かぶれの世界(新)

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贈る言葉

2011-03-21 11:55:31 | 日記・エッセイ・コラム

東日本大震災の被災地で我が身や家族を省みることなく、国民の為に献身的な悪戦苦闘する全ての人、特に責任ある立場の人達にこの言葉を贈りたい。責任を負えば負うほどその一挙手一投足が注目され、成功すれば英雄扱いされ、上手くいかなければ大きな批判を受ける。

未曾有の大地震で多くの国民の生命や生活がかかっている今より大きな責任を負う事はそうは無い。判断を誤まれば事態が悪化し復旧が長引く恐れがあることばかりだ。私は菅首相から現地のリーダーまで、そして原発危機に対応する東電や日立・東芝等の社員、レスキュー隊・自衛隊の人達に次の言葉を贈りたい。

「重要なのは批評家ではない――力ある者がどうつまずいたか、偉業を成し遂げた人間がどこでもっとうまくやれたかを指摘する人間ではない。名声は、現に競技場に立つ男のものだ。果敢に戦い、判断を誤って、何度も何度もあと一歩という結末に終り-―なぜなら、間違いも欠点も無い努力など存在しないから――顔は誇りと汗と血にまみれている。しかしその男は、真の熱意、真の献身を知っており、価値ある理念のために全力を尽くす。結果、うまくいけばすぐれた功績という勝利を得る。しかし万一失敗に終っても、それは少なくとも雄雄しく挑戦した上での失敗である。だから彼の立場が、薄情で臆病な、勝利も敗北も知らないものたちと同じになることはありえない。」

この言葉は、セオドール・ルーズベルト大統領が1910年4月ソルボンヌ大学で行った演説「共和国における市民権について」からの引用だ。私はこの言葉を「リーマン・ショック・コンフィデンシャル」(著ソーキン 早川書房)で読んで知った。リーマンショック後の金融危機を救う為国民から大批判を受けた救済策を断行したポ-ルソン財務長官に、Jダイモン(当時JPモルガンCEO)が贈った言葉で、孫引きさせてもらった。日本を救う為苦闘している英雄達にこれより適切な言葉が思いつかなくて引用して贈りたい。

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