臭突ベンチレータ復活作戦。
当地はうっすら雪が積もって、まだまだ寒い。
そんな中、汲み取り便所の便槽の、臭突先端のベンチレーターのファンが、回らなくなってしまっていた。
これが回らないと屋内が臭いし、雨雪も臭突に入ると思われる。
トシだから高いとこの仕事はヤなんだけど、見てみるか。
長い脚立を開いて、梯子にして差し掛けて、アクセスする。
梯子を立てる地面が凍ってるうちは自重していたけど、今日は大丈夫。
外したベンチレータ。てっぺんのタービンに風を受けて回転し、側面のシロッコファンで臭突を排気する、風旋式ベンチレータってやつだ。
平成最後の日に交換して、おととしの夏に回りが悪くなったのを注油で処置して使っていた。
分解してみよう。
てっぺんの色違いの部分をひねると、軸先端のネジにねじ込まれていた。
ファンが外せた。
軸はサビで痩せて、もう折れる寸前だった。
5mmΦくらいの軸の先端はネジだけど、手元のメートルねじのピッチゲージでは合わなかった。ウィットねじとかかもしれない。
軸は、台座の内部で抜け止めされていて、引っ張っても抜けない。
台座の軸端部。
キャップのようなのが溶着されているようだ。
キャップ側からドリルで削ってみよう。
まずは細いドリルでガイド穴をあける。んーまあ真ん中に行けたかな。
穴は硬いものに当たったのでそこで掘るのをやめている。
ドリルを太くしながら掘ると、金属のプラグらしきものが埋まっていた。
軸を押し込んだら、プラグごと軸が抜き取れた。
軸は作業中に、瘦せたとこで折れてしまった。
外した軸。右が上だ。
左側の痩せて折れたとこより少し下に、抜け止めの耳が付いていた。
抜いたプラグ。
真鍮のようだ。
プラグの上面というか、軸を受ける面は座ぐりされていて、軸受けになっていた。
手元にあった3.5mmΦの鋼線を軸にしよう。先端にM4のダイスでねじを切る。
下になる軸受け側に、銅線で抜け止めをはんだ付け。
やはり手持ちの5mmΦの真鍮パイプに軸を通して使う。
先端はナットでファンを固定する。
抜け止めはこのようになる。
ベアリングのプラグを埋め直して、ホットボンドで固定。
真鍮パイプはテープできつく嵌るよう調整して、タイラップで埋め込み深さを決めて、ホットボンドで固定。
ファンを取り付けて復旧。
めでたく復活。
軽く回ってはいるけど、少し擦れるような音がするから、後日また見てみよう。