限界だった。
摩耗が進んでいた、SRX600のフロントタイヤ。
ダンロップのF17というやつを履いていたが、今度はIRCのRX-02というのにしてみよう。
F17には何の不満もなかった。F17はエリミネーター250のOEMタイヤだったと思うけど、俺はサーキットを走るわけでなし、普通の道を普通に走るぶんには、至って普通に使えた。峠道でも不安はなかったし、ダートも走れた。
俺の2NXの前輪のノーマルサイズは、100/90-17で、このサイズだと、今もそうだが、F17しか選択肢がない。ボロのSRXを買って、乗る前に直して、公道復帰させるとなったとき、ノーマルサイズの乗り味を知っておきたくて、F17を選んでいたのだ。
今度の、110/80-17は、俺の2NXの次の代の、88年モデルとなる、3GV(600)/3HU(400)のノーマルサイズだ。ただし、ノーマルはラジアルだから、110/80R17だけどな。
3GVは車体は俺のと基本的に同じだから、2NXにも履けるサイズなのは確かだし、メーターのエラーも心配ない。
RX-02は定番でもあるし、モノタロウの10%オフの日に買ったから、値段も安かった。
スポーツツーリングタイヤによくあるように、回転の方向が指定されている。
タイヤの軽点マーク。
トレッドパターンは、2NX純正だった、BSのエクセドラに似てなくもない。
リアスタンドとジャッキで、フロントを浮かせて交換する。
前輪取り外し。
外したタイヤは、1周見たら、スリップサインの出てるとこがあった。
限界だったな。
使用距離は、オドメーターで8007kmだった。
チューブレスタイヤの交換は、チューブタイヤとは比べ物にならないくらい簡単だ。
組み付け時には、回転方向を何度も確認して組まないと、せっかく組んだのに組み直すハメになる。
SRXくらいの世代のバイクの工作精度なら、軽点とエアバルブを合わせておけば、公道速度くらいなら通常はバランス取らなくても問題ない。
ついでにブレーキディスクローターの厚みを測定。
使用限度4.5ミリのところ、4.8ミリ。まだ全然大丈夫だ。
大した作業じゃないけど、トルクの決まってる箇所がいくつもあるので、きちんとマニュアルを確認しながら進める。
交換完了。
でも、雨で試運転に出れないのだ。