かぶれの世界(新)

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はめられた!

2012-01-25 11:48:14 | 国際・政治

サウスカロライナ州の米大統領共和党候補の予備選は投票直前になってロムニー優勢の情勢が逆転し、ニュート・ギングリッチが圧勝した。私の予想は見事に外れた。直前の一連の討論会でギングリッジが大きく支持を伸ばしたのだそうだ。「オープン・マリッジ?」で紹介したギングリッジの下半身問題は、少なくともサウスカロライナではマイナスにならなかった。

CNNからのニュース速報は後から録画を見ると、討論会の冒頭で名物記者アンダーソン・クーパーが不倫の経緯について質問すると言う予告だった。ギングリッジは質問に対し、大統領候補を決めるような重要な討論会で最初にこんな質問がされるとは残念だと答えた。勢い込んだクーパー記者の出鼻をくじいた見事な切り返しだった。これを見て、「おぬし、やるな」という印象を受けた。実際、彼は口がうまい。

このところのギングリッジは先頭を走るロムニーの納税や大富豪ぶり(ファンド創設者で1兆円以上の資産を保有し16億円の年収がある)など、徹底した個人攻撃をした。これが、保守派が優勢なサウスカロライナで急速に支持率を上げ、撤退した保守派候補の票を上乗せして、大逆転に成功したとの分析が報じられている。

報道によれば、今まで政策中心にオバマに勝てる候補としてキャンペーンを張ってきたロムニーが追詰められ、一転してなりふり構わずギングリッチの個人攻撃を始めたという。今後個人攻撃がエスカレートし、醜いネガティブ・キャンペーンに発展する可能性があると予想する。

そうなっても依然としてロムニーが有力と予想する。その理由は簡単でネガティブ・キャンペーンになったら、マイナスの合計はギングリッジが大きいと感じる。それを受け取る選挙民の価値観が変化しなければ、によるが。だが、泥仕合になればお互い傷つき、オバマが喜ぶ構図になるだろう。

実はそれ以外に今回ちょっと別の違和感を持った。CNNのニュース速報は対立候補に代わり「えげつない質問をするぞ」という予告で、CNNの視聴率稼ぎ狙いだったと感じ後から嫌な思いをした。それに乗ってテレビを見て、ブログ記事を書いた私がアホだった。はめられた、と言う気分だ。■

コメント
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