スイングアーム側は普通に収まった。


もちろん左も交換して、完成図。
見た感じは、1JLや輸出用の1XLみたいだ。
俺はスッキリしててカッコイイと思うぞ。


またがってみると、ノーマルではフル装備で90キロの俺が乗ったらぐっと沈み込むのが、ほとんど沈まない。


写真がよくなくて伝わりにくいけど、またがった時のストロークは1センチ前後だ。
アールプロジェクツのHPによれば、数百キロの慣らしが必要で、柔くなっていくらしいけど、果たしてどうなるか。


ついでに、フロントフォークのエアもチェックしよう。
アンダーループの前側にジャッキをかければ、フロントが浮く。


フロントフォークはエア室の容積が小さすぎるから、エアチャックを付けたり外したりするだけで、圧がどんどん抜けていく。
自転車用のゲージ付きポンプで、80kPaまで入れて、チャックを可能な限り素早く外して、再びチャックを挿した時、40kPaあるかないか、という感じだ。
指定圧は0.4キロ、約40kPaなので、60kPaちょいまで入れて、素早くチャックを外しておいた。
テストランはまた今度。どうだべかね、リア硬くて怖くなるかなあ。
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