かぶれの世界(新)

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私的・高齢化社会問題

2006-04-10 21:17:02 | 社会・経済

1月に田舎で独り暮らしの母のケアについて報告したが、その後少し進展があった。送迎バスのル-ト変更を依頼したスーパーの担当の方に聞くと、現在使用している大型バスでは曲がれない角があってルート変更が頓挫しているらしい。私はてっきりマイクロバスだと思っていた。

母にその旨連絡すると、お寺の住職の奥さんが足が無く困っている独居老人を買い物に連れて行ってくれるボランティア・サービスを母に紹介して頂いたと聞いた。市内に40人くらいのボランティアが登録しているらしい。

ところで母はまだ利用していないらしい。私はどんどん利用したほうが良いと勧めたが、なんとなく遠慮が感じられた。タクシーだとお金を払ってお客として大事に扱ってくれるのでそのほうが母は気楽なのではないかと、その時私は感じた。ボランティアの人に気を使いたくない様子だった。

帰省した時母が利用しているAタクシーに乗り母の名前を言うと、乗り合わせた運転手は全員母のことをよく知ってて、住所など言わなくても母の名前を言うだけで実家に連れて行ってくれる。行きつけの病院がどこかどういう頻度で行くかも知っている。

送迎バスだと週1回でも普段会えない人の顔を見て話が出来るのがいいと思うのだけど。スーパーの担当の方にはもう一押し検討をお願いしたが、母はもう諦めているようだ。

市役所の係りの女性に聞いたが3ヶ月前と何も変わっていない。気の短い私には身勝手かもしれないが田舎の時間が止まっているように感じる。要介護になる前のいわば境界領域にいる年寄りは簡単に公的なサービスは受けられない。しかしご近所やボランティアが助けてくれる。

子供達も気にしてくれている。先月娘が仕事で高松市に出張した折り弟を誘って一緒に実家に行き2日ほど泊まって母の様子を見てきてくれた。母は突然の訪問を大層喜び、私も娘の思いやりに感激し嬉しく思った。先日は妹の夫君が大阪から帰省し実家に顔を見せてくれたらしい。

余り劇的な改善はできないとしても、こうやって色々な人たちからケアされていると母が思ってくれるだけでも私には救いである。いつかは独りで暮らせなくなる時が来るのを覚悟しているのだが、そのエピローグは出来るだけ先送りしたい。■

コメント
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