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大統領選第1回討論はケリーの勝ち!

2004-10-01 14:07:39 | 国際・政治
日本時間で10月1日朝10時から90分にわたりマイアミで米国大統領選の候補者による討論会が行われた。第1回目は外交、特にイラク問題がテーマだった。公共放送のビル・レーラ氏が司会をやって争点を投げかけ一方が2分意見を言うと、片方が一分半反論する形で進められた。司会の好リードで総合すると良い討論会であった。日本で往々にして声のでかい者が他の意見を圧殺してしまう討論会より、論点が明確でよほど上手く運営されていた。 勝ち負けで言うと明らかにケリーが優勢であった。 討論会の半ばではっきり見えた。 ケリーは従来態度をコロコロ変え最高軍司令官にふさわしくないと非難されてきた件について、今回、誤りであったと認めたがそれは表現の仕方の誤りであり、それに対し誤って米国を戦争に導いたのとどちらが問題か明らかだろうと主張した。 これは今までケリーの弱点とされてきた点に対する反論である程度成功したといえる。 主張の詳細は新聞等の報道を見れば判るが、全体としてブッシュは基本的に従来の主張の範囲に留まり、守勢に立たされた印象を与えた。 特に気になったのがケリーの主張に対してブッシュが何度か見せたボディランゲージが、「うんざりした、いい加減にしろ」、という感じであまり良い印象を与えなかったのではないかと思う。 果せるかな直後に行われたCNNギャロップの電話アンケートでは討論の出来はケリーが53%、ブッシュが37%が良いと答え、イラク戦争についてケリーの政策が好ましいと答えたのが46%、ブッシュが21%と答えたと伝えた。 勿論、この結果が投票に影響を与えるかどうかは別の話である。副大統領対抗を含め今後3回の討論が予定されているが、ブッシュは作戦練り直しが迫られよう。 彼の気さくで親しみ深い話術が今までの選挙戦では有効であったが、直接討論では相手の意見に対して適切に反論する知性が求められ、キャッチフレーズの繰返しだけでは済ませられず、議論が進むにつれケリーの方が頭がよさそうだという印象を与えた。 同じ時間帯でNYヤンキースの地区優勝が決まりビールかけがあったはずだが、それよりも面白いドラマであった。全くアメリカは何でもよく出来たショーにしてしまう。 

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