先週のバドミントン練習で惨めな思いをした。私より一世代若い50代半ばのパートナーが放った言葉にショックを受けた。ほろ苦い記憶が甦ってきた。
相手チームからハイクリアを打たれると私は体勢を崩され、スマッシュを打つどころかキチンとハイクリアで返す事すら出来なかった。やむを得ず甘いドロップショットで返球するが、相手チームに読まれネット際で叩き込まれる、その繰り返しで一気にリードされた。
痺れを切らしたパートナーが、後ろに下がらなくてもいいからネットに張り付けと私に言った。このフォーメーションはトップ・アンド・バックといって、混合ダブルスで女性パ-トナーが取るポジションだ。若い人と組む時はしょうがないが、老人の領域に入った彼に要求されたのは屈辱だった。
しかし、そうしなければいけない状況にあることは直ぐ理解し、彼にそう言わせたことを申し訳ないと思ったので了解した。ゲーム中の作戦変更だったが、それでも若干持ち直してそれ以降ゲームは一方的な負けにならなかった。効果があったということだ。
実はホンの数年前、田舎のクラブで同じことを私がやった。私より一つ若いパートナーの返球がショートばかりなのにごうを煮やし、トップ・アンド・バックを強いたことがある。二三日練習して慣れてくるとこのフォーメーションは結構機能した。
その後彼と田舎の大会に参加しそれなりの勝率を残したから、私はうまくいったと満足だった。だが、ネットに張り付くだけで楽しくないのは分っていた。大会後は彼と組んでもトップ・アンド・バックを要求するのを止めた。
そして、練習ゲームとはいえ今度は私が同じ目にあった。言われて初めて田舎の彼の気持ちが分った。と言うことで(ここは数字合わせをして)「7年目のブーメラン」が私を直撃した。
前回の練習日以降、自宅の前の通りでフットワークを入れた素振りをしている。又、同じ事を言われたくない。それでもダメなら・・・考えなくちゃ。■