かぶれの世界(新)

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介護録11春(1)

2011-03-20 17:39:36 | 健康・病気

母を施設に入れあと1ヶ月で1年になる。私自身が直接介護するわけでもなく、最早「介護録」ではないのだが、今までの続きで「介護録」のままにする。

田舎に戻った翌日の先週火曜日、松山市にある養老院の母を訪ねた。母の部屋に行く前に施設の係りの人達から情報を仕入れた。看護婦さんによると、その前の週にバセドウ病治療の確認のためエコー検査を受け、血流が良くなったことが確認されたと言う。

甲状腺機能が安定した結果と思われるが、従来どおり朝昼晩のインシュリン12-4-6=22と就寝前新薬4の計26単位の投与で、血糖値が80台から100台半ばに落ち着いていると言う。私が知る限りこの数年で最も安定した血糖値で推移している。

心配していた認知は進んでいないようだ。介護責任者によれば、施設内の生活に慣れ世話をしてもらう人達とも馴染みになったらしく、施設内のレクリエーション(体操やボールゲーム、塗り絵)とか殆どに参加するようになったという。以前報告のあった洋服を近々買いに行くのを楽しみにしているという。

一方、排尿はもう殆ど失禁状態らしい。部屋内のトイレに行くにも伝い歩きできなく車椅子を使うので間に合わないせいもあるだろう。ベッドの下にビニールシートを敷き、時折空気の入れ替えや車椅子の清掃をしてもらっているようだが、後で部屋に入った時小便特有の臭いがした。

食への執念は相変わらずで、他人の食事に手を出さないよう席を離す等配慮があるが、床に落ちた食料を拾って食べようとしたらしい。バセドウ病が良くなれば改善するかもと仄かな期待をしたのだが。総合すれば母は「状況は悪くはなっていない、維持されている」ということのようだった。

少し小便くさい母の部屋に入ると母はベッドで寝ていた。部屋は綺麗に片付いていた。箪笥の中を覗くと衣料品が減った気がするが、後で相談員に確認すると洗濯に出ているのだろうと言う。そのうち母は目を開けたので、少し会話した。

大地震が起こった事は知らなかった。世の中で何が起こっているのか全く興味がなくなってしまった。欲しい物は何も無いというが、病気になるまで大好きだった買い物は期待しているように感じた。

施設に入所した頃から私の顔を見ると、露骨に嫌な顔をして直ぐに帰れと言うようになった。だが、今回は帰れとは言わなかった。時折眠そうにしていたので、文句言う気力が無かったせいかもしれない。それでも悪い気分はせず、少々ホッとした。エネルギーがなくなっただけかもしれない。■

コメント
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