かぶれの世界(新)

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閑話休題

2012-01-17 14:35:53 | 日記・エッセイ・コラム

インドからの手紙

インドの友人から今頃になって年賀状が届いた。彼とはシアトルで会って一緒に働いて以来、カリフォルニア、日本と職場を同じくした。私が早期退職後、彼は会社を移りマレイシアのペナンで働き、数年前から祖国のインドに戻ったようだ。

カードの写真を見るとふっくらした体つきになり年月を感じた。最後に会った2003年の写真で幼児の体つきの子供達が背が伸びて、父親を追い越し更に大きくなりそうな勢いを感じて驚いた。彼と知り合って15年余りだが、その間に会社を移りアメリカ、日本、マレイシア、インドと渡り歩いた。結果的にその時々経済が成長している国を辿り、今インドの盛況を彼は予想していただろうか。

レニア

彼と一緒に働いた90年代半ば頃の6月から9月になると、週末はシアトル郊外にあるレニア山麓のハイキングに出かけた。この時期は雨季が明けて爽やかで暑すぎず最高の季節になる。それ以外は殆ど雨が降る土地だが、この夏だけのためにここに住むという人が沢山いた。夏休み休暇は旅行する為ではなく、地元にいて最高の季節を楽しむためにあるという。

昨日のNHKハイビジョンテレビの看板番組グレートサミット「レニア」を見た。富士山より一回り大きい雄大な山麓と美しい自然を思い出した。番組クルーはガイドの助けを借りて、登山口のパラダイスから登り始めた。私も通常はそこまで車で行き、登山靴に履き替えリュックを背負って上り始めたものだ。標高2500mの登山口より上は夏でも雪に覆われ、途中から氷河の上を歩くがキャンプミュアまではアイゼンやピッケルなしでも何とか登れる。

番組では一般の登山ルートから離れて二スカリー峡谷を渡り、急峻で不安定な氷河やアイスフォールを上って行った。昔通い慣れたハイキングルートとは全く違う厳しい山の様相を見せていた。レニアは遠目に美しく日系人からタコマ富士と呼ばれていたが、登る途中や山麓のハイキングでも山頂が見える特典があり疲れを吹き飛ばしてくれた。だがもう登ることは出来ないだろう。

調子に乗っている?

朝刊を読むと内閣を改造した野田首相は何だか吹っ切れたように強気の発言を繰り返していると報じられている。発言が勇ましくなってきた。「やり切ることなくして日本と国民の将来はない。やるべきことをやりぬいて民意を問う」と解散総選挙をほのめかし、日本経済新聞は社説で「世界的な財政・金融不安への危機感や日本の将来世代への責任の共有」と応援している。

だが、朝日新聞の政治欄を見ると難航している様子が浮かび上がってくる。建前と現実の差だ。「岡田副総理の言動がもう突出し始めた、政策の仕切り役から野党との調整役にまで意欲を示す」という。しかし野党は冷ややかで公明党幹部の言葉を借りて「ちょっと調子に乗っている」と批評抜きで伝えている(発言に同感しているように)。だが、そんなこと言ってる場合だろうか。

能天気で行こう

「一体改革」は国の最重要政策でありその実現に政治生命をかけ意欲を見せる首相や副総理に対して、手続き論だけで「調子に乗っている」と言い捨てる政治家とそれを面白がって伝えるマスコミの見識の無さにあきれ気分が悪くなった。昼時に見たニュースバラエティ番組はもっと酷く、政策の内容に時間を割かずドジョウ首相とカエル副総理の相性を熱弁する連中を見て腹が立った。

今朝方、証券会社アカウントマネージャとマーケット動向について意見交換した。「ギリシャがいよいよ危なくなってきた、ギリシャ破綻とユーロ離脱に備えて金融機関は準備をしている」と聞いて背筋に冷たいものを感じた。上記の連中は日本だけは例外と思っているのだろうか。だが、良く考えればバブルが弾ける直前までジュリアナの馬鹿騒ぎに乗った人達だ、一々目くじらを立てる方が馬鹿かもしれない。■

コメント
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